学校から帰ってきた9歳のわが子が「今日できなかった」と話した時、つい解決策を伝えていませんか?“早すぎるアドバイス”が、子どもの心を閉じさせてしまうことも…感受性の高い子に必要なのは正解ではなく順番。明日につながる関わり方をお伝えします。
1.「今日できなかった」に、すぐ答えを出していませんか?
2.なぜ正しいアドバイスが逆効果になるのか
3.9歳の子が本当に欲しいもの
4.結論を伝えるべストなタイミング
1.「今日できなかった」に、すぐ答えを出していませんか?
「今日、うまくできなかった…」
学校から帰ってきたわが子が、ランドセルを置きながらぽつりとつぶやく。
その瞬間、ママの頭の中はすぐに動きます。
・どうしたら次はできるだろう
・何が原因だったの?
・どう声をかけたら前向きになる?
そして、
「じゃあ次はこうしてみたら?」
「練習すればきっと大丈夫だよ。一緒にやってみよう」
「気にしすぎ、そんなに気にしなくていいよ」
と、解決策を伝える。
それは、元気になってほしい、つまずきを引きずらないでほしいという愛情です。
けれど、その後子どもが急にだまってしまう。「もういい」と話を終わらせる。少し不機嫌になる。
そんな経験ありませんか?
それは、アドバイスが間違っているのではありません。
”結論のタイミング”が少し早いだけなのです。
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2.なぜ正しいアドバイスが逆効果になるのか
9歳は、心の成長が大きく進む時期です。
・友達との比較
・「できる自分」でいたい気持ち
・周囲からどう見られているかへの意識
外からは見えにくいけれど、内側ではたくさんの感情が動いています。
できなかった出来事そのものよりも、
「みんなできていたのに自分はできなかった」
「先生にどう思われたかな」
「友達に見られていた」
こうした思いが重なって心がいっぱいになっています。
この状態はいわば”心のコップがあふれそうな”状態です。
そこへさらに「こうすればよかったんだよ」という情報が入ると、どうなるでしょうか?
子どもは無意識に、「気持ちより、できるようになることのほうが大事なんだ」と受け取ることがあります。
もちろん、ママにそんなつもりはありません。
けれど、順番が逆になると”励まし”が”ダメ出し”のように聞こえてしまうことがあるのです。
だから子どもは、ふっと黙ってしまったり「もういい」と話を終わらせてしまうのです。
これは反抗しているのではなく、気持ちを整理しようとしている自然な反応です。
3.9歳の子が本当に欲しいもの
では、このとき子どもが本当に欲しいものはなんでしょうか。
それは正しいアドバイスではありません。「わかってもらえた」という安心感です。
たとえば、
「そっか、できなかったんだね」
「悔しかったよね」
「みんなできていたら余計つらいよね」
それだけでいいのです。評価も、励ましも、まだいりません。
まずは気持ちの居場所をつくること。
気持ちが受け止められると、緊張していた脳が落ち着きます。
安心が満たされると、子どもの中に少しずつ余白が生まれます。
すると、
「次はどうしようかな」
「もう一回やってみようかな」
と、自分から未来の方向を向き始めます。これは、
安心→回復→自主性
という自然な流れです。大人が”やる気をださせよう”としなくても、安心が先にくると、子どもは自分で立ち上がります。
4.結論を伝えるべストなタイミング
では、アドバイスはいつ伝えればいいのでしょうか。
それは、子どもが未来の話をし始めたときです。
「どうしたらいいと思う?」
「次はこうしてみようかな」
このサインが出てからです。
順番を整理するとこうなります。
①気持ちを受け止める
②安心が満たされる
③子どもが前を向き始める
④そこで初めて具体策
同じアドバイスでも、タイミングが合えば”応援”として届きます。
逆に、早すぎると”否定”のように感じてしまう。
違いは内容ではなく、順番です。
「今日できなかった」と話してくれるのは、ママを信頼しているからこそです。
その信頼を守るために大切なのは、すぐに正すことではなく、まず、寄り添うこと。
9歳は、できなかった出来事よりも”できなかった自分をどう扱われたか”を覚えています。少しだけ待つ。
それが、自信を育てる関わり方です。
アドバイスは、子どもの心が前を向いてからでも遅くありません。
正解よりも、順番。その工夫が、明日の挑戦につながっていきます。
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