発達障害の我が子を理解してもらうには、担任とお母さんの良好なコミュニケーションと連携は必須です!この記事では、発達障害の我が子の取説の伝え方と学校で配慮して欲しいことを手紙にするときのポイントを解説していきます。~例文&無料サポートレター付~
【目次】
1.発達障害の子どもが担任から適切なサポートを受けるには?
2.担任が「もっと話を聞きたい」と思う伝え方とは?
3.学校で配慮して欲しいことを手紙にするときのポイント
◆担任に負担を感じさせないこと
◆親の協力する姿勢を見せること
◆担任への感謝を伝えること
1.発達障害の子どもが担任から適切なサポートを受けるには?
学校で注意をされてばかりの発達障害・グレーゾーンの子どもの学校生活、担任とうまくいっているか心配ですよね?
発達障害の子どものことを理解してもらい、学校や担任の先生から適切なサポートを受けるには先生とお母さんとの良好なコミュニケーションと連携は必須です。
発達障害・グレーゾーンの子どもは脳の発達が未熟であるために
・集中して先生の話を聞くことができない
・指示が通りにくい
・見通しを持って行動することが苦手
など様々な特性を抱えています。
そのため、小学校生活ではみんなと同じようにできないことが多く自信を失う機会も増えがちです。
さらに、学校や担任の理解がないと「努力不足だ」と誤解されて叱られてしまうケースが多く、適切なサポートが受けられない場合もあります。
もしかすると担任からの指摘を必要以上に受けてしまい、自己肯定感が下がり気味な子もいるのではないでしょうか?
この担任の元で我が子はやっていけるのか不安…。子どものことを理解してもらうために担任へしっかり伝えなきゃ!と、もどかしさを抱えているお母さんはいませんか?
我が子の対応について、先生への説明や学校へのお願いをきちんとしてありますか?
そこで大切になるのが、担任とお母さんとの良好なコミュニケーションと連携です。
と言っても「うまく担任に伝える自信がない」「ちゃんと対応してもらえるのか不安…」「そもそも手紙の書き方が分からない」と言うお母さんもいるかもしれませんね。
実は、毎日忙しい先生への手紙の書き方には「必ず押さえるべきポイント」があるんですよ。
そこで今回は、担任への発達障害の我が子の取説の伝え方と学校で配慮して欲しいことを手紙にするときのポイントについてお話していきます。
担任に手紙を書く時の実際の例文とサポートレターのテンプレートが付いた小冊子が無料でダウンロードできますので、是非ご利用ください。
2.担任が「もっと話を聞きたい」と思う伝え方とは?
担任とママと良好なコミュニケーションのきっかけにするには、手紙を読んだ後に「もっと話を聞きたい」と思ってもらえる伝え方で書かれていないと意味がありません。
そのために担任に渡す手紙の内容は「とにかくシンプルなこと」が求められているんです!
子どもを心配するあまり、担任に子どもの特性を分かって貰おうと「あれもこれも先生に伝えないと!」と細かくたくさん記入するお母さんもいらっしゃるようです。
しかし、それは大きな誤解、逆効果です。
学校の先生はたくさん業務を抱えており、とにかく忙しいです。
受け取った手紙の内容が多すぎると、
・読む時間がない
・読めたとしても、35人学級を回しながら全ての要望に応えるのは無理
・「せっかく伝えたのに全然配慮してもらえていない!」とお母さんを落胆させてしまうのではと心配になる
など、担任の精神的な負担を増やしてしまうだけで効果が得られないことが多いんです。
ですから、手紙の内容は「担任とこれから連携を取るきっかけ作り」となるように
・まずは担任に知ってほしい必要最低限の情報があればOK
・手紙を読んだ担任に「もっと話を聞きたい!」と思ってもらえる
ことが重要なんです。
3.学校で配慮して欲しいことを手紙にするときのポイント
発達障害の我が子の取説を理解してもらい、学校や担任から適切なサポートが受けるために、学校で配慮して欲しいことを伝えるにはどのような手紙の書き方をすれば効果的なのでしょうか?
実際に担任とお母さんが良好なコミュニケーションを取るために知っておきたい手紙の書き方のポイントを3つご紹介します。
◆担任に負担を感じさせないこと
忙しい担任の精神的負担を軽くするために子どもの苦手なことと得意なことをセットで伝えることです。
我が子の小学校生活に不安を感じて、担任に苦手なところをたくさん伝えたくなる気持ちは分かります。
しかし「〇〇ができません」「××が苦手です」とできないことばかり言われても
・「この子は大変そうだな…」と不安を感じさせてしまう
・子どものできないところばかりに目が行くようになってしまう
などと、担任の精神的な負担を大きくしてしまい、逆効果となります。
担任に安心して子どもに接してもらうためにも、苦手と得意、短所と長所をセットで伝えます。
「行動の切り替えが苦手ですが、好きなことにはとことん集中して取り組みます」
「字を書くことは苦手ですが、絵を書くのは得意です」
と言う感じで、得意と長所も忘れずにきちんと伝えてほしいのです。
こうすることで、担任も子どもの対応のヒントになって精神的な負担が軽くなりますし、長所にも注目してもらえるので子どもへのメリットにもなります。
◆親の協力する姿勢を見せること
学校と担任との連携で欠かせないのは「親の協力する姿勢」です。
お家でも子どもに対して対応していることを知ってもらうために、おうちでの様子や効果のある対応をしっかりと伝えることです。
子どもの対応を学校や先生に任せっきりだと感じてしまうと、担任も負担を感じるしやる気もなくなります。
我が子の困りごとの対応を全て学校や担任にお任せするのではなく、
・お母さんがしっかり家で対応していること
・学校へお願いしたい対応の範囲を明確にすること
の2つを伝えることが大事なんです。
「待つことが苦手です。家では『ちゃんと待ててるね』とこまめに褒めることできちんと待てています。学校でも待つ場面があったら一言声をかけていただけますか?」
と言うお願いの仕方をすることで
「このお母さんはおうちでも特性に合わせた対応をしているんだな」
「こうやって対応すればいいんだな」
と担任の協力を得やすくなります。
◆担任への感謝を伝えること
そして、学校へのお願いで一番大事なことは日頃から担任への感謝を忘れないことです。
先ほどもお伝えしたように、担任は1人で35人学級を回さないといけない上に業務も多く、とても忙しいです。
普段から、連絡帳や電話で
「先生のおかげで登校しぶりもなく通えています。」
「先生に褒められた!と嬉しそうに話してくれました。」
などこまめに感謝を伝えるようにしましょう。
いかがでしたか?
学校や担任へのお願いの仕方の極意は「とにかくシンプルなこと」。
・担任に負担を感じさせないこと
・親の協力する姿勢を見せる
・担任への感謝を伝える
この3つのポイントを押さえて、1つの項目につき記入することは多くて3つまでが理想ですよ。
早速、書いてみてくださいね。
そして今回、パステル総研では、「学校との連携のきっかけ作りにする」ことをテーマにオリジナルのサポートレターを開発しました!
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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)