協調性がない小学生の子どもに悩むママへ。協調性がないのは障害ではなく、才能を伸ばすチャンスです。得意なことや好きなことに集中できる“天才の芽”を見つけ、脳の仕組みに沿って伸ばす方法を、実際の体験談を交えて解説します。
【目次】
1.協調性がない小学生は障害?
2.協調性がないと言われた低学年の頃の息子
3.協調性がない理由は?脳の仕組みから見る理解ポイント
4.協調性がない小学生の“天才の芽”を伸ばす関わり方
5.天才の芽の成長記録(現在小4の息子)
1.協調性がない小学生は障害?
「どうしてうちの子は集団行動ができないんだろう…」
「協調性がない小学生は障害なの?」
そんな悩みを抱えるママは少なくありません。

けれど、発達の観点から見ると、協調性がない=障害というわけではありません。
子どもによって脳の発達や認知の仕方が異なるため、人との関わり方や行動の出方がそれぞれ違うだけなのです。
たとえば、興味のあることに没頭するタイプは、自閉スペクトラム(ASD)の傾向があるかもしれません。
中でも、アスペルガー傾向のある子は、記憶力や集中力が非常に高く、一度覚えたことを正確に再現できるなど、好きなことへの深い理解力が特徴です。
また、興味を持ったことに一直線に取り組むタイプは、注意欠陥多動症(ADHD)の傾向が見られることもあります。こうした子どもたちは、発想力や創造力に富んでいることがよくあります。
どちらの傾向にも共通しているのは、興味のあることに関しては、非常に高い集中力や独自の才能を発揮する点です。
つまり、「協調性がない」と見える行動の裏には、記憶力・発想力・集中力・観察力など、その子の強みが隠れている可能性があります。
この強みこそが、“天才の芽”なのです!
協調性がないことは、困ったことではなく、強みに気づいて育てていくチャンスなのです!
2.協調性がないと言われた低学年の頃の息子
私の息子も小学校低学年のころは「協調性がない子」と言われがちでした。
たとえば、公園や学校でブランコに乗るとき。
何度教えても順番を抜かしてしまうことので、私はとても悩んでいました。
けれど、待てる時もありました。その違いは何だろうと考えました。
そして、息子をよく観察することにしました。
すると、息子は、「ブランコがあいてたら乗っていいよ」と言われると、「ブランコの座る板が空いているかどうか」だけを見て判断していることに気が付きました。
そのため、友達がブランコの板からお尻をあげて、まだそばにいてまた乗るつもりでいることに気が付かず、空いていると勘違いして乗りにいってしまうことがありました。
もちろん、本人に悪気は全くありません。
しかし当時は、順番を守らないlptpで「困った子」と思われ、先生に叱られる経験を繰り返し、自己肯定感が下がり、学校が怖くなる経験もありました。
このように、「順番でしょ!」と叱られても、改善されることはありませんでした。

また、息子は記憶力が非常に高く、頭の回転も速いため、会話の中で自分の話を一方的に進めてしまい、友達との会話がうまくいかないこともよくありました。
では、なぜこのような協調性のない行動をとってしまうのでしょうか?
次の章では、協調性がない理由を脳の仕組みから解説していきます。
3.協調性がない理由は?脳の仕組みから見る理解ポイント
協調性とは、「まわりの人の気持ちや状況を見て、自分の行動を調整する力」のことです。
✅小学生の協調性がない行動の具体例
・集団行動が苦手
・順番が守れない
・話が飛ぶ、一方的な会話
しかし、この力は脳のいくつかの部分が連携してはじめて発揮されます。
小学生低学年くらいの子どもは、考える力や相手の表情を理解する力がまだ育っていないため、時間をかけて少しずつ学んでいくものです。
特に、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠陥多動症(ADHD)傾向のある子は、脳の情報処理の仕方が少し異なり、表情や場の空気を直感的に読むことが難しい場合があります。

具体的には次のような特徴があります。
・人の気持ちを“感じる”よりも“考える”ことで理解する
・言葉を字面どおりに受け取りやすい
・周りの状況をみる目の動かし方が未熟
・集団の流れや空気を直感的に読むのが苦手
こうした特徴から、協調性の育ち方にも違いが出てくるのです。だからこそ、叱って直そうとするのではなく、子どもの脳の仕組みに合わせたサポートが必要なのです。
ママとの会話で空気がよめるようになる方法を動画で紹介しています!
4.協調性がない小学生の“天才の芽”を伸ばす関わり方
脳には、「得意を伸ばすことで、関連する他の領域も一緒育つ」という性質を持っています!
苦手なことを無理に伸ばすのは大変ですが、好きなことや得意なことに夢中になれる経験の中で、結果として自然と苦手な分野も底上げされます。
私の息子の場合、得意な「記憶力の良さ」を活かして、大好きな電車に注目しました。

電車にはルールがたくさんあります。
・扉が開く
・降りる人が先
・降りる人が全員降りたら、前の人が乗るのを待って自分が乗る
こうしたルールを駅で具体的に体験することで、記憶力という才能を伸ばしながら、順番を守る・譲るなどの協調性を自然に身につけることができました。
記憶力が優れているので、一度パターンとしてしっかり覚えれば、次から自分で考えて行動できるようになります。
✅ポイント:得意分野で経験を重ねる → 小さな成功体験を積む → 自信と強みを伸ばす → 協調性も自然に育つ
5.天才の芽の成長記録(現在小4の息子)
✅記憶力の強み
・漢字の読みは一度見たら忘れない
・都道府県や特産などもすぐ覚える
・カレンダーの曜日も一度見たらすべて覚える
✅学びへの探求心
・計算の方法を覚えると、毎日自分から計算プリントに取り組む
✅空間認知と観察力
・一度通った道は忘れず、道の小さな変化にも気づく
・タクシーにどこから乗っても、わかりやすく案内できる
✅聴覚の感性とリズム感
・音楽を一度聴いたらすべて覚える
・イントロクイズが得意!1秒以内に答えることができる!

こうした強みを伸ばすことで、協調性も自然と身についており、お友達の様子をよく見て順番を守り、譲り合いながら楽しく仲良く遊べるようになっています。
協調性がないからといって、障害や問題ではありません。
協調性がない=才能を伸ばすチャンスです。
子どもの強み、天才の芽をママがしっかり見つけて伸ばすことで、可能性はどんどん広がります!
記憶のインプットだけでなく、アウトプットの力もついてきて、自分の強みを活かして行動できる力も育っており、今から将来がとても楽しみです。
あなたのお子さんにも、“天才の芽”が眠っています。
協調性がないように見える時期こそ、才能が伸びるチャンスです!
ママの関わりでお子さんの“天才の芽”を育てましょう!
空気が読めない子を伸ばす対応法を紹介しています!▼▼▼
小学生の協調性についてのよくある質問(FAQ)
Q1:協調性がないのは発達障害ですか?
A1:必ずしもそうではありません。 脳の発達や得意分野の違いで、関わり方が少し違って見えることもあります。
Q2:協調性を育てるにはどうすればいい?
A2:教えるよりも、体験を通して学ぶことが大切です。 好きなことを通して順番やルールを体験することで、自然に身についていきます。
Q3:協調性がなくても大丈夫?
A3:大丈夫です。 強みや好きなことを伸ばすことで、自信とともに協調性も育っていきます。
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執筆者:北島 由梨
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)




