子どもたちもこの時期、進級に向かってワクワクしているでしょうか?昨年からの新型コロナウイルスの流行で世の中が激変しました。ママこそ時代の変化に対応して子育てしていきましょう!強くしなやかに生きられるレジリエンスを高める2ステップで今年の目標を探してみませんか? |
【目次】
1.コロナで一気に変化!この時代に生きる私たち
2.変化の時代に必要な能力「レジリエンス」
3.レジリエンスを高める気持ちの持ち方3つ
◆正解は一つではないと思える
◆感情に飲み込まれないで客観視できる
◆自分を大切にする
4.今年の目標にレジリエンスを高める2ステップ
◆①新しいことをやってみる
◆②経験をアウトプットする
1.コロナで一気に変化!この時代に生きる私たち
そろそろ来年度のことも考える時期になってきましたね!
さて、昨年から世の中はコロナウィルスの流行で大きな変化にさらされています。
学校が休校になり、リモートでの授業や仕事に変わるなど、新しい生活様式や社会のルールが取り入れられています。
お子さんの様子はいかがでしょうか?
発達障害の子どもたちはそれでなくても環境の変化が苦手だったり、こだわりがあったり、感覚過敏などもあり、コロナ禍の環境に適応するのはさぞ大変だっただろうと想像されます。
昨年から楽しみにしていた行事もなくなったり、卒業式などの晴れがましい舞台も縮小傾向です。
お子さんもお母さんも日々の対応に苦慮されていたかと思います。
まさにこれまでの当たり前がガラガラと崩れる経験をしました。
コロナと共に生きなければならない、今だからこそお伝えしたいことがあります。
この時代に子育てをしている私たち親にも、発達障害の有無にかかわらず未来を生きる子どもたちにもしっかりつけていただきたい能力があるんです。
2.変化の時代に必要な能力「レジリエンス」
この激動の時代に必要な能力、それは「レジリエンス」です。
レジリエンスとは「回復力」を意味しており、何か困難があっても立ち上がる力のことです。
このレジリエンスが高まると、倒れても転んでも、転ぶ前よりより強くなって起き上がることができます。
レジリエンスが高い状態とは、現実を受け止められ、過度に心配や楽観をしないで客観的に現状をみられること、どんな状況に置かれても、その状況に意味を見出すことができるということです。
時代はもう動いています。
私たちは予測できない困難や新しい出来事に立ち向かっていかなくてはなりません。
大人が困難に立ち向かって元気に立ち上がっていかなければ、大人に守られる立場の子どもたちに大きな影響を与えます。
ですから、まずは大人がレジリエンスを高めて心を強くしていきましょう!
3.レジリエンスを高める気持ちの持ち方3つ
では、レジリエンスを高める気持ちの持ち方についてお伝えします。
◆正解は一つではないと思える
人は今やっていることにこだわったり、これしか正解がないと思ってしまうことがあります。
しかし、物事にはたくさんの選択肢があり、正解は一つではありません。
これまでの常識にあてはめ、
「○○するべき」
「○○でなければならない」
というような凝り固まった考えもこれに当たりますね。
例えば、自分は専業主婦しかしていないし子どもも小さいから、仕事は近所でパートしかない!しかも今はコロナだから雇ってもらえないと決めつける、とかですね。
本当に「それしかない」のでしょうか?
仕事を始めるための行動をおこす前から思い込みで早々にあきらめていませんか?
本当に家の近所でなければいけないのですか?
今は離れたところにある会社でも、在宅の仕事も増えています。
または、就職にこだわるのではなく、手芸が得意なら、個人で自分の得意を生かして商品作ってメルカリなどで売ったり、指導したりする在宅の仕事をやってみることもできます。
こんな風にちょっと考えただけでたくさん選択肢はあるのです。
だけど、凝り固まった考えやこれまでの自分の価値観から離れられないとレジリエンスは低くなってしまいます。
今やっていることや考えていることよりもベストの方法があるかもしれない、と考えられることがレジリエンスが高まることになります。
◆感情に飲み込まれないで客観視できる
人からなにかネガティブな言葉を投げかけられて傷ついたときにも、冷静に自分を見られて客観視できるとその傷は浅くすみます。
傷が浅ければ回復も早くなるのです。
例えば、怒りを感じた時
「今私は怒っている」
「なんでかというと○○が○○だから」
と、冷静に自分の気持ちを言葉にできれば客観視できているということになります。
自分の気持ちをそのまま受け止めて冷静になることも、レジリエンスを高めるのに大切です。
◆自分を大切にする
困難なことや、ネガティブな感情になったとき、その対応をするために脳はとても疲れてしまいます。
ですから、困難なところに自分をなるべく置かないことや自分のことをいたわり、しっかり休息をとることも大切です。
ママは年中無休で大変です。家族を優先に考えて、ついつい自分を後回しにしてしまいますね。
ですが、自分をいたわり休ませることや自分を大切にすることは必要なことです。
自分の感情に正直に、自分を後回しにしないで自分自身を大切にしてください。
自分がしっかり満たされていないと子どもや家族を満たすことはできません。
ですから、まずは自分を楽しませて満たすこと、しっかり休むことができるのもレジリエンスを高めるのに大切なことです。
次に、レジリエンスを高めつつ、この変化の時代にしなやかに対応できる柔軟な脳にする2ステップをご説明します。
4.今年の目標にレジリエンスを高める2ステップ
この年度末の区切りに、子育て中のママこそ今年の目標を決めるといいですね!
なぜかというと目標があると行動しやすいからなんです。
「レジリエンスで心を強くする」と言いましたが、心は脳にあります。
そして、脳は何歳になっても発達し成長します。ただし、成長するには条件があるんです。
それは、新しいことに挑戦し行動し続けること。
レジリエンスを高めるにも新しいことにどんどん挑戦する行動が効果的です。
このような話を聞いても
「挑戦するといっても何に挑戦していいかわからない」
「挑戦ってハードル高いし、頭でわかってはいるけれどなかなか…」
と、二の足をふんでいませんか?
そんなときは、この簡単な2ステップの行動をぜひやってみてほしいのです。
◆①新しいことをやってみる
興味があること、やってみたかったこと、そんなことをなんでもかんでも思いつくままやってみてください。
難しく考えなくて大丈夫です。
・家事の手順を変えてみる
・新しいお店にいってみる
・いつもとは違う道を通ってみる
これならそこまで力まずに少し意識を変えるだけでできますよね。
実は私も今年の1月から新しいことに取り組みました。
・20年ペーパードライバーだったのに、運転することを決意してペーパードライバー講習を受講した
・仕事で新しいプロジェクトに手を挙げて参加した
・これまでなかなか伝えることができなかったけど、夫に改めて感謝の気持ちを伝えた
・日記をつけはじめた
・家に溜まっていた不要なものを少しづつ捨て始めた
これらは日々一つずつやっていることですが、このように書き出してみると、とてもたくさんの新しい経験を積んでいることがわかります。
そして、いろいろなことをやると、そこから新たな発見や興味が広がってくることもあるのです。
大切なのは「いつもと同じ」を意識して変えて、新しい経験をするために行動することです。
大人の私たちから率先してこの4月からは新しいことにどんどん挑戦していきましょう!
◆②経験をアウトプットする
何か行動したらアウトプットすることがその行動を記憶し、強化することにつながります。
アウトプットとは、行動した出来事やその時得られた感情を書いたり話したりすることです。脳にポジティブな記憶に残すことになります。
年度の切り替わりのこの機会に、日記を始めてみませんか?
人の記憶はあいまいなものです。書くという行為で記憶が強化されます。
日々の行動とできればその時の感情も書くといいですね。あとで見返したときに、その時の出来事や感情を思い出すことができます。
新しいことに挑戦し、経験した良い記憶が作られていくと、自分自身が成長していることが感じられるのです。
この日々の小さな成功体験を積み重ねて自信をつけていくことができるのです。
このいろいろなことができている自分に気が付けば、経験がない状況になっても
「どうにかなる、乗り越えられる!」
と、いうポジティブな感情がでてきます。
また、日記に自分の感情を書くことは自分を客観的にみることにつながります。
ネガティブな感情が沸き上がったときにも、モヤモヤした感情を日記に書いてスッキリすると気力がわいてきます。
私も日々の行動は日記に書いたり、SNSに投稿したり、家族や友達の間での話題にしてアウトプットをしています。
この行動で、周囲の人とコミュニケーションを取ることができて、さらに新たな気づきや展開もあり、自分にかかわる人たちとの絆や共感の輪を感じることができました。
ここでは変化の時代を乗り切るレジリエンスを高める方法をお伝えしてきました。
いかがでしたか?
この方法で新たなチャレンジをして今年の目標を見つけることができるかもしれません。
これから歴史の転換期ともいえる新しい時代に突入していきます。
思い込みを捨て、レジリエンスを高める行動でこの能力を手に入れると、どんな時代になっても困難を乗り越えさらに強い自分になり、より幸せになれるはずです。
この一年は親である私たちこそが、困難を乗り越える姿、幸せになる姿を子どもたちに見せて、素晴らしい成長の一年にしていきましょう!
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執筆者:笹原みらい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)