怒られているのに笑う年少のわが子を見て、「発達障害かもしれない」と不安になるママは少なくありません。この行動は年少の時期によく見られる反応で、実は不安でいっぱいなサインです。叱るほど逆効果になる理由と、正しい関わり方をお伝えします。
【目次】
1.年少の子が『怒られてるのに笑う』のはなぜ?
2.怒られてるのに笑う子を叱ってはいけない理由
3.叱るほど逆効果だった|年少の娘が園で毎日怒られていた体験
4.褒めて自信を育てる関わりで『怒られてるのに笑う』子どもの行動が変わる
1.年少の子が『怒られてるのに笑う』のはなぜ?
怒られているのに笑う年少の子を見ると、「ふざけてるの?」「反省してない!」と感じたり、「発達に問題があるのでは?」と不安になるママは少なくありません。
園から指摘されると、焦ってしまうこともあると思います。
しかし、この行動は幼児期の子どもによく見られる反応です。
結論からお伝えすると、叱るほど逆効果ですし、発達障害なのかどうかを気にするよりも、褒めて安心と自信を育てる関わりが大切です。
怒られているのに笑ってしまう子どもの行動には、いくつかの理由があります。
◆①不安や緊張が表情に出てしまう
怒られている場面では、不安や緊張が一気に高まります。
まだ自分の気持ちをうまく言葉で説明できない時期なので、本人の意図とは関係なく、笑っているように見える表情が出てしまうことがあります。
子ども自身はふざけているつもりはなく、困っている状態です。
◆②その場をやり過ごそうとして笑ってしまう
怒られている場面を怖いと感じることで、子どもはその空気を和らげようとします。
笑えば相手が笑ってくれるかもしれない、という反応が無意識に出ることがあります。
これはとっさの防衛反応で、話を聞いていないわけではありません。

このように、怒られて笑う行動の背景には「ふざけている」ではなく「不安」があります。
次の章では、叱るほど逆効果になる理由を脳の働きから見ていきます。
2.怒られてるのに笑う子を叱ってはいけない理由
怒られてるのに笑う子どもは、叱るほど行動が悪化しやすいです。
理由は大きく2つあります。
◆①叱られるほど自信を失い、行動できなくなる
叱られる回数が増えるたびに、子どもは
「どうせやってもダメ」
「また怒られるかもしれない」
と感じるようになります。
その結果、
・元気いっぱいなタイプの子はやる気をなくして動かなくなる
・慎重なタイプの子は「これでいい?」と確認しないと動けなくなる
など、自分で考えて行動する力が育ちにくくなります。
怒られて笑うからと言って、子どもを叱り続けると、行動を直すどころか、自信だけが削られてしまうのです。
◆②「反応してもらえる=安心」と脳が覚えてしまう
子どもにとって、大人の反応は安心材料です。
例え注意や叱責であっても、脳は反応が返ってくることで、
「この行動をすると、関わってもらえる」
「=安心できる」
と覚えてしまいます。
すると、怒られる行動ほど繰り返されやすくなるという逆効果が起きます。
これは、わざとふざけているわけではなく、安心を求めた結果の行動です。

だからこそ、怒られて笑う行動は、叱って止めるものではないのです。
安心と自信が育つ関わりに切り替えたとき、初めて行動は変わります。
次の章では、年少だった娘が毎日のように怒られていた当時、私がこういった理由を知らずに悩んでいた実体験をお話しします。
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3.叱るほど逆効果だった|年少の娘が園で毎日怒られていた体験
娘が年少の頃、私は毎日のように「今日も怒りました」と聞かされ、どう受け止めていいか分からずにいました。
「怒っているのに笑うのは、どうしてですか?」と聞かれたこともあります。
お友達とふざけていて、先生に「やめて」と言われても娘だけやめない。
ある日は「それなら出ていってください」と言われ、本当に教室を出ようとして、今度は「危ない」と怒られる。
担任だけでは対応できず、園長室に連れて行かれることも何度もあったようです。
しかし、家での娘はそこまで困る行動はありませんでした。
だけど園や外では、「注意してもやめない子」「話を聞いていないように見える子」として扱われてしまう。
「どうしてこの子だけ、こんなに怒られないといけないんだろう」
「そもそも怒られてるのに笑う子を叱るって正しい対応なの?」
という違和感が残り続けていました。
娘は本来は、人の顔色をよく見る子でした。
空気を読みすぎるくらい繊細で、大人の反応をとても敏感に受け取る子でした。
本当は怖かったと思います。
それでも私は、その気持ちに気づけませんでした。
けれど発達科学コミュニケーションを学んでから、見方・捉え方が変わりました。
娘の行動は「直すべき問題」ではなく、不安が強い子が安心を求めて出していた反応だったのです。

そして私は、初めて「叱る以外の関わり方」があることを知りました。
次の章では、当時の私が実際にやって効果があった関わりをお伝えします。
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4.褒めて自信を育てる関わりで怒られてるのに笑う子どもの行動が変わる
怒られているのに笑ってしまう子の行動は、『注意』や『叱責』をしても変わりません。
大切なのは、子どもが「安心していい」「私(僕)は大丈夫」と感じられる関わりに切り替えることです。
ポイントは3つです。
◆①まずは「肯定の期間」を作る
最初にやるのは、肯定的な関わりを意識的に増やす期間を作ることです。
不安が強い子ほど、褒めや肯定は思っている以上に伝わりにくく、逆に注意や叱りは強く伝わります。
肯定は「これでもか」というくらいで、やっと子どもに届くイメージです。
特別なことをする必要はありません。
当たり前にできていることに目を向けて、
「いいね」
「やったね」
「〇〇してるね」
と、言葉にして伝えます。
あわせて、口角を上げる、やわらかい声で話す、うなずく、笑顔を向ける。
それだけでも、子どもは「見てもらえている」「安心していい」と感じ取ります。
まずは2〜3週間、この肯定の期間を意識して作ってみてください。
◆②好ましくない行動は「スルー」と「褒め」を必ずセットで
肯定の期間を充分に作ったあとに、もしもやめてほしい行動が出たときにはディスタンシングという方法を使いましょう。
・やめてほしい行動には反応せず、待つ
・行動が止まった、または好ましい行動に切り替わったらすぐ褒める
この「スルー」と「褒め」を必ずセットで行います。
よく、「好ましくない行動はスルー(無視)しましょう」と聞くことがあるかもしれませんが、無視するだけでは、子どもには何も伝わりません。
難しい対応ではありますが、最後に褒めることで脳の中で「あの行動ではなく、この行動をすると安心できた」という学習が起き、少しずつ行動が変わっていきます。
◆③先生にママが「わが子をどう理解しているか」と「おうちでの関わり」を伝える
家での関わりに軸ができたら、その視点を先生とも共有していきましょう。
・怒られて笑ってしまうのは、不安が強いときに出やすい反応であること
・困った行動を叱るより、できている行動に注目すると落ち着きやすいこと
など家でうまくいっている対応を、そのまま伝えて大丈夫です。
先生も「どう関わればいいのか分からない」状態で悩んでいることが少なくありません。
ママが感情論ではなく、わが子をどう理解しているか、どんな関わりが合っているかを言葉にできるようになると、先生の見方や関わり方も変わっていきます。

今振り返ると、当時の娘に必要だったのは、叱責ではなく、安心と自信だったことがよくわかります。
当時はそのことに気づけず、遠回りもしましたが、できている行動を伝え続ける関わりに切り替えてから、私の中にあった焦りは、少しずつ消えていきました。
たとえ娘に困った行動が出たときも、「また怒られるかもしれない」ではなく、「この子は今、どんな不安を感じているんだろう?」と考えられるようになり、対応に迷いがなくなりました。
そして小学3年生になった娘は今、自分の気持ちを言葉で伝えられる場面が増え、嫌なことがあっても自分で気持ちを立て直せるようになりました。
その結果、あの頃悩んでいた「怒られているのに笑う」という姿は、もう見られません。
学校では、仲良しのお友達ができ、みんなと一緒に活動しながら、泣いたり笑ったり、楽しそうな毎日を過ごしています。
そんな姿を見て、この子は本当によく頑張ってきたなと思うのです。
もし今、同じように悩んでいるママがいたら、怒られてるのに笑う子を怒らなくていい理由が、ちゃんとあることを知ってほしいです。
自信を持って、子どもが安心できる関わりをしていきましょう。
できていることに目を向けるとは?ママの視点が変わるヒントを動画でご紹介!
怒られているのに笑う子どもについてのよくある質問(FAQ)
Q1:怒られているのに笑うのは、発達障害なのでしょうか?
A1:そうとは限りません。年少の子にとって「怒られる」はとても強い刺激です。不安や緊張が高まると、気持ちとは違う表情が出てしまうことがあります。 まずは「この子は今、困っているのかもしれない」と受け取ってあげてください。
Q2:褒めてばかりいると、褒めないと動けない子になりませんか?
A2:結論、なりません。今は「褒めないと動けない」のではなく、「自信が足りない状態」なだけです。安心が満たされ自信が育つと、褒めなくても子どもは自然と自分で動けるようになります。
Q3:先生に「きちんと育てていない」と思われないか心配です。
A3:例えばこんな伝え方があります。「家では、叱るよりも安心と自信を育てる関わりを大切にしています。危険な行動以外は、少し見守っていただけると助かります。」もし理解されなくても大丈夫です。お母さんが家で正しい関わりを続けていけば、子どもの行動は必ず変わっていきます。
繊細で不安が強い子の育て方に悩むママを応援する「脳科学の子育て情報」をお届けしています!
執筆者:藤井ハナ
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)



