子育ては大変なことも多いですが、特に発達障害の子どもは、お母さんとのコミュニケーションが、子どもの状態に大きく影響するので気が抜けないですよね。現役ママ・アスリートの小林可奈子選手から、頑張るお母さんへのエールを届けます! |
【目次】
1.私だけ?子どもとうまくコミュニケーションが取れない!
2.発達障害の子育てに疲れてしまったら?ママ・アスリートはどう答える?
3.発達障害の子育ては綺麗事ではないからこそ頑張らない!小林可奈子選手からのエール
1.私だけ?子どもとうまくコミュニケーションが取れない!
発達障害やグレーゾーンのお子さんを育てるお母さんは、毎日毎日、繰り返される子どもの困りごとや、その対応に振り回されて、子育てが楽しいと思えない!そんな風に感じることも多いのではないでしょうか?
また、子どもの状態を自分の子育てのせいだと、自分を責めて落ち込み、苦しい日々を送っている人もたくさんいると思います。
私も、子どもの繰り返す癇癪に疲れ果て、発達科学コミュニケーションの門を叩いた一人です。当時は、子どもと楽しくコミュニケーションを取りたいのに、なぜか最後は癇癪で終わる…そんな毎日を過ごしていました。
子どものことは心から愛おしいけれど、子育てに疲れ果て、子どもが「発達障害グレーゾーン」と言われたのは自分の育て方のせいなのではと悩み、落ち込む毎日でした。子育てが苦行になっていました。
2.発達障害の子育てに疲れてしまったら?ママ・アスリートはどう答える?
1月26日にパステル総研ではマウンテンバイク女子・アトランタ五輪代表の小林可奈子選手を招いての講演会を開催しました。
講師を務めてくださった、小林可奈子選手は二人のお子さんをもつお母さんであり、マウンテンバイク競技の現役アスリートであり、マウンテンバイクスクールを主宰されている経営者でもあります。
こんなにパワフルに生きる人は一体どんな人なのだろう!どんなお話を聞けるのだろう!そして、どんな子育てをしているのだろう!とワクワクしながら講演会に参加してきました。
講演では、マウンテンバイクに対する熱い思い、子どもたちに対する大きな愛情、マウンテンバイクスクールでの話などを、時にユーモアを交えながら常に穏やかに優しい口調で語ってくださいました。そこにはプラスのエネルギーに満ちた時間が流れていました。
今回、私がどうしても伝えたいのは、最後の質問タイムで、あるお母さんが「発達凸凹の子育てで、頑張っているけれど、どうしても心がマイナスに傾いてしまったときにはどうしたらいいですか?」と尋ねたときの小林可奈子選手の言葉です。
どんな答えが返って来たと思いますか?私にはちょっと意外な言葉でした。
3.発達障害の子育ては綺麗事ではないからこそ頑張らない!小林可奈子選手からのエール
「落ち込んだときにはとことん落ち込みましょう」
「暗闇で動き回ると危ないので、走らないようにしましょう」
そして小林選手は「本当に苦しいときには話しもできないでしょうから、少し動き出す力が湧いて来たら誰かに聞いてもらいましょう」と続けられました。
この答えを聞いて、私は涙がこぼれました。この言葉を発達障害・グレーゾーンの子育てがうまくいかず、悩み苦しんでいるお母さん全てに伝えたいと思いました。
小林選手はお子さんの病気という本当に辛い経験をされています。ママ・アスリートではなく、私たちと同じ子育てで悩み苦しんだお母さんからの、心からのエールだからこそこんなに心が震えたのだと思います。
家族のために、お母さんは元気で笑顔でいなくてはいけない!という社会の圧力がありますよね。そんなに頑張らなくていいんです。
これを「お母さんが笑顔で”楽しく”生きちゃおう」に変換しましょう。
楽しくないのに無理やり笑っても、子どもには伝わります。「元気が出ないときは仕方がない!少し休みましょう」と、現役アスリートでさえ言っているのです!
もしも、これを読んでいるお母さんが子育てに疲れ切ってしまっていたら、休む時間をぜひとってください。
休んで、少し元気になって顔をあげて周りを見る気持ちが出て来たら、同じように悩んだ先輩ママたちに会いにきませんか。
パステル総研では、今回のような講演会で先輩ママたちにリアルに出会える機会をつくったり、動画配信でお悩み解決策をお伝えしています。
発達障害・グレーゾーンの子どもたちの才能を伸ばし、能力を生かせる環境を作り、子育てを楽しむ方法を用意してお待ちしています。
執筆者:柏柳みちよ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)