そろそろ小学校の就学に向けて準備する時期になりましたね。集団行動が苦手なお子さんが、安心して小学生になるために東京都西東京市では就学支援シートがあります。今回はあまり知られていない就学支援シートについてご紹介します。 |
【目次】
1.東京都西東京市の就学支援シートって何?
2.集団行動が苦手でも大丈夫!提出することで得られる安心感
3.園児から小学生へ!スムーズな移行への期待
◆就学支援シートを提出する?しない?
◆娘の苦手に向き合う辛さ
◆シートを実際出した先輩ママの声で決めました
1.東京都西東京市の就学支援シートって何?
そろそろ小学校就学に向けて準備が本格化してくる時期になりましたね。
どこの自治体でも小学校の支援状況を見極める就学相談が行われています。発達障害やグレーゾーンのお子さんを育てるお母さんはこの時期は少し気持ちがピリピリすることも多いのではないでしょうか?
それもそのはずです。小学校へ入学するにあたりお子さんがどこまでの支援が必要なのか?どこのクラスに入れてあげるべきなのか?深く向き合う時期だからです。
小学校で人生が決まるわけではないけれど、子どもの状況を考え、最適な支援を提供してあげたいですよね。
就学相談に審査をかけるまでは必要を感じなくても、うちの子、集団行動についていけるのかしら?少し心配なの…と感じているお母さんもいらっしゃると思います。
普通級でもやっていけるだろうけれども、お子さんの中には集団行動が苦手な子どもがいます。普通級だから、支援なんてお願いしてしまったら申し訳ない!と謙遜しているお母さん!
ぜひ、就学支援シートを活用してください。
2.集団行動が苦手でも大丈夫!提出することで得られる安心感
この就学支援シートは、お子さんの状況を幼稚園や保育園の先生から小学校の先生に申し送りをするものです。
内容としては、お子さんが苦手と感じることだったり、お母さん自身がお子さんに対して心配していたりすることなどが記載できるものです。
実際に、支援センターで療育を受けているお子さんは必ず提出をするものですが、特に相談機関や病院等とつながりのないお子さんに関しても提出ができるんです。
西東京市での就学支援シートは、通っている幼稚園や保育園で用紙を請求できます。
流れとしては、園から所定の用紙を請求し、ご家庭で記載したのち園に提出します。すると、先生が園での様子を記載して小学校へ提出してくれます。
ここでのポイントは、園の先生が記載した内容は親が確認できないことにあります。そのため、園の先生は冷静な視点で記載ができるのです。
就学支援シートを小学校に提出することのメリットは、
・小学校の先生が気をつけて子どもの状況を見てくれるようになる
・集団行動における苦手な部分を配慮や支援をしてくれる
・家庭でもしっかり子どもの状況を理解して向き合っているという証拠になる
・何か困りごとがあったときにも、学校と家庭が繋がりやすい
・園からの引き継ぎがあるので、小学校の先生が子どもの状況を理解しやすくなる
ということ!
就学支援シートを提出することで、子どもにレッテルを貼ってしまうのではないか?という嫌悪感を示されるご家庭もあるかもしれませんが、上記にも示したように提出して受けられるメリットはたくさんあるのです。
逆にデメリットとしては、提出があるためにできることも配慮される可能性が考えられます。そこは、入学後のお子さんの様子を見て、担任の先生との調整が必要になるかと思われます。
どちらにせよ、お子さんが安心して小学校に上がり、楽しい小学校生活を送れることが最優先です。
3.園児から小学生へ!スムーズな移行への期待
実際に我が家が作成して提出していますので、体験談をお話しますね。
我が家の娘は緊張と不安が強いこともあり、集団の中で自分の力をフルに発揮するには難しいこともあります。少しの配慮でクリアできることも多くあり、この就学支援シートを活用させてもらうことにしました。
作成にあたり、親としては複雑な気持ちと向き合うことになり気持ちを調整しながら提出をしました。
◆就学支援シートを提出する?しない?
我が家は普通級を希望しています。就学相談には審査を出さず、まずは普通級での様子を見て今後を決めようと考えています。
普通級を希望しているのに、シートを出して支援をお願いして良いの?という気持ちが頭から離れませんでした。しかし、娘は発達障害の傾向を強く持っている部分があり、小学生になるにあたり心配が絶えません。
娘に不要なレッテルも貼られてしまう可能性も考えられる…提出するか否か熟慮しました。しかし、前項に書いた通りメリットを強く感じられるので提出を選択しました。
◆娘の苦手に向き合う辛さ
記載するにあたり、今までの娘の様子を思い出し、親としては複雑な気持ちと向き合うことになりました。我が子の苦手なことをリアルに文字に書き起こす作業はとても辛い作業でもあります。
しかし、書き起こすことで娘に必要なサポートが見えてくることが実感できました。その作業を繰り返すのち、俯瞰して子どもの現状を見られるようになるので、結果として子どものためにもなることがわかりました。
◆シートを実際出した先輩ママの声で決めました
実際にシートを提出し、現在お子さんが小学生になっている先輩ママの話しがとても心強く、我が家の提出に関し背中を押してくれました。
先輩ママによると、シートを提出しているお子さんに関しては、注意深く見ていてくれているのが実感できるとのことでした。
また、何か問題があった際には、家庭でも理解があるということが小学校へも伝わっているので、話がスムーズに進んだらしいのです。
当たり前のことではありますが、学校任せにするということではありません。提出することで少しでも安心が増えるのであれば考えてみても良いのではないでしょうか?
我が家も娘の成長に期待しつつ、今最大限にできる準備をして送り出してあげたいなと思っています。
少しでも安心して小学生に移行できるようにするためのパスポートと考えたら良いのかもしれませんね。
小学校就学前にできる準備は他にもたくさんあります。併せてチェックしてみてくださいね。
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)