「自分がされたら嫌じゃない?」が通じない…そんな早産児のお子さんを、どうすれば冷静に考えさせることができるのでしょうか?兄弟ゲンカを解決し、相手の気持ちを想像できる子を育む「ぬいぐるみ作戦」をご紹介します。
【目次】
1.「自分がされたら嫌じゃない?」が通じないのはなぜ?
2.興奮していると、なぜ子どもの脳に言葉が届かないのか?
3.ぬいぐるみを使って、相手の気持ちを想像できる子を育もう
1.「自分がされたら嫌じゃない?」が通じないのはなぜ?
「子どもがお友達を叩いてしまった…」
「弟を泣かせてしまった…」
こんな時、あなたは「自分がされたら嫌じゃないの?」と聞いていませんか?
なぜ、この言葉が子どもに響かないのでしょうか?
それは、発達にデコボコのあるお子さんは、相手の気持ちを想像したり、周りの状況を客観的に見て理解することが苦手な場合があるからです。

2か月早産でうまれた私の長男も、相手の気持ちを考えたりすることが苦手。
先ほどの、自分がされたらいやじゃないの?という質問に対しても、「僕は別にイイよ」と返してきて、全然反省している様子がありませんでした。
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2.興奮していると、なぜ子どもの脳に言葉が届かないのか?
さらに、子どもがカーッとして興奮しているときは、どんなに言葉で説明しても、なかなか頭に入ってきません。
脳は、内側の「感情の脳」と、外側の「理性の脳」に分かれています。
興奮状態にあるときは、内側の感情の脳が暴れている状態です。
この状態では、外側の理性の脳はうまく機能しません。
そのため、「自分がされたら嫌じゃない?」といった、理性を働かせなければ理解できない言葉は、子どもの心に届かないのです。

まず、興奮した感情を落ち着かせてあげること。
それが、子どもに言葉を届かせる第一歩なのです。
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3. ぬいぐるみを使って、相手の気持ちを想像できる子を育もう
脳は、「自分」や「あなた」を処理するところと、「第三者」を処理するところが少しずれている、という特性があります。
つまり、自分や相手以外の「第三者」として見立てると、物事を冷静に、客観的に捉えやすくなるのです。

そこで、兄弟ゲンカが勃発した時に、ぬいぐるみを使ってケンカを再現してみました。
兄弟ゲンカが始まったら、まずは落ち着くまで待ちます。
そして子供達が落ち着いたら、子どもの大好きなぬいぐるみを使って、ケンカの様子を再現します。
〇〇(兄役のぬいぐるみ)「返してよ、僕が先に使ってたんだよ」
△△(弟役のぬいぐるみ)「今使ってなかったじゃないか!」
この後、おもちゃの引っ張り合いから、相手を叩くケンカに発展した様子を再現しました。
すると、子どもたちは「良くなかったな…」という表情になります。
冷静に客観的に見ることができるので、「どうすれば良かったかな?」という問いかけにも、自分と切り離して考えられるようになり、冷静にアイデアが出てくるようになりました。
ぬいぐるみ活用の3つのポイント
1.第三者でイメージさせる
「自分だったら?」が通じない子には、「ポチ(大切に思っている存在)が叩かれてもいいの?」と、自分や相手以外の存在に置き換えてイメージさせましょう。
2. 客観的に見せる
実際にぬいぐるみを使ってケンカを再現することで、状況を客観的に捉えられるようになります。
3.冷静に考えさせる
興奮状態が落ち着き、客観的に見られることで、「次はどうすればいいか?」を冷静に考えられるようになります。
この「ぬいぐるみ活用」は、早産児のお子さんが持つ「脳の特性」を理解し、それに合わせたアプローチをすることで、相手の気持ちを想像する力を育むことができます。
自分だったら…?が効かない子には、ぜひ客観的に見せてあげてください!
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執筆者:大島さくの
(発達科学コミュニケーション トレーナー)
(発達科学コミュニケーション トレーナー)



