私には、IQが高く、発達に凸凹があるギフテッド(2E)の息子がいます。その天才・ギフテッドという言葉の意味を受け止めきれなかった私だから気が付いた、ギフテッド(2E)男子を天才に育てるのに必要な条件についてお伝えします。 |
【目次】
1.「ギフテッド(2E) 」って、知ってますか?
ギフテッド(2E)とは、IQが高く、発達に凸凹がある子のことを言います。
ギフテッド(2E)について、知りたい方はこちらをお読みください。
「ギフテッド」という言葉には、神様から特別な才能というギフト(贈り物)をもらって産まれてきた子という意味があります。
この言葉を聞いて、皆さんは、どう思いますか?
なんだか、特別な子のように感じますよね。
テレビに出てくる円周率をたくさん知っている子や10代で大学に通うような1つのことを突き詰めている子を思い浮かんだのではないでしょうか?
私はそう感じていました。
スキルを習得することが早く、何でもできちゃう子。私は、そんなイメージをギフテッドという言葉に感じていたのです。
では、本当にギフテッド(2E)の子は、特別な子なのでしょうか?
答えは、NOです。
ギフテッド(2E)の子も普通の子どもです。ただ、言語理解力が高く、好奇心旺盛で考えることが大好きな子なのです。
言語を理解する力が強いから、情報を脳にインプットすることが得意で、その知識を使って、たくさんのことを考えています。だから、大人のような知識を持っていたり、すごく合理的な考え方をしたりします。
その一方で、同じくらいの子と一緒にいるととても楽しそうで、おバカなことを話しあっていたり、おバカな行動をとってみたりする普通な子なのです。
2.息子をギフテッド(2E)だと認められなかった過去
今でこそ、「ギフテッド(2E)の子は特別な子じゃないですよ」と語っている私ですが、息子をギフテッド(2E)であると認められず、悩んでいた時期があります。
なぜなら、謙虚が美徳・みんなと一緒が一番という日本の文化の中で育ったから。神様からのギフト(贈り物)を持って生まれた子という意味の言葉は、私にとって受け入れがたい言葉でした。
もちろん、発達検査の結果からIQは高いらしい、発達に凸凹があるらしい、いうことは分かります。だけど、ギフテッドの言葉から受けるイメージが息子と結びつかないのです。
知識が豊富、好奇心旺盛で好きなことについては大人のように語るけど、弟とケンカしたり、できないことはとことんできない息子。
その息子の姿は、飛び級して大学に通ったり、10代で何かをやり遂げていたりしている「天才」「ギフテッド」のイメージとはかけ離れているのです。
3.才能を信じると決意した日
では、悩んでいた私を変えたものは、何だったのでしょうか?
私が息子をギフテッド(2E)だと認められたのは、心理学の『鏡の法則』を知ったからです。
鏡の法則とは、自分が心の中で思っていることが、相手に現れるというものです。
お母さんが、この子は賢いと思って育てるとお子さんが自分は賢いんだと思い、自然と賢くなる行動が増えるというものです。
この法則を利用しないなんて、もったいないと感じたのです。
お母さんが信じるだけで賢い子に育っちゃうなら、ぜひ、活用したいと。
もちろん、IQが高いギフテッド(2E)だとわかったからと言って、どこかの研究所に連れ去られて、研究されてしまうことも特別な訓練をさせられるのでもないですよ。安心してください。
だから、うちの子は賢い子なんだ。ギフテッド(2E)なんだと思って育てたらいいんです。
息子をギフテッド(2E)だと認めることで息子は何かに変わってしまうのではない。と書きましたが、実は、変わったことが1つあります。
私が、息子はギフテッド(2E)なんだと認めると、不思議と息子の精神状態がよくなりました。
なぜ、そんなことが起きたのかというと私自身が迷いの中から抜け出したからです。
私が悩んでいたからこそ、息子も影響されて不安定になっていたのが、私がギフテッド(2E)でいいじゃん!と思えて、精神的に安定したことで息子の精神状態も安定したのです。
4.ギフテッド(2E)男子が天才になる条件とは?
では、うちの子はギフテッド(2E)だと思えたら、どのようにその子をサポートできるのでしょうか?
ギフテッド(2E)の子には、文字を書くのが苦手だったり、お友だち関係がうまくいかなかったり、できないこと・苦手なことがたくさんあります。
そのできないことに注目せず、できないならできる人にお願いして、得意なことを伸ばしてください。得意なことを伸ばすことで、今までできなかったこともできるようになります。
詳しくは、こちらをお読みください。
ここで、要注意!
得意なこと・興味のあることは、一つではありません。知ることが好きで、この先はわかったと思えたら、すぐに飽きてしまうギフテッドの子は、たくさんのことに興味を持ちます。
ギフテッド(2E)だったのではないかと言われているレオナルド・ダ・ヴィンチは、たくさんのことに興味を持ち、たくさんの発明をしましたよね。
しかし、未完成で終わったものもたくさんあります。
私は、途中で完成の形がわかってしまって、興味がなくなってしまったんだなぁと思うと親しみを覚えます。
今まで、とても遠い存在に思えていたレオナルド・ダ・ヴィンチもすぐに飽きちゃう、子どものような人に思えてきますよね。
だから、今はあっちにいったり、こっちにいったり、いろいろなことに興味を持ち、成果をあげられていないお子さんがもどかしく、この子本当に才能を発揮するのかしら?と思うかもしれませんが大丈夫です。
今は、あっちこっち、たくさんの分野を学んでもらいましょう。
あっちこっちたくさんの分野を学んで、いつか才能は開花するとお子さんの才能を信じ抜いてください。
お子さんの才能を信じ抜くこと。
これが、ギフテッド(2E)男子を天才に育てるためにたった一つの条件です。
親バカと言われようとどんなにできないことがあろうと、この子ならきっとできると信じられるのは、お母さんだけですよ♪
注:ギフテッドと認定することは、天才研究最先端のアメリカでも専門的な資格が必要となります。そのため、日本でも、医師がはっきりギフテッドだと診断することは、あまりありません。
執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)