小学一年生で勉強についていけない原因と対応策~支援級転籍までの記録~

 

娘が小学一年生のときに勉強についていけないため、発達検査を受けたら発達凸凹と軽度知的障害域のIQとわかり、絶望的な気持ちになりました。悩み迷いながらも行動し、小学生から勉強嫌いにならないよう二年生から支援学級を選択した私の経験をお伝えします!

【目次】

執筆者:笹原みらい
発達科学コミュニケーショントレーナー

発達がゆっくりの「ゆったりIQっ子」が行動力をつけながら脳の発達を加速して働く大人へ導くのは自分自身が幸せなお母さんです。 子どもが幸せに働く大人になるためにママが子どもの成長に伴走しながら楽しく幸せな子育てができるようお手伝いしています。

1.小学一年生で勉強についていけないのは軽度知的障害だったから!

 
 
私は現在中三の男の子と小三の女の子を育てています。
 
 
小三の娘が小学一年生の一学期の個人面談で、勉強についていけないことがわかりました。
 
 
これまで発達面で特になにも言われたことがなかった子でしたが、夏休み前の個人面談で先生から「勉強についていけない」という指摘を受けてしまいました。
 
 
小さいころから娘は文字にはあまり興味はないようだし、お話はつたないけれど、まあ個性の範囲かなと思っていました。
 
 
ただこの子はきっと勉強が苦手なタイプだろうな…とは思っていました。
 
 
上の子は私がなにも教えたりしなくても、自然に読み書きできるようになったので、娘も小学校に行けばできるようになるんじゃないかな、と軽く考えていました。
 
 
名前だけは書けるように、と小学校から言われていたので名前だけは書けるように練習して小学校に入学しました。
 
 
運動会が終わってホッとした6月ごろ、ひらがなを習い始めた娘のノートをみてびっくり!
 
 
字が大きくはみ出して、ぜんぜん枠に入っていないのです。全くお手本通りに書けていませんでした。
 
 
「なんだこれは?いったいどういうこと?」と衝撃をうけました。
 
 
赤ペンですべての字が直されています。
 
 
まっ赤に直された練習ノートを見て、私でさえかなり凹みました。このノートを見た娘の気持ちを考えたら、かわいそうになってしまいました。
 
 
このころからちょっと元気がない感じもあって、学校に行きたくないということもありました。
 
 
仕事を終えて学童に迎えに行くと、一人だけ横になって寝ていた、走って私のところに来て抱き着いてきたり
 
 
その様子に小学校で疲れているのかなと少し心配もありました。
 
 
そして、小学一年生の夏休み前の初めての個人面談のとき。
 
 
娘が勉強についていけないことを先生から告げられました。
 
 
・クラス全体を見て回るために入った補助の先生が娘につきっきりになってしまうこと
 
・指示を出したことに対しすぐに動けず、周りからうながされてやっと動き出すこと
 
・手を上げて発言するも、とんちんかんな回答を繰り返しお友達から変な目で見られることがあること
 
 
娘ができないことをいろいろ聞かされ、ショックを受けました。うすうす感じていたけど、まさかここまで…という感じです。
 
 
そして、この面談で、発達検査を受けられることを聞いて、先生に発達検査を受けさせてもらうようにお願いしました。
 
 
そして、その後ウェクスラー式知能検査(WISC)を受け、娘は発達凸凹があり、軽度知的障害に該当するIQだと分かったのです。
 
 
結果を聞いて、家に帰っても絶望感でいっぱいでした。
 
 
 
 
目の前の娘は何も変わらないのに、何なんだこの非情な宣告は…
 
 
まるで「死刑宣告」でも受けたような気分でした。
 
 
その日から、何もかもわからないことだらけで不安でネット検索し、アマゾンで買った発達障害の本を読みまくる毎日が始まりました。
 
 
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2.私が支援学級を選択した理由

 
 
私が娘の発達検査の結果を聞いたのが、小学一年生の10月頃のこと。
 
 
そのときに検査をしてくださった心理士の先生から、「支援学級に転籍する」という選択もあることを聞いていました。
 
 
本を読んでネットで情報を集め、娘を二年生から支援学級に転籍させることに決めました。
 
 
私は発達障害に関する本をたくさん読み、これから娘をどう育てていくのがいいのか考えました。
 
 
支援学級を選ぶ判断を後押ししたのは、小児神経科医の杉山登志郎先生の著書、「子育てで一番大切なこと~愛着形成と発達障害」という本でした。
 
 
私が支援学級を選択しようと思った理由は、この本にかかれていた3つのことが胸に響いたからです。
 
 

◆学力と授業のミスマッチは子どもが辛い

 
 
理解も参加もできない授業なのにじっと座って45分もいるなんて子どもは苦痛だと書かれており、本当にその通りだと思いました
 
 
大人だってそうですよね。
 
 
全く意味がわからない、難解な授業を45分集中して聞けるわけがありません。
 
 
きっと、私だって、他のことを考えたり落書きしちゃったりしますよ。もう帰りたくなります。
 
 
私は「娘は勉強についていけないのだから普通学級ではミスマッチなんだ」と理解しました。
 
 
障害あるなしに関係なく、勉強についていけないなら、ついていける授業を受けさせてあげたいと思いました。
 
 
 
 

◆子どもに強い挫折感を持たせると意欲を失う

 
 
親は「普通学級がだめなら支援学級へ行かせたい」と言うが、一度失敗させて強い挫折感を持たせると、頑張ろうとする意欲そのものを失ってしまう、ということが書かれていました。
 
 
「普通学級がだめなら支援学級へ」という親の気持ち。
 
 
私が娘の発達検査結果を聞いたときの、ショックを受けた心の奥にある気持ちだなと感じました。
 
 
軽度知的障害域のIQと聞いたときの絶望感。「普通」から外れる恐怖不安
 
 
「普通学級でなんとかやれているならこのままで。」
 
「支援学級だと娘の将来が心配」
 
「支援学級に行ったら人からどう思われるか」
 
 
そんなふうに考え迷っていましたが、結局それは今現在の娘のことを考えていない親のエゴ見栄だと気が付きました。
 
 
無理に普通学級に居させても、挫折感を持たせて娘が傷つくだけです。
 
 
挫折感で娘を傷つけたくない、意欲を失わせてはいけないと強く感じました。
 
 

◆幸福な小学生時代の思い出は一生の宝物

 
 
私は自分の小学生時代を思い出し、ありがたいことにたくさんの幸せな思い出があることに気が付きました。
 
 
娘の幸せは何かと考えると、楽しく過ごすのが一番だと思いました。
 
 
娘の小学生時代の思い出はまだまだこれから作られるものです。
 
 
これから作られる思い出を幸せなものにしてあげたいし、周りに合わせて無理をさせたくない。
 
 
長い時間を過ごす小学校で楽しく過ごせる環境に居させたいと思いました。
 
 
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3.支援学級に通いはじめて感じたこと

 
 
娘は二年生から支援学級に通っています。
 
 
娘にとって、普通学級から支援学級へ移るのはとても良い選択だったと思います。
 
 
何よりよかったのは、自信をなくしていた娘が、支援学級に移ったことで自信をつけて、「私はできる!」と思えて、楽しく小学生生活を送れているところです。
 
 

◆できることが増えて勉強にも自信が付いた娘の成長

 
 
支援級は人数が少ないので、勉強は手厚く見てもらえ、娘のペースで苦手なところはゆっくりした進度で進めます。
 
 
算数は苦手なのでゆっくり進んでいます。
 
 
しっかりわかるまで繰り返すので定着していると感じます。計算のスピードも速くなってきました。
 
 
また、支援学級は人数が少ないので経験を積むチャンスがあるというのも魅力だと思います。
 
 
先日、体育の授業のときの話を先生からお聞きしました。
 
 
同じ支援学級クラスの上級生のお姉さんが4段の跳び箱に挑戦しているのを見て、娘もやる気になり一緒にやっていたそうです。
 
 
「それが、できなくても自分で何度も何度も挑戦して最後には難しい縦の跳び箱が飛べて、みんなでびっくりして、たくさん褒めたんです!」と、先生がおっしゃっていました。
 
 
自信がついてきているからチャレンジできるんだね!とうれしく感じました。
 
 
普通学級ではそんなに何度もチャレンジさせてもらえないだろうなとも思い、この環境はありがたいなと感じました。
 
 
また、音楽の授業では希望の楽器を担当することができます。
 
 
娘のように不器用で、あまり上手に楽器ができない子は保育園の頃は決まって人数が多いカスタネットや鈴でした。
 
 
実は、鉄琴をやりたいとずっと思っていたようですが、今、支援学級でやりたかった鉄琴を演奏することができて本当にうれしそうです。
 
 
できることが増えて、さらに勉強にもやる気が出てきます。
 
 
三年生からは理科や社会の勉強も増えています。理科や社会は通常学級に授業を受けに行く交流学級で授業をうけています。
 
 
交流学級でも、わかるときには積極的に手を挙げて発言もし、先生や交流学級のお友達にも積極的な姿勢を褒められて、さらにやる気も出ているようです。
 
 
小学一年生の時は枠から大きくはみ出していた文字もかなり上手になり、ずいぶん小さな文字も枠の中に書けるようになりました。
 
 
画数の多い難しい漢字も覚えて、習った漢字はなるべく使おうとしている様子が見られます。
 
 
先日はコロナ禍でなかなか会えなかったおばあちゃんへ手紙を書きました。
 
 
季節の挨拶から自分の気持ちを素直に表現している手紙をみて、こんな立派に手紙までかけるように成長した姿に感動してしまいました。
 
 
手紙をもらったおばあちゃんも、早く会いたい!と孫の成長に目を細めています。
 
 
小学一年生の頃は勉強についていけない様子の娘でした。

 
 
支援学級で学びながら学年が進んでいくにつれ、できることが増え、成長を見せる姿に安心感と感動をもらっています。
 
 
今、娘の成長に寄り添いながら、子どもの可能性は無限大だな、この成長に気が付くことこそ子育てのだいご味かもしれないと感じられています。
 
 
 
 

◆とにかく動いて情報収集することが大切

 
 
娘は不安が強いタイプで、環境になれるのが大変なので環境を変えないことを優先に考え、通っている小学校に新設される支援級に決めました。
 
 
私は他に近隣の小学校3校の支援学級を見学しましたが、それぞれの小学校で規模も雰囲気も学び方も全然違いました
 
 
支援学級を見学するなかで、大規模小学校のベテランの先生に学校を案内していただき、お話をうかがうことができました。
 
 
経験豊富な支援学級の先生から、支援学級での授業の進め方や進路の選択など有益な情報をたくさん得ることができました
 
 
このことで、私自身、今後の見通しが立ち、娘をしっかり伸ばして育てていく気持ちが固まりました。
 
 
また、支援学級のシステムは自治体によっても大きく異なるのでお母さんが積極的に動いて情報収集することが大切です。
 
 
担任の先生や教育委員会、特別支援コーディネーター、地域の支援学校や支援学級などいろいろなところにアクセスしてみることをおすすめします。
 
 
さて、ここまで私が悩みながら考え、行動して娘を支援学級に行かせた経験をお話してきました。
 
 
どの選択が良いのかはお子さんそれぞれだと思います。そのお子さんに合ったところを選ぶことが大切です。
 
 
将来はまだわかりませんが、私はどんな時間を積み重ねたかで未来は決まると考えています。
 
 
そのためには、小さい頃の勉強がわからないことやできないことを他の人とくらべてしまい「自分はできない」「ダメだ」と自信を失わせてはいけない!
 
 
将来知りたいことややりたいことができた時に自分から学ぶことができるように、小学生のうちから勉強嫌いにさせてはいけない!と思っていたからです。
 
 
娘がなにかやりたいことができたとき、
 
「よし、やってみよう!」
 
「チャレンジしよう!」
 
と思えるように、今は自信を育んでいきたいと考えています。
 
 
もし選択を迷っていらっしゃる方は、ぜひ学校見学や情報収集をして動いてみてください。
 
 
動けば見えてくるものもあると感じています。
 
 
支援学級でも普通学級でも、お子さんにとってよい選択ができることを願っています!
 
 
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執筆者:笹原みらい
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