一筋縄ではいかない発達障害の子育て。お母さんも自分の理想や常識が通用しなくてイライラすることがあると思います。長い夏休み毎日穏やかに子育てするために、イライラを小さくしたいお母さんへ、イライラの対処法をご紹介します。 |
【目次】
1 発達障害の子育て、イライラして爆発していませんか?
お母さんは、毎日さまざまな場面で、子どもにイライラすることがあると思います。夏休みは子どもと過ごす時間が長くなり、お母さんのイライラも増えてしまう時期ですよね。
<発達科学ラボ>が実施したアンケート調査では、夏休みの困りごととして「お母さんのストレスがたまる、イライラが爆発する」という意見が第3位に入りました。ご自身の気持ちのコントロールに苦労されているお母さんがたくさんいらっしゃることが分かります。
・宿題をしない
・片づけをしない
・お風呂に入らない…
・片づけをしない
・お風呂に入らない…
発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、なかなかお母さんの指示に従って行動を切り替えることができません。毎日、同じ指示や注意を繰り返しているお母さんも多いのではないでしょうか。
「たかし~、そろそろ宿題したら?」
「たかし~、宿題の時間だよ!」
「たかし!宿題しなさい!」
「たかし!!宿題って言ってるでしょ!?」
「たかし~、宿題の時間だよ!」
「たかし!宿題しなさい!」
「たかし!!宿題って言ってるでしょ!?」
最初のうちは、イライラすることなく指示していたのに、同じ指示を何度も繰り返しているうちに、なんだかイライラ!それでも子どもは動かなくて、最後にはイライラが大爆発!ということ、ありますよね。
子どもとの時間が増える夏休み、毎日イライラしていたら、お母さんが疲れきってしまいますよね。毎年、夏休みが苦痛なお母さんが多いのではないでしょうか?
でも、お母さんのイライラが爆発したとき、子どもはどんな様子でしょうか。
「やばっ!お母さん怒ってる!」と慌てて行動しますか?
「はいはい、やればいいんでしょ!」と不機嫌になりながらも行動しますか?
「うるさいんだよ!」と反抗して行動しませんか?
どのパターンも、子どもが素直にお母さんの指示を受け入れているとは言えませんよね。
お母さんがイライラすると、子どもが不機嫌になったり、反抗的になったりすることからもあきらかなように、イライラは人から人へ伝染します。気がつけばその場の雰囲気が悪くなってしまうこともありますよね。
そして、子どもがイライラしてしまうと、ますますお母さんの指示に従えない場合もあります。お母さんもイライラしたくてしているわけではないはずです。毎日笑顔で穏やかに子育てしたい!と思うお母さんは多いと思います。特に、子どもが楽しみにしている夏休みならなおさらです。
特に一筋縄ではいかない発達障害やグレーゾーンの子育て。お母さんの常識や理想が当てはまらないこともよくあります。そのたびにイライラして爆発していたら、疲れてしまいますし、子育てが楽しくなくなってしまいますよね。
そもそもイライラ、怒りの感情は人間の防衛本能。イライラを抑えるのではなく、小さなイライラが湧きあがったとき、イライラが大きくならないように、どう処理するかを考えていきましょう。
2.子どもにイライラしたときのコントロール法ー6秒間をやり過ごす方法はたくさんありますー
実はイライラのピークは6秒と言われています。
イラっとしてからの6秒をどう過ごすのかは、イライラが小さくなって消えていくのか、イライラが大きくなって爆発するのかの分かれ道。湧きあがったイライラを小さくして、消していく対処法を身につけていきましょう!
6秒間イライラをやり過ごすことができれば、感情にまかせて子どもを怒ることもなくなるはずです。その場で子どもを注意する必要があったとしても、6秒ぐらいなら待てますよね。
子どもに対して感情的にならず、理性的に注意するためにも、まずはお母さんのイライラをコントロールすることが大切です。
ポイントは、イライラのピークである6秒間をどう過ごすか、事前に決めておくことです。
例えば、
・大きく深呼吸する
・手をグーパーする
・一旦座る
・その場を離れて別の部屋に行く
・1,2,3…とゆっくり数を数える
・特定のフレーズを唱える
・手をグーパーする
・一旦座る
・その場を離れて別の部屋に行く
・1,2,3…とゆっくり数を数える
・特定のフレーズを唱える
などがあります。特定のフレーズは内容も事前に決めてしまいましょう!
「大丈夫、大丈夫」と自分を落ち着かせるフレーズでもいいですし、落ち着くのであれば、好きな芸能人の名前やペットの名前でもかまいません。
大切なことは、「今日はイライラしないぞ!」と湧き上がる感情を抑えようと考えるのではありません。沸き上がったイライラを小さくする方法を、事前に考えておくことです。
発達障害の子育ては、お母さんの常識や子育て本のノウハウが通用しないことも多くあります。お母さんがベストだと思った方法が、通用しなくてイライラするかも!と最初から割り切ってみませんか?
イライラするお母さんの気持ちを、6秒間でうまく消し去るようにしていきましょう!
今すぐできるイライラ対策は他にもあります。『ADHDタイプの発達障害の子どもの行動にイライラ!とにかくイライラをしずめるための3つの方法』も併せて読んでいただき、ご自身に合った方法を見つけてくださいね!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)