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同時処理と継次処理って知ってる?同時処理タイプを知って勉強が楽になる!

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宿題を嫌がる、学校の成績が落ちてきた、家でお母さんが勉強を教えてもうまくいかない…それは子どもの理解の仕方(認知処理)と親や先生の認知処理がマッチしていないせいかもしれません。認知処理の2つのタイプ同時処理と継次処理についてお伝えします。

【目次】

 

1.理解の仕方には「同時処理」と「継次処理」の2タイプがある!

 
 
子どもに発達の特性があるから勉強をわかりやすく教えているつもりなのに、なかなか理解がすすまないということはありませんか?
 
 
普段の会話の様子を観察すると、もっとわかると思うのに何故か簡単な内容の勉強につまずいてしまう…
 
 
そうすると子ども本人も自信をなくしてしまいますし、親としても不安になりますよね。
 
 
勉強が苦手なお子さんの場合、脳で物事を理解してアウトプットする仕組み(認知処理)が子どもと周りの大人達で異なっていることがあるかもしれません。
 
 
認知処理には「同時処理」「継次処理」という2つのタイプがあります。
 
 
同時処理は、全体を見て関係性を捉えることが得意な認知処理で、継次処理は、一つ一つの情報を時間的な順序で処理していくことを得意とする認知処理の仕方です。
 
 
また、同時処理は視覚的・運動的情報を手がかりとするのを好む人が多いのに対し、継次処理は聴覚的・言語的情報を手がかりとすることを好む人が多いです。
 
 
 
 
我が家の小学6年生の息子はギフテッドで読み書きが苦手で、「同時処理」能力が強いタイプです。
 
 
・漫画は最初に超速読で最後まで読み、後からじっくり読み直す
 
・YouTubeの動画などは早送りしながら要点だけを見て終了
 
・図表やイラストで解説されているものを読み取ることが得意
 
・工作などは頭の中でイメージした設計を大まかな形から作り始めていく
 
・出来事の説明は細かな内容を端折って大まかに説明する
 
・言葉の説明を耳だけで聞いて理解することにイライラする
 
 
といった特徴があります。
 
 
私は、理解の仕方にはこの2通りの仕組みがあると知るまで、息子には苦手なことが多いから「簡単なことから少しずつ」できるようにと学習面や日常生活のサポートをしようとしてきましたがうまくいきませんでした。
 
 
ところが私が考えていた「簡単なことから少しずつ」というのは、継次処理を得意とする子に合ったサポート方法。同時処理が得意な息子には全く合わない勉強法だったのです。
 
 
そこで今回は、同時処理が得意な子どもにおすすめの勉強方法をお伝えします。
 
 

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2.あなたはどっち?

 
 
私の失敗のように子どもへの学習サポートを間違ってしまう場合、そもそも学校教育では継次処理の子どもにとって理解しやすい授業展開が多いという問題があったり、子どもとお母さんの認知処理の仕方が違うかもしれないという可能性があります。
 
 
「自分にとってこのやり方が簡単!」
「子どもにとっても簡単に違いない!」
 
 
思い込んでしまっているが故に、子どもに合っていないということに気づくのが遅れてしまうかもしれません。
 
 
ここで、簡単に同時処理と継次処理どちらが得意かわかる質問をしてみますね。
 
 
まずはお母さん自身を振り返って答えてみてください。
 
 
① 時計は、 A デジタル時計派? B アナログ時計派?
 
② スケジュール管理は、 A 時系列派? B カテゴリー派?
 
③ 目的地までのナビは、 A 音声・文字でのナビ派? B 地図のナビ派?
 
※『「継次処理」と「同時処理」学び方の2つのタイプ』 著者 藤田 和弘 より引用
 
 
①の時計の質問ですが、ある人はデジタル時計のように具体的な数字で、順を追って表示される表示法がわかりやすい。
 
 
一方でアナログ時計のように長針と短針の作る形や文字盤との位置関係でパッと見てわかる表示方法がわかりやすい人もいます。
 
 
②のスケジュール管理ですが、時間の順番に予定を並べて管理するとか、やるべきことを時系列にそって考えるというやり方がいい人がいますよね。
 
 
しかし、1週間、1ヶ月など全体の予定が見渡せることを重視したいというカテゴリー派の人もいます。
 
 
 
 
③の目的地までのナビゲーションですが、「まっすぐ行って、2番目の角を左に曲がって歩くと病院があるからそこを右に…」というように順を追って説明するとわかりやすいのが音声・文字派です。
 
 
道順を言葉で説明されるより地図を使った方がわかりやすいという人は地図派になります。
 
 
皆さんやお子さんは以上の3つについて、AとBのうちどちらの例に当てはまりましたか?
 
 
Aが多かった人は「継次処理」タイプBが多かった人は「同時処理」タイプになります。 どちらでも大丈夫というバランスのとれた人もいるかもしれません。
 
 
ちなみに我が家では、私は継次処理タイプ、息子が同時処理タイプでした。
 
 
お子さんとお母さんのタイプは同じでしたか?
 
 
学習面でつまずきのある子どもは、同時処理と継次処理の得意・不得意が極端で、自分が不得意な認知処理スタイルで教わっても理解するのはとても難しいです。
 
 
その子にとって一番わかりやすい指導方法が、周囲の大人が「正しい」と思っている方法とは違うかもしれないのです
 
 

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3.タイプを知らずにやってしまっていた失敗

 
 
息子の同時処理の特徴をよく知らずにいた頃、学校の宿題や家庭学習の課題を嫌がる息子に対して私がやっていた対策です。
 
 
・家庭学習はひとまずやれば終わる計算プリントをすすめていた
 
・視覚優位だと思い、わからないときはイラストで簡単に書いて教えるようにしていた
 
・会話で伝えるときは、簡単に時系列に伝えるようにしていた
 
 
 
 
 
算数という学問の面白さを知らずに計算問題をただひたすらやるのは、同時処理の力の強い息子には意味不明だったと思います。
 
 
いくら視覚優位だからといっても全体像が見えずに、ただイラストで説明されても興味を引かなかったと思います。
 
 
そのため、息子はいつも勉強するときはイライラし、「わかった!楽しい!」という経験をあまり積むことなく勉強大嫌いになっていったのです。
 
 

4.「同時処理」タイプにはこんな勉強法

 
 
息子の認知処理の仕方を理解できた私は、とにかく学問の楽しさ、学んでいった先にはどんな世界が繋がっているのかを理解できるようになってもらいたいと思いました。
 
 

◆①テレビ、動画、漫画で全体像を理解

 
 
学習漫画や色々な学習要素が入っている漫画を大量に我が家に投入しました!
 
 
「これ読んでね!」と伝えるのではなく、息子の視界にいつか入るであろうところに置いておきます。
 
 
息子が気づいて読み始めたときに、「へ〜そういう勉強興味があるんだね!」と伝えると、子ども自身も「漫画だけど勉強につながるんだ!」と認識することができます。
 
 
学習漫画には歴史や地理や生物、科学、算数など様々な知識を取り扱う物がたくさんあります。
 
 
その他の漫画でも、面白く読み進めながら専門知識を学習できるストーリーに構成されているものも色々とありますよ!
 
 
 
 
息子はテレビや動画で古代文明や世界の歴史、建築物、政治などのジャンルのものを見るのも好きです。映像であればリアルにイメージすることができ、番組の中に出てくる細かい知識も興味を持って覚えることができます。
 
 

◆②興味を持ったことから探究学習

 
 
漫画やテレビを見て、「これ楽しい!面白い!もっと知りたいな」という分野があったら、今度は自分で探究学習をできるようにしていきましょう。
 
 
好きなことをノートにまとめるでもよし、実験してみるということでもいいと思います。
 
 
子どもが「そんなのめんどくさい…」と言うかもしれませんね。 そんな場合は、興味のあるところにお出かけに行って、お母さんが一緒に写真をとったりしてアルバムを作るだけでも、見学学習のまとめになるでしょう。
 
 
ただ知識を覚えて終わりになってしまうと記憶に定着しにくいですし、何か学習したことを形に残すことで達成感にもつながりますよね。
 
 

◆③学習ドリルは薄っぺらくてOK

 
 
「学んだことをちゃんと勉強したい」と意欲の出てきたお子さんの場合、問題集やドリルなどはなるべくシンプルで見やすく、イラストや写真の説明が多く、ページ数の少ない物が良いと思います。
 
 
たくさんの情報が文字ばかりで並んでいると、同時処理タイプの子には、「こんなに無理!」と嫌悪感が出てしまいやすいです。
 
 
パラパラと最初から最後まで見たときに、「ふーん、この問題集ではこんなことをできるんだな」と子ども自身が理解できるような物が最適だと思います。
 
 
薄くても1冊をこなせたときには達成感を得ることができるので、同時処理タイプの子はそこから更に詳しく学べる問題集に移るといいですよ。
 
 
学校の勉強が苦手だからといって、全ての子どもが学ぶことが嫌いなわけではありません。
 
 
子どもにマッチした学習法なら素直に楽しく勉強できることも多いのです。
 
 
 
 
生まれながらにして認知処理の仕組みが人と違うというだけで、「勉強ができない子」とレッテルを貼られたり、「僕はバカなんだ」と思い込んでしまう子ども達をなくしたいですね。
 
 
そのためにも、お母さん達には子どもの理解の仕方はどうなのかな?という視点で子どもの様子を観察して欲しいなと思います。
 
 
ゲームで楽しく学習する力を伸ばす方法も読んでみてください。
 
 
 
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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