発達障害・グレーゾーンキッズのかんしゃくにお困りではありませんか?春から幼稚園なのに、集団生活は大丈夫?こんなとき焦ってしつけようとするのはNG! かんしゃくのしくみと正しい対応を知れば、余裕を持って対応できるようになりますよ。 |
【目次】
1.かんしゃくは子どもからのSOS?
わが子のかんしゃくにお手上げ!そんな困りごとがある方はいらっしゃいませんか?
春から幼稚園なのに、ちょっとダメって言っただけで、いつまでも大泣き。しつけようと理由を説明しても、耳に届いていない…
こんな調子で集団に入ってやっていけるのだろうか?と心配になってしまいますね。しかし、このかんしゃく、実はお子さんからのSOSだったとしたらどうでしょうか?
発達障害・グレーゾーンのお子さんは脳の発達のアンバランスさが原因で、今やりたいことを中断されたり、禁止されたりすることが苦手です。
そして「今やりたい!」という感情を自分でうまく処理することも苦手です。ですから、そのSOSがかんしゃくとなってあらわれるんですね。
その感情に大人が巻き込まれてしつけようと叱ったり、かんしゃくを中断させようとして子どものいいなりになっていると、ますますひどくなるという事態になってしまいます。
今回は当時年中さんだった息子のかんしゃくを例に挙げながら、家族で正しい対応を身につけたエピソードについて解説していきますね!
2.ママの指示には素直に従うのに、パパには抵抗。その真実とは?
私が発達科学コミュニケーションを習得して間もない頃。私は息子のある変化に気がつきました。
それは、息子の態度が人によって違うということです。
たとえば、夕食が近くなっているのに「公園に行きたい!」と言って駄々をこねているとき。
パパが「今日はもう遅いから」と諭しても、「絶対行きたい!」と言って泣いて反抗します。しかし、私が同じことを言うと「じゃあ、明日行く」と素直に応じるのです。
息子は、もちろんパパのことが大好きです。だけど、指示には従わない。
実はここにお子さんのかんしゃくやグズグズが悪化する原因が隠れているんです。ちなみに、私は脅したり、怒ったりしていませんよ。一体、何だと思いますか?
実は最初は私もわかりませんでした。でも2人のやりとりをよく観察して、わかったんです。
それはパパは一度ダメと言ったことでも、息子がグズることで結局願いを叶えてあげていた、ということ。
「パパは、グズれば僕の言うことを聞く」
「このくらいグズれば連れて行ってくれる」
と学習している息子は、自分の希望を通すためにグズグズをどんどんエスカレートさせていきます。その様子に根負けしたパパは、最終的には公園に連れて行ってしまっていたのです。
反対に私はというと、1回行かないと宣言したら絶対に行きませんから(笑)幼児でも、しっかり人を見分けているんですよね。
でも、ちょっと待ってください。ただ「ダメ」と頭ごなしにしつけても子どもの心は満たされません。不満が募って、ますます攻撃的な態度に出てくることもあります。
では私はどうやって息子に対応していたと思いますか?
3.しつけようとすると反発してくる発達障害・グレーゾーンキッズには〇〇〇してみて!
先ほどの公園のお話の続きです。以前は私も息子のグズリに耐え切れなくなることが良くありました。
でも発達科学コミュニケーション(発コミュ)で、私がかんしゃくに反応すればするほど悪循環ということを学んでからはグズリには一切取り合わないことにきっぱりと決めました。
そう、発コミュではおなじみ「スルー作戦」です。
グズグズしている間は、そしらぬふりで、料理をしたり、掃除機をかけたり、雑誌を見たり。そうしている間に息子をよ~く観察。(他人や自分を傷つける・モノを壊す、が起きないようにだけ見守りました。)
そしてグズリが収まった瞬間を逃さずに、「よく泣き止んだね」とすかさずハグ。思いっきり褒めます。
そして「今日はもう遅いから、お家でテレビみる?それとも、レゴで遊ぶ?」と選択肢を与えたり
「がまんできたから、ごはんのあとは大好きなパンケーキ食べよう」とご褒美を用意したりしました。
そうしているうちに、ひどかったグズリはピタリとおさまりました。
そして嬉しいことがもうひとつ。パパにもこの方法を伝え、実践してもらうことで、パパも息子のかんしゃくに巻き込まれなくなったのです。
いかがでしたか?こんなふうに正しい知識を知ることで、しつけようとしなくても発達障害・グレーゾーンキッズに余裕を持って対応できるようになりますよ。 こちらの記事も併せてお読みください!
入園前の1か月、新しい習慣を定着させるには絶好の機会です。ぜひ挑戦してみてくださいね。
お子さんとの会話が楽しくなる方法についてメール講座でお伝えしています。
▼ご登録はこちらから
病院・療育センターで聞けなかったWISCのアレコレ、インスタグラムで解説中!▼
この投稿をInstagramで見る
執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)