伝わらない⁉発達障害キッズに言葉を届けるためにママができる声かけの工夫

 

何度言っても伝わらない!そんな気持ちになったことありませんか?社会性の発達がゆっくりの発達障害キッズに言葉を伝えるにはちょっとした工夫が必要です。この記事では、お子さんの見ている世界を理解することで簡単にできる声かけの工夫を紹介します。
 

【目次】

 

1.ママの言葉、伝わってる?なんでやってくれないの?

 
 
何度言ってもやってくれない。ママの言葉、伝わってる?
 
 
そんな気持ちになったことはありませんか?
 
 
実は私、しょっちゅうそんな思いになっていたんです。私のスマートフォンを貸してあげても、何度言っても返してくれないお風呂から上がって!と言ってもなかなか上がってくれない
 
 
 
 
怒っちゃだめ、怒っちゃだめ、と自分に言い聞かせながら、何度も息子に伝え続けるも、我慢が限界に達し、何回言ったら分かるの?とつい爆発してしまうことも…。
 
 
そして、あぁあ、怒っちゃった…と自分を責める日々でした。
 
 
それは今思うと、子どもの見ている世界を理解できていなかったからなのです。
 
 
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2.子どもの見ている世界とは

 
 
発達障害の子どもは見たまま聞いたまま物事を捉えます。
 
 
私の「スマートフォンを返して」という言葉を息子はどう捉えたのでしょうか。
 
 
発達障害の特性のある息子は私の返してという言葉の内容よりも、私の表情や声色を先にインプットします。
 
 
そして、脳は予測する臓器です。
 
 
ニンジンを嫌いな子の脳は、ニンジンを見た瞬間に美味しくないと予測します。
 
 
どれだけお母さんが「美味しいから食べてみて?」と言ったところで、美味しくなかった経験をしていると先に脳が予測してしまうのです。
 
 
でも、ニンジンそのものは苦手でも、 小さく刻まれたものが入っている料理なら食べられた、という経験があると、 脳の中の「ニンジン=食べられない」という予測が少しずつ変わっていきます。
 
 
スマートフォンを返してという私を見て、息子はどう予測していたのでしょうか?
 
 
ママの表情や声色から、きっと僕が長時間使って怒っているよねと予測します。そして過去に怒られた経験があればあるほど、ママはきっとこの後怒るよねと息子の脳は予測するのです。
 
 
 
 
社会性が発達しているお子さんであれば、スマートフォンを返さなければママが怒る、反対に考えれば、スマートフォンを返せばママは怒らないと理解できますが、発達障害の特性があるお子さんの場合、自分で変換することができません
 
 
今見た通り、聞いた通りに捉えます。
 
 
今、ママは怒っていると脳が予測し、動けなくなってしまうのです。
 
 

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3.子どもが受け取りやすいママの声かけの工夫とは

 
 
子どもの見ている世界は、過去の経験から「怒っているママ」「これから怒るママ」です。
 
 
ニンジンを細かく刻むように、ママの声かけも少し工夫をしてみましょう。
 
 
私がやったことは、息子の大好きなおじいちゃんの話し方からヒントを得て、節をつけて言い換えてみることでした。
 
 
(スマートフォン)返して→返してくぅださい♪
(お風呂)上がって!→上がりまぁすよぅ~♪
 
 
これを同じトーンで数回繰り返すだけで、息子はすっと動いてくれるようになりました。
 
 
そして、あんなに必死で笑顔を作っていたのに、節をつけて言うと、私も自然と笑顔になっちゃうんです。
 
 
 
 
例えば、消しゴムを落としたときに、「拾って」と言うよりも、ひょっとしたら「あれ?消しゴムが逃げたよ!捕まえて~!」などコミカルに言い換えた方が、子どもの目には楽しく映るかもしれませんね。
 
 
つい言ってしまう「走らないで!」という指示も、お子さんの頭の中で、走らない→どうすればいいのかな?→歩くのかな?と変換させるよりも、お母さん自身が言い換えて「歩いてね」とストレートに言う方が伝わるかもしれません。
 
 
さて、あなたはお子さんの見ている世界を楽しくするために、どんな工夫ができますか。 アイデアが湧かないなと思う方は、お子さんの好きな人や好きな物に注目してみるとヒントがあるかもしれませんよ。
 
 
 
 
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執筆者:山本じゅん子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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