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【お悩み相談室】手をつないでくれない、落ち着きがない子どもとの外出が苦痛です

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4歳の娘は外で手をつないでくれません。スーパーでちょっとした買い物をするときもすぐにどこかに行ってしまいます。叱ってもいうことをきいてくれませんし、どうしたら落ち着いて外出できるようになりますか?

 

4歳・女の子のママ

手をつないでくれないというお悩み、外出の度にあると切実ですよね。我が家の娘2人も同じ悩みで苦労しましたが、ちょっとした対応で激変しました。その対応法をお伝えしますね。

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 小沢月子

 

【目次】

 

1.手をつないでくれない落ち着きのない子どもと外出するということは

 
 
子どもをお腹に授かったころ、小さな手を握って一緒に歩いている先輩親子をみて、私もあのようになるのだと、のんきな夢をみていました。子どもは手をつないで歩くもの、歩いてくれるものだと信じていたからです。
 
 
ところが、娘が生まれ、歩けるようになってからは、下に降ろせば、一人でどこかに行って、いろいろなものを触ってしまうので目が離せません。納豆とヨーグルトを買おうと思って入ったスーパーで娘をなだめたり、しかったり、追いかけまわして30分以上かかってしまいます。
 
 
お店で走り出した娘を追いかけていたときに、店員さんからは「お子さんから手を離さないでください」と言われたり、ほかのお客さんから「きちんと叱りなさいよ」と言われたりしたこともありました。
 
 
私の場合、そんな状況でも子どもに怒りを感じることはなく、周囲の目を気にして子どもを叱る振りをするようになりました
 
 
「こら!走っちゃダメ!」「触っちゃダメ!」「手をつなぎなさい!」などです。言っても無駄ということは承知だったのですが、徐々に子どもの態度が悪化し始めました。
 
 
私に「ダメ」と言われると、お店の床でも、道の真ん中でも寝そべって駄々をこねたり怒りだして反対方向に走ってしまったり、まさに落ち着きがない手に負えない子どもになっていました。
 
 
とうとう子どもを連れてスーパーには行かない(行けない)、公共交通機関は使わない(使えない)、外出は自転車か車(徒歩圏内も無理)、行先は人が少なくて、広くて迷惑がかからないところ、と行動範囲はせばまっていきました。
 
 

 
 

2.フワフワと落ち着きがない長女の変化

 
 
保育園の先生に相談した時、「みんなで公園に行く時は、ちゃんと手をつないでいますよ」と言われました。
 
 
それを聞いたとき、「園ではできているからお母さんがいけないんじゃない?」と言われたように感じてしまいました。きっと先生はそんなつもりはなかったと思いますが、育児に自信を失っていたので何事も悲観的に受け止めるようになっていました。
 
 
さらに、実の母親からは「元気でいいじゃない。子どもなんてそういうものよ。あんたに余裕がないのよ。」と追い打ちをかけられ、気分はどん底でした。
 
 
確かに、私には余裕がありませんでした。フルタイム勤務で初めての子育て。夫は仕事が忙しく、平日も休日もワンオペ状態でした。それでも母親としてしっかりしなきゃ!と気負っていたので常に必死でした。
 
 
余裕のあるおばあちゃんの目から見れば、娘は好奇心旺盛で、外のいろんなものに興味を持ち、いつも笑っていて幸せそうということでした。
 
 
確かに見方を変えると、外出先で母親を見失うという不安が全くない子とも言えました。お母さんは絶対そばにいると確信してのびのび、フワフワどこかに行ってしまいます。ダメな母親だと思っていましたが、子どもからは絶大な信頼を得ているとも言えました。
 
 
長女はその後、療育に一年間通ってみましたが、医師からは、外でできているなら診断がつくほどではないと言われてしまいました。
 
 
でも、その後、きっと長女は注意欠陥多動性障害(ADHD)注意欠陥障害(ADD)の気質がある発達障害グレーゾーンの子なのだと思うようになりました。
 
 
ADHDは、注意散漫で過活動であり、衝動的に行動してしまうタイプです。ADDは、不注意のみで過活動や衝動性がみられないタイプのことをいいます。
 
 
保育園では、先生やお友達から指摘されるのがいやなので、衝動性を抑えれれているようでしたが、母親とは甘えが出て、好奇心と注意散漫さが開放されてしまうようでした。
 
 
衝動性は発達とともに落ち着いてくるものです。長女の場合は割と早くその時期が来ました。4歳の誕生日を迎えた頃、どうしても行かなければいけなかったスーパーで、自分から手をつないできてくれたのです。
 
 
あまりの感動に「きゃ~、どうしたの?手つないでくれるの?嬉しい~!感動!」とうっかり心の声をそのまま出してしまいました。すると、それが長女には響いたようで、それ以後も「ママは手をつないで歩くのが嬉しいんでしょ?」と手をつないでくれるようになりました。
 
 
長女を追いかけまわす日々は、ある日を境にピタッと落ち着き、長女との外出は楽になりました。たった一回の褒め言葉が長女と私の関係を変えてくれました。
 
 

 
 

3.バタバタと落ち着きがない次女の変化

 
 
次女は長女よりもずっと活発で、口達者な落ち着きがない子どもです。長女の経験があったので、「4歳ぐらいになれば落ち着くだろう」とのびのび育てていました。ところが、4歳を過ぎても全く変化がありません。
 
 
そこで、まず手をつなぐことをあきらめました。長女よりもADHDの気質が強い次女の場合、その気持ちをある程度解放させてあげないとすぐにストレスを感じるようだったからです。
 
 
外出時のお約束は、「ママよりも前に出ない。ママの横か後ろにいてね。」としました。私の視界に入れることよりも、子どもの視界に私を入れておくことを意識づけることにしたのです
 
 
車から降りる前に、毎回そのことを確認して降ります。はじめの3歩ぐらいはまだ横にいるので、その時点で「ママの横にいてエライね!上手に歩けてるね。これなら一緒にお買い物いけるね。」と声をかけます。
 
 
すると子どももうれしくなって、この約束を守れば買い物に行けて、面白いものを見られるかもしれないと思います。
 
 
うっかり離れてしまうこともありますが、ダメだしはしません子どもの名前を呼ぶだけ、または「ちょっと離れすぎかも~」と事実を伝えるだけにしました。すると、「間違えちゃった~」と言いながら戻ってきます。
 
 
戻ってこられたら、ニッコリ笑って「すぐに気づいてえらいね。」「ちゃんと戻ってこられたね」など肯定的な言葉かけをします
 
 
とは言え、広い場所になると、すぐに開放的になってしまうので、ダーっと走って行って戻ってこられないこともありました。そんなときは、「今日は興奮しちゃうね。気持ちが抑えられないね。じゃ、帰ろう。」と何も買わずに帰ったこともあります。
 
 
車の中でギャン泣きでしたが、この一件以後、度が過ぎてしまうこともなくなりました。この方法で次女との外出も楽にできるようになり、公共交通機関にも挑戦しました。そこでさらに良いことがありました。
 
 
電車に乗りながら、私が肯定的な言葉を続けていたところ、同乗していたご婦人から「本当にえらいね。こんなに小さいのに静かに電車に乗れて。お母さんもお上手ね。見てて気持ちがいいわ。」お褒めの言葉をいただいたのです。
 
 
これは親子ともに感激でした!子どもにとっては、お母さん以外の人からも褒められちゃったという感動があり、私にとっては「お母さん業」を褒めてもらえた!という感動がありました。
 
 
それ以後、子ども自身が外出先で人の目を気にするようになりました。悪い意味ではなく、騒いだり、走ったりすると周りの人が嫌な気持ちになることもあるからしてはいけない、と理解したようでした。
 
 

 
 
それからは行動範囲をぐっと広げて、今まであきらめていた外食や温泉、ホテル旅行などもできるようになりました。そして、外出先で肯定的な言葉かけをしていると、必ずそのことに気づいて褒めてくださる人生の先輩方に出会うようになりました。
 
 
外出先で「きちんと叱らなきゃ!」と思っていた過去の私に教えてあげたいです。
 
 
たとえ落ち着きがない子どもでも、叱らなくても言うことをきくこと、肯定的な言葉かけをした方が回りの人は気持ちがよいこと、また、人前で褒められると子どもはより一層気分がよく、家よりもよく言うことをきくことを
 
 
ご相談者様も大変かもしれませんが、まずは人前で肯定的な言葉かけをたくさんしてみてください。そして子どもとの外出を楽しみ、一緒にたくさんの思い出をつくってください。
 
 
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執筆者:小沢月子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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