白黒思考で不安の強い子が「やってみよう」と動き出す関わり方

 

白黒思考で「もうだめだ!」とすぐに言いだす不安の強い子には、安心して感情を吐き出せる環境が必要です。強いこだわりや完璧主義の裏にある「不安」を和らげることで、自分から考えて行動できるようになります!
 

【目次】

 
 

1.白黒思考で不安が強い子が行動できない!

 
 
子どもがちょっと注意されただけで
「もうダメだ…」
「どうせ失敗する」
「学校なんて行かない」
と極端な言葉を口にすると、どう声をかけたらいいか迷いませんか?
 
 
「そんなことないよ」「大丈夫だよ」と励ましても、「でも…」「だって…」とますます不安そうになる姿に、私も何度も途方に暮れました。
 
 
実は、白黒思考で不安が強い子によかれと思ってかけている言葉が、行動できなくなる原因になっていることがあるんです。
 
 
わが家の息子も、「先生に怒られる=全部ダメ」と感じてしまい、登校しぶりが続いていました。
 
 
ですが、関わり方を変えたことで、今では失敗しても「やってみようかな」と自分から動けるようになったんです。
 
 
 
 
この記事では、白黒思考の裏にある「不安」に気づき、行動を引き出すための具体的な関わり方をお伝えします。
 
 
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2.行動にブレーキをかける白黒思考と不安の関係

 
 
白黒思考があると、やればできそうなことでも、自分にブレーキをかけて行動できないことがあります。
 
 
なぜなら、発達障害で自閉スペクトラム症(ASD)傾向の子は元々ネガティブな経験を溜めやすい特性があり、「また失敗するかも」という強い不安を抱えているからです。
 
 
白黒思考とは、正しいか正しくないか、敵か味方か、のように白黒どちらかで物事を考える思考のクセです。
 
 
白でも黒でもないはっきりしないことが理解できず、不安になることもあります。
 
 
不安は全ての人が体験する感情です。
 
 
とは言え発達障害を持った子どもは、定型発達の子どもよりも不安症のリスクが高く、ASDを持つ子どもの約40%が不安症を有していることが知られています。
 
 
この不安は、年齢に応じて変化していきます。
 
 
◆5歳〜9歳「分離不安」
動物や昆虫、暗いところを怖がり一人で家にいることや親と離れて登校することに不安を感じる。
 
 
◆10歳〜11歳「社交不安」
初対面の人や人が集まる場所で周りの目が気になったり緊張したりする。
 
 
◆12歳〜14歳「全般不安」
学習面や外見、将来に対して過度に不安に感じる。
 
 
こんなふうに児童期から青年期にかけて、具体的なものから抽象的なものに不安が変化していきます。
 
 
 
 
また10歳ごろから自分を客観的に見る力が育ちます。
 
 
発達障害グレーゾーンの子は、脳の成長に凸凹があり、できていない部分を学校で注意されることがよくあります。
 
 
他人と比べてできない自分に気づき、自己評価が低くなってしまいます。
 
 
さらに白黒思考を併せ持っていると、考え方に偏りがあるため、素直に言葉を聞き入れてくれません。
 
 
そんな子は、白黒思考を和らげることで不安を解消し、自主的に行動ができるようにサポートしましょう。
 
 

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3.白黒思考のASD不安が強い子が行動できるようになる不安解消テク!

 
 
ASDグレーゾーンで不安が強い子の白黒思考を和らげ、行動を引き出すカギは「アウトプット」です。
 
 
ママとのポジティブな会話で感情を吐き出すことができると、不安が安心に変わっていきます。
 
 
ポイントはママの声がしっかりに届くこと。
 
 
日々のポジティブなコミュニケーションが脳に届くと、素直に聞けるようになり不安が改善していくのです。
 
 
不安が強い子の感じていること思っていることを言葉で表現できるよう、アウトプット力を育てましょう!
 
 
もし白黒思考で不安が強い子が、
 
 
「どうせうまくいかない」
「あいつとはもう絶交だ」
「学校なんて行っても無駄」
 
 
など否定的なことを言ったときは、
 
 
「そっか、うまくいかないと思うんだね」
「絶交したいと思うほどショックだったんだね」
「学校に行っても無駄だと思うんだね」
 
 
と、否定も肯定もせずそのまま受け止めてあげてください。
 
 
「大丈夫だよ!」「〇〇してみたら?」
 
 
なんてアドバイスでは、白黒思考の子どもの脳には届かないので、封印してくださいね!
 
 
子どもの言葉の裏には、
 
 
「〇〇がつらい」
「〇〇が怖かった」
「〇〇がうまくいかなくて心配」
 
 
という不安が隠れているのです。
 
 
その不安な気持ちを、ママには伝えられるように、まずは子どもの気持ちを否定せずそのまま受け取ってくださいね。
 
 
気持ちを吐き出すことができると、抱えていた不安が安心に変わっていきますよ!
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
白黒思考でASDの不安が強い子の表面的な言葉に惑わされず、本心を読み取ること。
 
 
その本心をそのまま受け入れることで、安心して気持ちをアウトプットできるようになります。
 
 
不安が落ち着き白黒思考が和らぐと、失敗を許せない気持ちも和らぎ「やってみようかな」と動き出します。
 
 
ぜひ試してみてくださいね!
 
 
 
白黒思考が行動にブレーキをかける3つのポイント

 
 

白黒思考・完璧主義の子に関するよくある質問(FAQ)

 
 

Q1:白黒思考とはどのような考え方ですか?

A1:物事を「良いか悪いか」「100点か0点か」といった極端な2択で捉え、中間を認められない思考パターンのことです。周りの人を敵か味方か、成功か失敗かと捉えることで生きづらさにつながることもあります。
 
 

Q2:「白黒思考」の子どもへの対処法は?

A2親があえて失敗を見せるのも有効です。失敗しても大丈夫、やり直せるという姿を見せることで、徐々に柔軟な思考を育てていきましょう。また、結果ではなくプロセスを認める声かけも有効です。
 
 

Q3:白黒思考の人は発達障害ですか?

A3:白黒思考があるからといって、必ずしも発達障害であるとは限りません。しかし、発達障害の特性として現れやすい傾向があることも事実です。日常生活に生きづらさを抱えている場合は早めの対策が必要です。
 
 
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執筆者:三浦由記子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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