「高校辞めたい」と言った高1息子が、本当に怖がっていたこと

高校生の子どもから「学校やめたい」と言われ、不安を感じていませんか?高1の実体験から、感情が不安定になる本当の理由と、親ができる具体的な関わり方をわかりやすく解説します。

 

【目次】

1.なぜ高1で「高校辞めたい」と言い出したの?
2.親は何が一番怖くなっていたの?
3.ネガティブな言葉は、そのまま信じていいの?
4.高校を辞めたいと言われたとき、親にできることは?

 
 

1.なぜ高1で「高校辞めたい」と言い出したの?

 
 
順風満帆にみえた高校1年の冬に、突然「学校辞めたい」と言い出した息子。それは、頑張れなくなったからではなく、食事や感情が思うようにコントロールできなくなり、本人が強い不安を抱えていたからです。
 
息子は当時、ダイエットをきっかけに、食事や感情のバランスを大きく崩していました。
 
 
食べても止まらない
 
甘いものがやめられない
 
感情のアップダウンが激しい
 
「自分がおかしいかもしれない」という不安
 
 
本人も、「止めたいのに止められない」ことを、とても怖がっていました。
 
 
これは意志の弱さではありません。
 
 
自分の体や気持ちを自分で整えられている感覚が、身体レベルで崩れていた状態だったのだと思います。
 
 
自分が自分をコントロールできない感覚は、想像以上に怖いものです。
 
 
 
 
その状態で、人と関わり、評価される場所に出続けるのは、かなりの負荷になります。「高校辞めたい」という言葉は、逃げではなく、これ以上無理を続けられないというサインだったのかもしれません。
 
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2.親は何が一番怖くなっていたの?

 
 
 「学校いきたくない」「学校辞めたい」と息子から言われて、私が一番怖かったのは、進路ではなく、「息子の心や体が壊れてしまうかもしれない」という不安でした。
 
 
発達科学コミュニケーションを学び、子どもの心を壊してまでやることは何もない」をモットーにしていた私ですが、
 
 
●情報を集め続ける
●先回りして守ろうとする
●関わりが少しずつ強くなる
 
 
そんな過干渉モードに入りかけていました。
 
 
正しい関わり方を考える余裕なんて、正直ありませんでした。とにかく、これ以上悪くならないようにしたい。取り返しのつかないことだけは避けたい。
 
 
そんな思いで頭がいっぱいで、気づけば「私の怖さ」が、判断の中心に来ていたのだと思います。
 
 

 
 
子育ての軸を見つめ直すことで、息子の感情に振り回されずに立て直すことができました。
 
 
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3.ネガティブな言葉は、そのまま信じていいの?

 
 
子どものネガティブな言葉だけを見ると不安が膨らみますが、行動を見ると、まだ学校や社会とのつながりが残っていることが多いです。
 
 
子どもの言葉を鵜呑みにせず、感情の表現ととらえることが大切です。
 
 
息子は、「学校を辞めたい」「しんどい」「もう無理かも」と言いながらも、自宅では冬休みの課題に向かう姿がありました。
 
 
「やらなきゃいけないんだよな」という言葉も、時々出ていました。
 
 
言葉だけを切り取ると、絶望的に見えますが、息子の行動を見ると、学校や社会とのつながりは、まだ切れていませんでした。
 
 
“まだできている行動”を見る。
 
 
この視点に立てたことで、私自身の不安の見え方が少し変わりました。
 
 
そして息子自身も、説得や正論ではなく、身体を動かすことで「自分を取り戻す感覚」が戻り始めました。
 
 
大きなきっかけは、息子が筋トレを始めたことでした。身体を動かすようになると、
表情や会話が、少しずつ変わっていきました。
 
 
「今日はちょっと楽しかった」そんな言葉が出るようになったのです。
 
 
身体を使うことで、「自分の体を自分で扱えている感覚」が戻ってきたのだと思います。
 
 
それは、崩れていた“自分をコントロールできる感覚”が、少しずつ立ち上がっていくプロセスでした。
 
 
息子の状態が落ち着き始めると、私自身の緊張や過剰な介入も、自然と緩んでいきました。
 
 
   
 
 
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4.高校を辞めたいと言われたとき、親にできることは?

 
 
大切なのは、言葉の字面にとらわれて、急いで正解を出すことではなく、子どもが回復できる土台を守ることです。
 
 
私の経験から、特に大切だと感じたポイントをまとめます。
 
 
①これは親の問題ではなく、本人が越える壁と切り分けること
 
②医療か放置かの二択にしないこと
 
③心を支える土台として、身体の安心を大事にすること
 
④ネガティブな言葉より、まだできている行動を見ること
 
⑤親自身の余裕を意識的につくること
 
 
そしてもう一つ、大切にしていた関わりがあります。暴言を吐いたあとや、「辞めたい」と言ったあと、息子はよく、私の顔を見ていました。
 
 
私は正直に伝えました。
 
 
「なんて言っていいかわからない。ママもちょっと悩んでる。」
 
 
無理に答えを出さず、一緒に立ち止まることが、結果的に安心につながっていたように感じています。
 
 
「高校辞めたい」という言葉は、壊れたサインではなく、回復が必要になっているサインかもしれません。
 
 
 
 
焦らず、急がず、子どもが自分の力で戻っていく余白を守る。
 
 
それが、発コミュのコミュニティから私が学んだことです。
 
 

 
 

5.繊細思春期男子によくある質問(FAQ)

Q1.高校生が「学校やめたい」と言うのは、甘えなのでしょうか?

 
 
A.多くの場合、甘えではなく「心や体が限界に近づいているサイン」です。高校生は、環境変化・人間関係・学習負荷・睡眠不足などが重なり、自分をコントロールする力が一時的に落ちることがあります。「やめたい」という言葉は、怠けではなく「これ以上無理を続けられない」というSOSであることも少なくありません。まずは、責めるよりも、何が負担になっているのかを一緒に整理する視点が大切です。
 
 

Q2.「学校やめたい」と言われたら、すぐに進路を決めたほうがいいですか?

 
 
A.すぐに結論を出す必要はありません。状態が落ち着くまで“判断を保留”することも大切です。不安が強い時ほど、「今すぐ決めなきゃ」「間違えたら取り返しがつかない」と焦りやすくなります。でも、心身が不安定な状態では、本人も親も、冷静な判断がしにくくなります。まずは、生活リズム・食事・睡眠・安心して過ごせる時間など、土台を整えることを優先すると、見える選択肢が自然と広がっていくことがあります。
 
 

Q3.「学校やめたい」と言う子どもの言葉は、どこまで信じればいいですか?

 
 
A.言葉だけで判断せず、「行動」に残っているサインも一緒に見ることが大切です。たとえば、宿題には向かっている、部活や趣味に少し関心が残っている、「本当はこうしたい」という言葉が出る、こうした行動が残っている場合、社会とのつながりはまだ完全には切れていません。言葉だけに引っ張られると不安が増えますが、行動を見ることで、回復の芽が見えることがあります。
 
 
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執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
 
 

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