発達障害・グレーゾーンの子どもたちの不登校の原因に「勉強についていけなくなる」という場合があります。これには「見る力」が関係していることがあります。小学校の勉強で困らないように、いまのうちから「見る力」を鍛えませんか? |
【目次】
1.発達障害の子の不登校、実はこんなケースもある!
2.「見る力」は、視力検査だけではわからない
3.小学校の勉強で困らないように「見る力」を鍛えませんか?
◆OTに通うよりも効果あり!発達障害の子どもの「見る力」を育てる教材ができました!
◆ノートがきれいにとれるようになる!発達障害の子どもの目と手の連携を強化する教材ができました
1.発達障害の子の不登校、実はこんなケースもある!
発達障害の子どもたちは、「見る力」の課題があるために小学校の勉強についていくのが大変になることがあります。
それなのに、勉強で困っている理由が「見る力」だと気付いてもらえないまま何年もすぎてしまい、不登校につながってしまうケースもあるんです。
どうしてそんな事が起きるのかというと、人は他人の感覚まではわからないので想像するしかないからです。
「この子は、ちゃんと見えているのか?」と周りが心配して本人に聞いたとしても、目が見えないわけではないので「見えてるよ」と答えるはずです。でも、どのように見えているかは本人にしかわかりません。
「ちゃんと見えている」というのも、お子さんとはイメージしている状態が違うかもしれません。本人は普通に見えていると思っていても、実は周りの大人が考えているのとは全然違う見え方をしているかもしれないのです。
でも、その子にとってはそれが普通なので、周りの人と見え方が違うことに気付くのは難しいのです。
例えば、知人の息子さんは小学校に入ってから、漢字の学習で苦労していたそうです。なかなか理由がわからなかったそうですが、どうやら直線が歪んで見えているらしいとわかったそうです。
今までは「どうしてできないの⁈」と思っていたそうですが、理由がわかったことで、お母さんも子どもの大変さに気付けたと言っていました。 こんな理由で、お子さんが小学校の勉強で大変さを感じて不登校につながることもあるのです。
2.「見る力」は、視力検査だけではわからない
では、「見る力」とはどんなことを指すのでしょうか。「見る力」といえば、まず「視力」と考えがちですが、視力検査では問題がないのに小学校に入ってから勉強に困る子がいるのが現状です。
「見る力」には、まず
・両目で目標を見る力(両眼視)
がありますが、視力検査は片目ずつ視力をはかります。でも、両眼視がうまくいっているかどうかは、片目の視力だけではわかりません。
他にも、小学校の勉強で必要な「見る力」には
・ジッと見続ける力(固視)
・目標にパッと目をうつす力(跳躍性眼球運動)
・動くものを目で追う力(追従性眼球運動)
などなど、とてもたくさんの要素があり、実は小学校の勉強ではかなり高度なことが求められています。
そのため、発達障害の子どもたちの中には「見る力」がうまく使えていないことで勉強が大変になっているケースもあるのです。
3.小学校の勉強で困らないように「見る力」を鍛えませんか?
例えば、小学校に入って授業でノートをとるようになると、黒板と手もとを見ながらノートを書くことが必要になります。
でも、実は板書には遠近のピント調節が必要で、見ることが苦手な子には重労働!先生の板書のスピードが上がるとついていけなくなってしまうかもしれません。
でも、もちろん我が子には大変な思いはさせたくないし、不登校につながりかねない心配事は減らしておきたい…。となると、小学校に入って勉強が大変になる前に「見る力」の苦手を改善しておきたいですよね!
まず、おうちで簡単にできるのは何かを見る時に「よ~く見てごらん」というお母さんからの声かけ!これだけでも見ている対象に注意が向くので、見る力を使うことにつながります。
そして、遠近のピント合わせにオススメなのが、お子さんに写真をたくさん撮ってもらうこと!
家族での写真はもちろん、遠くの景色などを撮影すると広い視野の中で見たいものを探す経験につながります。色々な距離感の写真を撮ってもらうことで遠近の焦点を合わせる機会が広がります。
特に、最近の子どもたちはスマホの普及などで遠くを見る機会が少なくなっているので視野が狭くなりがちです。広い視野を使うためにも、外に出かけて写真を撮るのがオススメです。
さらに「見る力」を伸ばしていきたい!そんな方には、パステル総研のオリジナル教材もあります!
「見る力」を育てたい方は、こちらの記事をチェックしてみてください↓
◆【教材付】OTに通うよりも効果あり!発達障害の子どもの「見る力」を育てる教材ができました!
そして、小学校の勉強では見た情報を処理して、それを読む、書く、といった行動にうつしていきます。その時には、目から入ってきた情報に対して、手や体の動きで反応する力(目と手の協応)も大切になってきます。
「目と手の協応」トレーニングの教材は、こちらの記事からダウンロードできます!↓
◆ノートがきれいにとれるようになる!発達障害の子どもの目と手の連携を強化する教材ができました
パステル総研のオリジナル教材を無料でダウンロードできます。お子さんの発達させたい課題や年齢に応じて、楽しみながらやってみてください。
楽しんで取り組むことで、子どもたちの脳をどんどん発達させてくださいね! 入学前から準備をすることで、小学校の勉強にスムーズに取り組めるようにしましょう。
このような学校での困りごとを解決するヒントをメール講座でお伝えしています!
執筆者:三浦知花
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)