入学式が近づいてきた今、「小学生になる前に○○できるようになっておきましょう!」という情報を聞くたびに焦ってしまったり、必死になったりしていませんか?ここでは今すぐできてお母さんも子どもも安心して小学生になれる!たった1つの方法をお伝えします。 |
【目次】
1.発達障害の子どもが小学生になることに不安を感じていませんか?
2.発達障害の子どもにやるべきことは自信を持たせること!
3.発達障害・グレーゾーンの子どもに効くお母さんの声かけとは?
1.発達障害の子どもが小学生になることに不安を感じていませんか?
発達障害の子どもが小学生になることに不安を感じていませんか?
もうすぐ入学式の時期ですね。発達障害の子どもをお持ちのお母さんは、どんな気持ちで毎日過ごしていますか?
入学前説明会では
「〇分でご飯を食べられるようにしておいてください」
「食事の配膳の練習をしておいてください」
「体操服に着替える練習をしておいてください」
「食事の配膳の練習をしておいてください」
「体操服に着替える練習をしておいてください」
などとと言われたり、
インターネットや本では「入学前にできるようにするべきことリスト」を目にする機会が多かったり。
うちの子はまだできないな…小学生になる前に、きちんとできるようにしておかないと!とつい焦っていませんか?
確かに小学生生活に向けて、いろいろなことをできるようにしておくのは大事です。
小学生になると、保育園・幼稚園以上に子どもが自分で考えて行動することが求められるので、ちゃんとできるようにしないと!とお母さんもつい焦ってしまいますよね。
でも発達障害・グレーゾーンの子どもには、小学生になる前にお母さんがしてあげてほしい、もっと大事なことがあるんですよ!
2.発達障害の子どもにやるべきことは自信を持たせること!
発達障害の子どもが小学生になる前に、お母さんがやるべきこと。
それは自信を持たせてあげることです。
発達障害の子どもは、普段からみんなができることができなかったり、考えなしに体が動いて叱られることが多かったりと自信を失う機会が、他の子と比べてとても多いです。
これらはすべて脳の特性のため、本人にもどうしようもないんです。
特にグレーゾーンの子どもは、はっきりと診断名が付いている訳でもないので、周りの理解を得にくくつらい思いをすることが多くあります。
さらに発達障害の子どもは、環境の変化がとても苦手です。私たち大人だって、引っ越しをしたり新しい職場に変わるとストレスを感じますよね?
4月から小学生になって環境が変わることは、発達障害・グレーゾーンの子どもにとって、ものすごくストレスがかかることなんです。
普段から自信を失う機会が多く、小学生になることにストレスを感じている子どもに
「まだこんなこともできないの!」
「小学生になったらどうするの!」
「小学生になる前に○○できないといけないよ!」
「小学生になったらどうするの!」
「小学生になる前に○○できないといけないよ!」
と声かけを続けたら…?子どもはますます自信をなくし、小学生になることが嫌になってしまいますよね。
でもお母さんが発達障害・グレーゾーンの子どもに自信を持たせてあげられると、子どもは自主的に行動できるようになり、今までやらなかったことを自分からやり始めたりします。
ではお母さんは、どんな方法で子どもに自信を持たせてあげればよいのでしょうか?
3.発達障害・グレーゾーンの子どもに効くお母さんの声かけとは?
お母さんが発達障害・グレーゾーンの子どもに自信を持たせてあげられる方法。
それは「褒める」ことです。
褒めると言われても、どこをほめればいいのかわからない…発達障害の子どもを持つお母さんは、そう感じるかもしれません。
でも褒めるといっても、特別なことをするわけではありません。子どもが今できていることを、そのまま伝えればいいのです。
例えば朝起こしたあと
「ちゃんと起きれたね!」
「リビングに来れたね!」
「トイレに行けたね!」
「パジャマ脱げたね!」
「リビングに来れたね!」
「トイレに行けたね!」
「パジャマ脱げたね!」
と今、子どもがやっていることをそのまま言うだけです。
さらに発達障害・グレーゾーンの子どもは、小学生になることに不安を抱えている場合が多いため、この「褒める」にプラスして
「ちゃんと起きれたね!これなら小学生になってもバッチリだね♪」
のように一言付け加えることで、子どもに自信をつけるだけでなく、小学生になるという気持ちを、不安から安心に変えていくことができます。
子どもはお母さんの声かけ一つで
「自分はできるんだ」
「小学生になっても大丈夫なんだ」
「小学生になっても大丈夫なんだ」
と自信と安心を得ることができるのです。
先ほどお話したように、子どもが自信を持てると自主的に行動するようになります。お母さんが今までどれだけ言ってもやらなかったことを、すんなりやり始める、なんてこともあります。
ある6歳の男の子は、何度注意してもトイレの水を流し忘れるという子でした。もちろん電気はつけっぱなしでドアもあけっぱなし。
ところがお母さんができていることを褒めるようにしたら、2週間後には…その子は何も言われていないのにトイレの後水を流し、電気を消し、ドアも閉めるようになりました!
そして今では、トイレットペーパーがなくなると、自分で新しい物に取り換え、トイレットペーパーの芯をゴミ箱に捨ててくれるようになりました!
子どもは自信が持てるようになると、自分でちゃんと考えて行動するようになるんですよ。
入学を控えた今、お母さんが発達障害・グレーゾーンの子どもにぜひやってほしいことは、子どもを褒めて自信をつけてあげること!
これがスムーズな小学生生活を迎えるために大切なことです。今日から始めて、お母さんも子どもも笑顔で入学式を迎えてくださいね!
執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)