HSC・繊細な子どもに自信をつけようと一所懸命褒めているのに、うまくいかずに悩んでいませんか?褒め言葉が届かないのは繊細な子の脳の特性に理由があります。子どもの脳に届く肯定的な接し方をお伝えします。
【目次】
1.一般的な子育てではうまくいかない繊細な子
2.HSCタイプの繊細な子どもに褒め言葉が届かないのはなぜ?
3.自信と安心を貯める「褒めない」接し方
1.一般的な子育てではうまくいかない繊細な子
ひといちばい敏感な子ども、HSC(Highly Sensitive Child)の子を育てていると、良かれと思って「すごいね!」と一生懸命褒めているのにうまくいかないと感じることはありませんか?
それは、お子さんの持つ「繊細さ」という才能に合った、心に響く肯定の接し方になっていないからです。
・あー言ったらこういう
・素直な反応が返ってこない
・褒めても自信がつかない
一般的な子育て本に書かれている「褒める子育て」は、頑張った結果や行動を評価することが多いです。
ですが、感受性が豊かなお子さんにとって、評価を気にする褒め方はかえってプレッシャーになり、心のブレーキにつながってしまうことがあるのです。

たった一つの失敗でも「やっぱり僕はダメなんだ…」と、自己肯定感を下げてしまうこともあるでしょう。
この記事では、そんな繊細なお子さんが、心の底から「ありのままの自分でいいんだ」と安心できる肯定的な接し方をお伝えします。
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2.HSCタイプの繊細な子どもに褒め言葉が届かないのはなぜ?
どうして褒めているのに響かないのでしょう?
その答えは、HSCタイプの繊細な子の脳の仕組みにあります。
「褒め言葉が届かない」理由を理解することが、お子さんの自己肯定感を育む第一歩になります。
◆褒められると「評価」を気にするようになる
「すごいね!」「100点!」といった褒め言葉は、子どもの行動を「評価」する肯定です。
評価を気にしやすい繊細な子どもたちは、褒められること自体は嬉しく感じるかもしれません。
しかし、褒められれば褒められるほど、「完璧じゃなきゃダメなんだ」という完璧主義や、白か黒かで物事を考える「白黒思考」が強まってしまいます。
「やるかやらないか!」の無気力感にも繋がりやすいです。
「家でゴロゴロして肯定するところないな…」と思うことありませんか?
もしそうだとしたら「何か成し遂げたら肯定しよう!」と行動を評価して肯定しようと考えている証拠です。

◆褒め言葉が「皮肉」に聞こえる
「落ち着けたね!」「YouTubeやめられたね!」といった言葉は、ママは褒めているつもりでも、お子さんにとっては「できなかったこと」に注目されているように聞こえ、まるで皮肉のように受け取られてしまうことがあります。
例えば、ダイエット中のママが、やっとの思いで間食を我慢できた時に「今日は我慢できたね!」と言われたら…ちょっと複雑な気持ちになりますよね。
繊細なHSCの子どもたちの感情を扱っている脳の部位は、人の感情にとっても敏感です。
言葉は肯定的に聞こえても、できてなかったことへ注目されているように感じてしまい、脳には肯定の言葉として届かないのです。
3.自信と安心を貯める「褒めない」接し方
では、繊細な子にはどんな声かけをすればいいのでしょうか?
それはありのままを認める「褒めない肯定」の声かけです。
繊細っ子に必要なのは褒めではありません。評価ではありません。
もっともっと当たり前のことや本人が頑張った過程自体を肯定してあげましょう!
ポイントは事実をそのまま伝えることです。
・起きてきただけでマル!「起きたね」
・ごはん食べてるだけでマル!「ごはん食べたね」
そして何より…「ここにいてくれるだけでマル!」
私は息子と目が合っただけで、「〇〇ちゃん」と微笑みながら優しく名前を呼びます。
これだけで安心できるのです。

なんでもないような日常の瞬間に肯定を積み重ねていくと、心の貯金が少しずつ増えていきます。
そして、笑顔で「いってきまーす!」ママのもとを離れて、自分の世界へ羽ばたいていけるようになります。
ありのままを言葉にして伝える「褒めない肯定」で、心と脳を強くしてあげましょう!
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繊細な子どもの心と脳を強くする秘訣をお届けしています!
執筆者:むらかみりりか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)