片付けを嫌がって癇癪を起こす子どもにイライラしていませんか?子どもがスムーズに片付けに取りかかるポイントは「脳の負荷を減らす」ことです。今日からできるママの声かけのコツを紹介します!
【目次】
1.片付けって難易度高いんです!
2.片付けバトルで癇癪が続くとどうなる?
3.子どもが秒で動く!ママの声かけテクニック
①やることを分解する
② 一緒にやる
③ 役割を与える
4.子どもの行動を引き出した受講生のエピソード
1.片付けって難易度高いんです!
「片付けなさい!」と何度言っても、なかなか動かない子どもにイライラして、つい強い口調になってしまった経験はありませんか?
実は、片付けは大人にとっても高度な行動なんです。
片付けるとき脳は、こんなことを同時に処理しています。
・どの物をどこにしまうのかを思い出す
・今している遊びから気持ちを切り替える
・一連の作業を計画し、順番に実行する
片付けはマルチタスクであり、脳に大きな負荷がかかります。
 
 子どもはまだ脳が発達途中なので、「片付けて!」という大きなひとまとめの指示では処理できず、手が止まってしまうのは自然なことなんです。
「片付けは子どもにとって難しいタスク」「できなくて当たり前」と理解することが大切です。
2.片付けバトルで癇癪が続くとどうなる?
ママが「片付けなさい!」と声をかける → 子どもが嫌がって癇癪 → ママがさらに怒る…そんな悪循環、ありませんか?
癇癪は「脳に負荷がかかりすぎているサイン」です。
この癇癪を放置することはNGです。
・脳は「よく使う回路」をどんどん太くするので、癇癪を繰り返すとクセになる
・「片付け=嫌なこと」という記憶が定着
・「片付け」と聞いただけで反射的に嫌がるようになる
片付けがトラウマのように「嫌なもの」として脳にインプットされてしまうのです。

ママとしては「ただ部屋をきれいにしてほしいだけ」なのに、言えば言うほど片付けがますます難しくなる…。
だからこそ、脳の負荷を減らして癇癪が起こらないような声かけの工夫が必要なんです。
3.子どもが秒で動く!ママの声かけテクニック
片付けを嫌がる子に、ママはどんな声かけが効果的なのか?
ポイントは「脳の負荷を下げる」ことです。
声かけ以外の準備は必要ありません!
癇癪を防ぎながら、子どもをサクサク動かす声かけの具体例をご紹介します。
◆①やることを分解する
「片付けて!」という言葉は、大人からするとシンプルですが、子どもの脳にとっては抽象的すぎて処理ができません。
そこで効果的なのが、片付けを分解する声かけです。
子ども部屋を片付けたい場合
・おもちゃを箱に入れてね
・本を本棚に入れよう!
・ハサミを引き出しに入れてね
と、具体的に伝えます。
同じように、脱いだ服を片付ける場合も「服を片付けて」ではなく、服を
・靴下
・Tシャツ
・ズボン
に分解し、「この靴下をこのカゴに入れてくれる?」と声かけします。
すると、子どもは「やることが明確」になり、考え込む必要がなくなります。
その結果、脳の負荷が減り、癇癪も起きにくくなるんです。
「分解」のよいところは、褒める機会を増やせることです。
「1つできたら1つ褒める」の繰り返しで、よい行動を脳に教えてあげてくださいね!

◆②一緒にやる
子どもは「一人で全部やって」と言われると負担が大きく感じがち。
そんなときは、ママが隣で一緒に片付けるのが効果的です。
「ママはブロック担当ね。あなたはぬいぐるみ担当だよ」
「ママが一緒に入れるから、競争してみよう!」
一緒にやることで子どもは安心し、片付けが「苦痛」ではなく「楽しい時間」になります。
◆③ 役割を与える
子どもは役割を与えられると意欲が高まります。
「靴下大臣さん、この靴下をカゴに入れてください!」
「ズボン係はママ。〇〇くんは靴下係ね!」
こうした遊び感覚の役割設定で、子どもは喜んで動き出します。
「任された」という気持ちがやる気を引き出し、癇癪も減っていきます。
4.子どもの行動を引き出した受講生のエピソード
年長さんのママ・Aさんは、片付けを分解して脳の負荷を下げる声かけを実践したことで、お子さんの行動を上手に引き出すことができました!
①「ぬいぐるみおかたずけしよう!」
これでも動かなかったので…
②「ミッキーのぬいぐるみかたずけよ!」
と、より具体的な声かけにしました。
この方法でぬいぐるみが散らかり放題だったAさんのお家はとってもスッキリ!
思い通りにならないとすぐに機嫌が悪くなったり、癇癪を起こしていた娘さんも、癇癪を起こすことも、機嫌が悪くなることもなくすぐに「はーい!」と片付けができて、ママはびっくりしてしまったそうです!
こんなふうに脳にやさしい声かけをすれば、サクサク行動できるようになるのです。
片付けだけでなく、癇癪が毎日起こるお子さんは脳に情報が届かないもったいない状態になっています。
毎日の声かけを変えて、発達サポートを今すぐ始めてくださいね!
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執筆者:桜井ともこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
      (発達科学コミュニケーショントレーナー)

 
  
  
  
  





