新学期が不安な発達障害の子どもにお母さんがして欲しい声かけとは?

新学期、特に3学期は独特な雰囲気があります。発達障害の子はいつもと違うこと、違う雰囲気に不安を感じます。お子さんを不安を抱えていると、お母さんは心配してしまいますね。子どもの不安を自信に変えるお母さんの声かけをご紹介します。
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもは、新学期は要注意!

 
 
もうすぐ新学期ですね!3学期はあっという間に過ぎてしまう感じがあります。
 
 
小学校では学習発表会や卒業式の練習などがあり、通常の授業があるのはほんのわずかです。
 
 
中学校・高校の場合は、受験や進路のことで周りがピリピリしている時期。1、2学期にはなかった独特な雰囲気になりますね。
 
 
また、3学期は仲の良いお友達や先生との別れが近づいてくるのが感じられ、卒業、進学、進級への不安が高まります。
 
 
大人でも転勤や転職などで環境が変わると不安になりますね。子どもも不安で当たり前!
 
 
特に今年は、新型コロナの感染拡大でより一層不安が高まっています。
 
 
 
 
発達障害の子どもたちのなかは、新しいことが苦手で、繊細な子がたくさんいます。そんなお子さんにとって、3学期はこんな独特の雰囲気の影響で不安が強くなってしまうかもしれません。
 
 
子どものこととなると、お母さんは不安や心配が増しますね。
 
 
「大丈夫?」
 
「こんなじゃ、〇年生(新学年)になれないよ!」
 
 
気付かないうちに、こんな声かけをしてしまっていませんか?
 
 
この声かけ、実はNGなんです!
 
 
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2. お母さんの心配が子どもの不安をあおっている?

 
 
先日、私がしてしまった失敗談をご紹介します。 うちには中3と小6の息子がいます。
 
 
中3の息子の様子を見て思うことは、小学校に比べ、中学校の勉強は内容も量も格段に違うということです。
 
 
小6の息子は算数が苦手です。算数の宿題をやるときにはいつもイライラした様子で、ブツブツ文句を言いながら勉強しています。
 
 
そんな姿を見た私は、
 
「中学校の勉強なんてもっと大変なんだよ」
「中学校でやっていける?」
「大丈夫?」
 
と声をかけました。
 
 
すると息子は
 
 
「そうやって、不安をあおるのやめてくれる?」
 
「大丈夫?て言われると、余計不安になるからやめて!」
 
 
とピシャリ!
 
 
 
 
息子の言葉にハッとしました。私の「大丈夫?」が子どもをより不安にさせてしまっていたのです。
 
 
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3. 新学期の子どもの不安を吹き飛ばすお母さんの声かけとは?

 
 
それでは、不安の強い発達障害のお子さんが安心して新学期を迎えらえるようにするには、どのようにすれば良いのかお伝えしますね。
 
 

◆①家に帰った時には、ホッとできる声かけをしましょう

 
 
不安の強い子には、「共感」の声かけをしてみてください。
 
 
「そうだよね」「そう思ったんだね」と子どもの話を一旦受け止めてくださいね。
 
 
子どもの言っていることがよく理解できないこともあると思います。
 
 
そんな時も、結論を急ぐよりも、「そうだよね」「そう思ったんだね」と子どもの気持ちを汲み取ってみてください。
 
 
幼児期の小さな子だけでなく、思春期、反抗期の子どもにも「そうだよね」「そう思ったんだね」という言葉はとても大切です。
 
 
自分に共感してくれることは、子どもの安心・安定に繋がります。
 
 

◆②今を充実させてあげることが大切です

 
 
子どもが夢中になっていることを思いっきりやらせてあげましょう。
 
 
子どもが夢中になっている時に
 
「すごいね!」
「それいいね!」
「お母さんにも教えて!」
 
と、子どもがやっていることに興味を持つ声かけをしてみてください。
 
 
 
 
子どもの言動や行動に興味を示し、子どもの世界観を共有すると、子どもは自分の存在を肯定されていると感じます。
 
 
子どもは肯定されることで、自分に自信が持てるようになり、安心感を得ることができるようになります。
 
 
3学期は進学・進級を控える時期です。
 
 
より一層不安が募る時期だからこそ、お子さんの不安をお母さんの笑顔と共感する声かけで安心に変えてあげてくださいね。
 
 
 
 
発達障害・グレーゾーンの子の不安を安心に変える対応をご紹介します

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執筆者:深井淳子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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