発達障害グレーゾーンで自己肯定感が低い子どもだった私がお母さんに一番伝えたいこと。それはお母さんに認めてもらいたかったということです。発達障害の子どもが自己肯定感を高めて自信をつけられるお母さんのポジティブなかかわり方をお伝えします。 |
【目次】
1.一番認めてもらいたかったお母さんに認めてもらえなかった私
2.発達障害・グレーゾーンの子どもが自信をなくしてしまうのはなぜ?
3.わが子を自己肯定感が高い子どもに!お母さんにやってほしいポジティブなかかわりをお伝えします!
◆子どもの行動を実況中継する声かけ
◆子どもが好きなことの話をする
◆スキンシップ
1.一番認めてもらいたかったお母さんに認めてもらえなかった私
私の小学校の通知表にはよくこんな言葉が書いてありました。
・授業中のおしゃべりをやめましょう。
・係の仕事を忘れていました。
・ケアレスミスに気を付けましょう。
・お友達とのトラブルが多いです。
私には小学校でのいい思い出がありません。
いつも先生に注意をされてよく後ろに立たされていた記憶しかありません。
大人になってからですが、私は注意欠陥多動性障害(ADHD)のグレーゾーンだったのではないかと気づきました。
私の小さいときからの症状がADHDの症状にぴったり当てはまっていたからです。
ADHDの特性は主に3つです。
・落ち着いて行動できない多動性。
・質問が終わらないうちに出し抜けに答えてしまったり、思ったことをすぐ口にしてしまう衝動性。
・ケアレスミスをしたり、必要なものをなくしたり、忘れっぽかったりする不注意特性。
私はこの全てに当てはまっていました。
しかし、当時はADHDというものが世間に認知されていなかったため、私はちょっと面倒な問題児、という立ち位置だったと思います。
ですので、私は母からこのようなことを言われていました。
「あなたは、本当にだらしのない子ね。飽きっぽいし、何も続かない。」
「○○ちゃんはきちんとしているのに、あなたはなんで他の子と同じようにできないのかしら。」
実はこんな私でも、得意なことはあったのです。
劇などを作るときには脚本、配役、音楽、演出まで総合的にこなしたり、何かを企画してみんなと一緒にやることは得意でした。
楽しいイベントごとに関しては張り切っていました。
その点について、学校の先生には褒められたかもしれませんが、母に褒められた記憶はありません。
とにかく私は母に褒められたり肯定されたり認められた、という記憶がほとんどないのです。
大げさだと思われるかもしれませんが、本当にないのです。
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2.発達障害・グレーゾーンの子どもが自信をなくしてしまうのはなぜ?
発達障害・グレーゾーンの子どもは自信がない子どもが多いです。
なぜなら、自分ではどうにもならない脳の特性から日ごろから怒られることが多くなるからです。
例えば
・呼ばれても気づかずに返事をしない
・忘れ物が多い
・テストでケアレスミスを連発する
・何回言われても生活習慣が定着しない
毎日一緒に生活するお母さんからしてみたら、「なんで何度も言っているのにできないの?」と怒るようなことばかりです。
毎日ガミガミ言いたくなるのもわかります。
しかしADHDの脳の特性で、短時間でも必要な情報を覚えておくのが苦手だったり、指示を聞くことが苦手なため、なかなか定着しないのです。
本人がなまけているわけでも努力不足でもありません。むしろ本人はやろうとがんばっているのにできないのです。
では、毎日毎日、お母さんにダメな所を指摘された子はどうなってしまうのでしょう。
「私はダメな子なんだ。」
「どうせ僕は何をやっても無駄だ。」
こんな風にどんどんネガティブになり、自己肯定感が低くなってしまいます。
自己肯定感とは「自分はありのままで価値がある人間だ」と思えることです。
自己肯定感が低い子どもには以下のような特徴があります。
【自己肯定感が低い子どもの特徴】
・自信がなく受け身
・すぐ感情的になる、落ち込む
・人と比べ自分はダメだと思う
・自分の考えを伝えられない
・ネガティブに物事をとらえる
私は母からの様々な否定の言葉で、とても自己肯定感が低い子どもでした。
肝心な場面で「自分にできるわけない、どうせ無理なんだ。」と諦めることが多くなりました。
諦めてしまうことが多いと、できることが少なくなります。
できることが少なければ成功体験が積めず、自信がないので自分から行動しなくなり、物事を消極的でネガティブな方向にしか考えられなくなります。
それが社会人や親になった私に、重くのしかかるようになりました。
自己肯定感が低い私は、挑戦したいけれど自信がないからやる前からあきらめたり、がんばらなくてはいけないところでがんばれないことがありました。
自分と同じADHDの特性を持つわが子に対してもネガティブにしかとらえられず、悪いところを探して指摘することしかできませんでした。
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3.わが子を自己肯定感が高い子どもに!お母さんにやってほしいポジティブなかかわりをお伝えします!
私自身の経験から発達障害グレーゾーンのお子さんを持つお母さんにどうしても伝えたいのは、子どもを認めて肯定してあげてほしいということです。
子どもはお母さんに一番認めてほしいと思っています。
そんなお母さんから否定的な言葉ばかりかけられていたら、自分の得意な自慢できる所もどんどん潰れて自己肯定感が低くなっていってしまいます。
ですから、目の前のできないことに注目しすぎず、子どもの未来を見てほしいのです。
とはいえ、子どもを認めて肯定してあげたいけど、子どもにほめるところがないと思っているお母さんもいらっしゃるかと思います。
そんなときにオススメの、子どもを肯定する方法がありますのでご紹介します。
◆子どもの行動を実況中継する声かけ
「ご飯食べてるね。」
「宿題やっているんだね。」
このように今やっていることを実況中継する声かけです。
このような声かけが、お子さんにとって「お母さんに見てもらっている」「認めてもらっている」というメッセージになります。
お母さんの側もこのような声かけができるようになってくると、お子さんをよく見ていることになりますから、ほめるポイントも見つけやすくなってきます。
もちろん実況中継だけでもいいのですが、もしほめるポイントがあったら、些細なことでもいいですからどんどんほめてあげてくださいね。
たとえば
「すごい!ご飯全部たべられたね♪」
「お!がんばって宿題をやっているね!」
という感じです。
お母さんも表情豊かにおどろいてみせたり、多少大げさにいってみてもいいです。
どんな声かけだとお子さんが嬉しそうにしているか、よく観察してみてくださいね。
◆子どもが好きなことの話をする
子どもが好きでやっていることや興味があることについて、話をしてみてください。
例えばゲームが好きな子なら、
「今、何のゲームやっているの?」
「そのゲーム、おもしろいの?」
「どんなゲームなの?」
と、こんな質問をしてみてください。
そして、話を聴いたら、
「へえー、そうなんだ!〇〇ゲームって、〇〇だから面白いんだね!」
というように、お子さんがいったことをそのまま返すのでOKです。
子どもは自分が好きなことをお母さんに知ってもらえることがうれしいのです。好きなことならどんどん話してくれますね!
お母さんにはさっぱりわからないマニアックなことでも、「へえ~、そうなんだ。」と、とにかく自分の意見をはさんだり否定しないで受け入れて聴いてください。
そうすると、話を聴いてもらえたお子さんはお母さんに認められて満たされた気持ちになります。
◆スキンシップ
スキンシップは、皮膚感覚から脳の感情を司る部分に直接的に働きかけるため、子どもにお母さんの愛情を伝える効果があります。
ハグなどは代表的なスキンシップですが、子どもも高学年になってくるとなかなかハグさせてくれなくなりますね。
そんなときは、肩を触る、ハイタッチをするなど軽いスキンシップでもいいのです。
子どもはお母さんが大好きです。
そのお母さんにありのままの自分を認めてもらえて、信じてもらえることが自己肯定感を高められ、それが子どもの明るい未来につながります!
お母さんのポジティブな関わりで、自己肯定感を高められた子どもは自分の得意なところをグングン伸ばしていけるはずです。
なかなか発達障害グレーゾーンの子どもを肯定できずにいるお母さん、今日からお子さんのできているところを一緒にたくさん探していきましょう!
そしてお子さんを肯定するかかわりをしていきましょう!お子さんの輝く未来の為に。
また、子どもの自己肯定感を上げる方法はこちらの記事でも紹介しています。合わせてチェックしてくださいね。
発達障害当事者の気持ちも多数公開中!
執筆者:別井理恵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)