小学校2年生の息子は、学校では特に問題なく過ごしているようですが、家だと反抗的な態度や暴言、きょうだいゲンカが絶えません。私が怒鳴るという方法でしか対応できず疲れ果てています。
8才・男の子のママ
我が家の息子も同じように小学2年生のころから家での反抗的な態度が見られ、毎日悩んでいました。反抗的な子どもの姿を見るのはとても痛々しく辛いですよね。そこで今回は私の体験を交えてお母さんの関わり方で子育てがラクになる秘策ついてお伝えします。
発達科学コミュニケーション
リサーチャー むとうゆうか
【目次】
1.息子の反抗的な態度にイライラする日々
2.なぜ家だと反抗的な態度になるの?
①気づかれないうちに困りごとが強くなる
②お母さんのイライラが伝染
3.反抗的な態度を穏やかに変えるお母さんの関わり方3ステップ
①頭ごなしにガミガミ怒るのはやめて!
②学校での頑張りを認める!
③「〇〇しなくちゃいけないコト」を手放す!
1.息子の反抗的な態度にイライラする日々
まだまだ幼いと思っていたお子さんが急に反抗的な態度をとるようになったら、親としてショックは隠しきれませんよね。
我が家の息⼦は、
「学校では先生に怒られたくない」
「ルールは絶対守る」
「失敗することが恐い」
「不安が強い」
「自分の気持ちをうまく表現するのが苦手」
といった特性があります。
2学期は順調にスタートしましたが、学校生活にも慣れ始めた3学期ごろからお友達のトラブルに巻き込まれるように。 「やめてほしい!嫌だった!」という自分の気持ちをうまく表現できずに黙り込んでしまうということがありました。
それからというもの家の中では、少しでも気に入らないことがあると兄弟にイライラをぶつけるようになり、兄弟げんかが絶えなくなりました。
この様子を見てなんとかしなくてはと思った私は、学校から帰ってきた息⼦に
「今⽇は学校どうだった?」
「何か困ってることはない?」
「お友達とケンカしてない?」
と質問攻めにしては、曖昧な答え⽅をする息⼦にイライラしながら、答えをつい急がしては問い詰めてしまっていました。
そのうち宿題に取り組む様子もまったく見られなくなってしまい、
「宿題まだやってないの!」
「ほら、早くしないと寝る時間になるよ!」
と、なかなか動かない息子に毎⽇ガミガミ注意し続けました。
⼝うるさくガミガミ⾔い続けた結果、⼦どもまでイライラして反抗的な態度をとるようになり最後には親子バトルにまで発展してしまうこともありました。
そんな毎⽇の反抗的な態度にうんざりする⽇々、親子関係は最悪の状態にまでなってしまいました。
そんなときに出会ったのが発達科学コミュニケーションだったのです。
この出会いをきっかけに息子の家での反抗的な態度をとる理由を知ることができました!
2. なぜ家だと反抗的な態度になるの?
なぜ、学校では問題なく過ごしているのに家だと反抗的な態度になるのでしょうか?
◆①気づかれないうちに困りごとが強くなる
息子のように学校でいい⼦にしている⼦どもは
「怒られたくない」
「他⼈の⽬が気になる」
「失敗したくない」
という思いが強く、ルールは守らなきゃいけない!先⽣の⾔うことは聞かなきゃいけない!と頑張ってしまいます。
学校でいい子でいようと頑張っている⼦どもは、不安が強いという特性があっても、それなりに適応できてしまったり、我慢できたりしてしまいます。
すると、学校の先生やお母さんなど周りの大人は子どもが困っていることに気づけない、ということが起こりやすくなります。
その結果、不安が強いという特性に気づかないうちにどんどん困りごとを強くしてしまっていることがあるのです。
だから、困ったことがあり不安でも先⽣にはもちろんお友達にもなかなか伝えられないので、⾃分の中に溜め込んでしまい家でそのストレスを発散するようになってしまいます。
◆②お母さんのイライラが伝染
次に、学校で一生懸命に頑張っている子どもからすると家は⾃分をさらけ出せる唯⼀の場だということです。
しかし、リラックスしたいと思っている子どもに対しお⺟さんがいつもイライラしたり怒ってばかりだと「家では何をやってもどうせ怒られる」と反抗的な態度になってしまうのです。
お母さんがそのままの対応を続けていると学校でもお友達とのトラブルを起こしやすくなったり、授業にも集中できなくなります。
また、⾃信を無くし、不安が強くなることで学校に⾏きたくないということもあるかもしれません。
では、反抗的な態度にお母さんはどのように関わればいいのでしょうか?
3. 反抗的な態度を穏やかに変えるお母さんの関わり方3ステップ
◆①頭ごなしにガミガミ怒るのはやめて!
環境にとても左右されやすく、周りの大人からガミガミ怒られる対応を受けていると、子どもは間違った学習をしていきます。
反抗的な態度でなんでも解決しようと、余計に負のスパイラルに陥ってしまうのです。
まずは、叱るのをぐっとこらえるようにしてください。
冷静に子どもが何に困っているのか一歩下がって様子を見るようにしてみましょう。
◆②学校での頑張りを認める!
疲れて帰宅する姿を受け入れて今できていることを認める声かけをします。
「学校、6時間も授業してきたんだね」
「おつかれさま」
「お風呂入ったね」
「ご飯たくさん食べたね」
など、当たり前にできることをそのまま声かけしてあげましょう。
◆③「〇〇しなくちゃいけないコト」を手放す!
子どもはすでに学校で十分、頑張ってきています。なので、思い切って家での要求量を減らすことが大切です。
「宿題をしなくちゃいけない」
「お風呂にはいらなくちゃいけない」
「友達と仲良くしなくちゃいけない」
「習い事に行かなくちゃいけない」
「ゲームやテレビばかりを見ちゃいけない」
を手放すことにお母さんがチャレンジしてみてくださいね。
私の接し⽅が変わると、息⼦の反応にすぐ変化がみられました。今では反抗的な態度でいつもイライラしていた息⼦が穏やかでニコニコした毎日を送れるようになりました。
私自身も正しい関わり方となぜ?という理由が理解できるようになったことで子育てがみるみるラクになったと感じています。
お家でリラックスしてダラダラするのは、健全な大人も同じですよね。
ぜひ、お家はお子さんにとって安心できる、いつでもパワーチャージできる場所でありたいですね。
小学生の反抗的な態度を穏やかに変身させるお母さんの対応方法はこちらでも配信中です。
執筆者:むとうゆうか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)