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いくつになってもママにべったり?情動の発達が遅い発達障害の子どもに必要な対応とは

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お子さんがいくつになってもママにベッタリだと困ってしまいますよね。発達障害のお子さんは、感情や情動の発達が遅いために、ママから離れられない場合があります。ママにベッタリな子が、安心して一歩を踏み出せるようになる対応をご紹介します!!
 

【目次】

 

1.発達障害のお子さんの「行きしぶり」には様々な理由があります

 
 
私の娘は、小学校1年生の2学期から、学校への「行きしぶり」が始まりました。
 
 
娘の場合は、自閉症スペクトラム(ASD)タイプ不安が強く、「ママと離れたくないから、学校に行きたくない」と言っていました。
 
 
2・3歳の小さな子が、保育園や幼稚園に行き始めた頃に言っているのなら理解できるのですが、
 
 
「なぜこの子は小学生にもなって、こんなにも私から離れられないのだろう?」
 
 
「毎日当たり前に登校している他の子どもたちとは、何が違うのだろう?」
 
 
「なぜ、毎日笑顔で行ってきます!!が言えないのだろう?」
 
 
などと疑問を感じながら、毎日毎日親子で涙ながらになんとか登校させ、なぜなぜ?を繰り返す、苦しい日々を送っていました。
 
 
また娘の場合は、注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の特性も併せ持っていたため、
 
 
・授業中、ずっと席に座っていることが苦痛
 
 
つまらないと思うことは、やりたくない
 
 
・聴覚の感覚過敏があり、学校のザワザワした雰囲気が不快
 
 
など、「ママと離れたくない」以外にも学校へ行きたくない理由はありました。
 
 
 
 

2.「もう小学生なのに、なんでママにベッタリなの?」実は〇〇の発達が遅いことも関係しているかも⁈

 
 
一般的に、3歳ごろまでのお子さんであれば「ママから離れるのを嫌がる」という行動は、ごく自然なことです。
 
 
これは、親子が関わり合うことによって”愛着”が形成されている証拠でもあります。
 
 
愛着とは、特定の人に対する情緒的な絆のことで、これが他者とのコミュニケーションの第一歩となって、その後の社会性の発達につながっていきます。
 
 
愛着は生まれながらに持っているものではなく、成長する過程で獲得していくものなので、幼少期の環境や、親との関わり方が影響することは言うまでもありません。
 
 
しかし、お子さんが発達障害などで、情緒の発達に凸凹があったり、認知の独特さ感覚過敏などがある場合は、その愛着がうまく形成されていない場合があります。
 
 
認知とは、物事に対する感じ方や捉え方のことです。ここに独特さのあるお子さんの場合、親からの愛情表現がうまく伝わっていなかったり、子どもからも親にうまく甘えることができなかったりします。
 
 
また、幼少期に感覚過敏があり、抱っこや触られることを嫌がるお子さんの場合は情動や感情に関わる脳の発達が遅い傾向があるので、さらに愛着が形成されにくくなってしまいます。
 
 
このように、発達障害のあるお子さんの場合、定型発達のお子さんと同じように接していても、親の愛情の伝わり方に違いが出てきてしまうことがあるのです。
 
 
でも、全く愛着が形成されていない訳ではありません。愛着が形成される時期が、後ろにズレる形で長期化してしまうのです。
 
 
発達障害のあるお子さんでも、小学校中学年ぐらいまでには、この愛着形成がきちんとできあがると言われています。愛着が形成されるに従って、母親のイメージが子どもの意識の中に定着していくのです。
 
 
子どもの中に「自分の心の中には受け止めてくれるママがいつもいるから安心して冒険ができる」という意識ができあがっていきます。
 
 
つまり、愛着が形成されると外の世界に探索に行けるようになり、母親が安心基地となって、好奇心を発揮できるようになるのです。
 
 
娘の場合、ASD傾向で認知の独特さや、小さい頃からあまり抱かれたがらないといった症状があった為、この”愛着形成”がうまくなされていなかった可能性が考えられます。
 
 

 
 

3.私が娘にした対応とは?

 
 
ここでは小学生になっても、「ママから離れたくないから、学校に行きたくない‼︎」と言っていた娘に、私がどんな対応をしたのかご紹介します。
 
 
①娘の行動を見たまま実況中継する
 
②カウンセラーになったつもりで、娘の気持ちを全て聞き出す
 
③スキンシップを増やす
 
 
この3点です。
 
 

◆①娘の行動を見たまま全て実況中継する

 
 
まず私がやったことは、
 
 
「トイレ行ったんだね」
「テレビ見てるんだね」
「もうご飯食べ終わったんだね」
 
などと、見たまま娘の行動を肯定してあげることです。
 
 
こうやって子どもの行動を肯定することは、子どもに自信をつけることにつながります。
 

◆②カウンセラーになったつもりで、娘の気持ちを全て聞き出す

 
 
2つ目は娘の心の中にある学校に対するネガティブな気持ち全て聞き出すことです。
 
 
母:「学校のどんなところが嫌なの?」
 
娘:「全部が嫌‼︎」
 
母:「じゃあ、その全部を教えて?」
 
娘:「〇〇と〇〇と・・・」
 
母:「そっか、そっか、他には?
 
娘:「〇〇、〇〇〜」
 
母:「うんうん、あとは?
 
といったように、最終的に「もうない‼︎」となるまで、全てのネガティブな気持ちを吐き出させてあげたのです。
 
 

◆③スキンシップ

 
 
私の中で「この子は抱っこを嫌がる」という意識が子どもが幼いときのまま、ずっと継続してきてしまっていました。
 
 
しかし実際のところは、徐々に感覚過敏は改善してきていて抱っこや触られることを、それほど嫌がらないようになっていたのです。
 
 
そこで身体のどこなら嫌じゃないのか、どんな触り方なら喜ぶのかを見極めてスキンシップを増やすようにしました。
 
 
このようなことをしばらく続けていくと、子どもは 「ママは私のことをちゃんと見ていてくれている」「ママがいなくても大丈夫」というように、安心して外の世界に目を向けられるようになっていったのです。
 
 
 
 
今でも、学校の下駄箱まで毎朝付き添っていますが、私にしがみついて離れないことはほとんど無くなり、自分から笑顔で「行ってきます‼︎」と言えるようにまで、成長しました。
 
 
学童期に入ると、小さい頃のように親がずっと子どもの側にいてあげることが難しくなってきます。
 
 
日頃から、ポジティブなコミュニケーションを多くとり ”母親の目”を子どもの心の中に棲みつかせてあげましょう。
 
 
そうすることによって、子どもは安心していろんなことにチャレンジしようと思えるのです。
 
 
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執筆者:永作瑛里
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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