被災経験が3度ある夫の教訓を生かす!発達障害の子どもを守るための防災対策~ミニマム編~

子育て中のママはいざというとき、自分と家族の命を守れるでしょうか?3.11以降、防災対策が必要だと思っていても、被災経験がなく何から始めたらいいのか分からない方もいるはず。発達障害の子どもを守るための防災対策についてお伝えします。
 

【目次】

 

1.東日本大震災から10年。あの日のことを覚えていますか?

 
 
もうすぐ、10年目のあの日がやってきます。
 
 
2011年3月11日、14時46分。東日本大震災が発災したあの時、あなたはどこでは何をしていらっしゃいましたか?
 
 
あの日から10年、日本は地震だけでなく、台風や大雨など災害が頻繁に起こっています。
 
 
いざというとき、自分と家族の命を守れるのか?日本のお母さんなら、誰でも危機感をお持ちだと思います。
 
 
 
 
あの日のあのとき、私がいたのは大阪の職場。3月の繁忙期で走り回っていたため、揺れたことすら気づきませんでした。
 
 
地震があったのを知ったのは1時間以上も後のこと。業務がひと段落して確認した、母からのメールでした。
 
 
「〇〇くん、地震大丈夫だったの!?すぐに連絡しなさい!」
 
 
当時関東地方にいた夫とは1ヶ月後に結婚式を控えていて、遠距離生活も残りわずかというタイミングでした。
 
 
当時の連絡手段といえば、ガラケー、電話、メール。夫は無事でしたが、連絡がつくまでかなりの時間がかかりましたし、関西圏でも通信がかなり制限されていました。
 
 
会社は夕方5時頃に厳戒態勢となり、東日本からの業務請負や社員の支援物資の確保などのため、管理職のほとんどが本部に呼ばれていなくなりました。
 
 
これが、私の「あの日」です。
 
 
亡くなられた方、家族を亡くされた方、被災された方とは比べ物にならない1日でした。
 
 

2.お粗末すぎる防災意識が変わった、4つのできごと

 
 
私自身は東日本大震災を含め、生まれてから今までに大きな地震や災害に遭うことなく生きて来れました。
 
 
私は18歳まで香川県に住んでいました。
 
 
特に阪神大震災以降、香川でも地震は珍しくありませんでしたが、せいぜい揺れても震度4ぐらい。
 
 
そのせいもあってか、同じ四国でも、昔から南海トラフによる大津波が予想されていた高知県に比べると、防災意識はお粗末すぎると言わざるを得ない環境でした。
 
 
地震の話題が出ても、周囲の大人からは
 
 
「大きな地震が起きたら、田んぼや竹やぶに逃げたらいいのよ。ひとまず小学校に行ったら何とかなるでしょ!」
 
 
と言われる程度で、私も本気でそれを信じていました。あり得ない意識の低さです。
 
 
私の防災意識が大きく変わったのは、20代後半になってから立て続けに起こった4つのできごとでした。
 
 
・1996年の阪神大震災、2000年の鳥取県西部地震、2011年の東日本大震災と、大きな地震を3度も経験した夫との結婚。
 
・息子を産んで2週後に起こった、震度7の地震警報の誤報。
 
 
ここまでは、防災対策は夫にまかせきりの状態でした。
 
 
夫の方が職場が近かったこともあり、
 
・何かあったらまず夫が動く。
・私は誰かと一緒に安全に帰宅できる状態になるまで動かない。
 
とだけ決めていて、私は自分のことだけ考えておけばいい状態でした。
 
 
ところが事態は一変!
 
 
・両家の実家は飛行機の距離の状態で、唯一頼れる夫が単身赴任。
 
・ワンオペ生活中に、自宅・保育園から電車で1時間半の職場への転勤。
 
 
万が一何かあったら、本当に誰も頼れない。
私に何かあったら、子どもたちはどうなるの?
 
 
こんな状態になって初めて、私自身が自分と子どもを守れるように、しっかり防災対策をしなきゃいけない!と決意したのでした。
 
 
 
 

3.発達障害の子どもを守るために十分準備しておきたいものとは?

 
 
被災経験が3度ある夫が何度も口にしていたのが、食料品や物資の確保でした。
 
 
水・電気・ガスが止まるのは、隣近所と条件はほぼ同じ。ただし、特に食料品のストックがあるかないかで心の余裕がまったく違う、というのです。
 
 
東日本大震災のとき、スーパーやコンビニから物が消えたことを記憶されている方は多いと思います。
 
 
現実問題として、発災直後の混乱と余震の危険があるなか、子どもを連れて買い出しに行くなんて不可能です。
 
 
となると、おうちに十分な食料と物資を確保しておくことは必須になります。
 
 
 
 
特に、子どもが小さかったり、発達障害の子どもでこだわりがあったり、不安が強かったりすると、
 
 
・「お腹がすいても我慢する」は難しい
 
・空腹や雰囲気に耐え切れなくて、癇癪やパニックを起こすかもしれない
 
・不安感やショックが強くて、逆に食べられなくなるかもしれない
 
・炊き出しあっても、食べられるかどうか不安…
 
 
と食事ひとつとっても、心配はつきません。
 
 
だったら、家族が確実に食べられるものをしっかり確保しておくと安心ですよね。
 
 
また、発達障害かどうかにかかわらず、「子ども連れ」というだけで、迷惑をかけてしまうかもしれないと思う方は多いはず。
 
 
だからこそ、こちらからお裾分けできるぐらい余裕を持って準備しておくと、気持ちの安定にも一役買ってくれるかもしれません。
 
 

4.購入して終わりにしてない?防災グッズの定期点検とリサーチは必須!

 
 
災害の多い日本。防災グッズがおうちに全くない、食料のストックなんてない!なんて方の方が珍しいのではないでしょうか?
 
 
子どもも防災グッズもどんどん育ちます。用意しておしまいではなく、用意してからがスタートラインと言っても過言ではありません。
 
 
我が家では、だいたい半年に1度、非常食や防災グッズをチェック・非常食の試食をし、次の週末までに新たなストックやグッズの準備をするようにしています。
 
 

◆①定期点検を習慣にする方法

 
 
賞味期限や耐用年数のチェックって、「やらなきゃいけない」と分かっていても、なかなか面倒なもの。特に、購入した状態の防災グッズのセットってコンパクトに収納されているし、わざわざ開封するのも…と思ってしまいますよね。
 
 
私も、できれば面倒なことはやりたくないタイプなので、チェックする日を決めて時間を空けて、家族一緒にやるようにしました。
 
 
我が家の場合、関東大震災があった9月1日と、東日本大震災があった3月11日から1番近い週末です。このタイミングだと、必ずテレビで防災特集がありますから忘れていても絶対に思い出しますし、最新情報もゲットできるのです。
 
 
 
 

◆②実際に食べてみると気づきが多い

 
 
防災グッズの中に大体非常食は入っているものですが、食べてみたことはありますか?
 
 
子どもがいるからこそ、試食してみることを強くお勧めします。食べてみないと分からないことがたくさんあるからです。
 
 
例えば、わが家の場合だと、
 
 
・非常食1パックでは子どもでも満足しない。7歳の息子は3パック食べても満足せず、さらにおやつを食べていた…
 
 
・水で戻せると書いていても、すごく時間がかかり、子どもが待てずにイライラし始める。そうなると親も焦ってイライラしてしまう。
 
 
・子どもの味覚は正直。商品によっては、お湯で戻すと食べるけど、水で戻すと食べない。実は味と同じぐらい温度は大切なのに、防災グッズには非常食の数だけの発熱材は入っていない。
 
 
・半年前と味覚が異なっている。半年前はバクバク食べていたのに、なぜか食べなくなっている。逆に半年前は全力拒否していたのに、今回はバクバク食べる。
 
 
・水分がないと食べづらかったり、食べた後喉がかわいたりする。
 
 
・腹持ちが良くなくて、すぐに何か食べたくなる。
 
 
・非常食のおやつは結構おいしい。結果、非常食ではなくおやつばかり食べたがる。
 
 
など、実際に体験しないと分からない、さまざまな気づきがあります。
 
 

◆③情報を持っているからこそ、判断できる!

 
 
非常食や防災グッズは長期間保つのに、どんどんいいものが出てきます。リサーチしていると、「うわ〜すごく美味しそう!」「こんなのあるんだ!」と大興奮です。
 
 
賞味期限・耐用年数と、クオリティと、コスト。買い替えのタイミングはいつも悩みます。耐用年数ギリギリまで使ったものもありますし、半年で入れ替えたものもあります。
 
 
非常食は面倒でも数食だけ買って、味を確かめたこともあります。
 
 
実際に買い換えるかどうかは、定期的に実践とリサーチを重ねて、判断できる情報を持っているからこそできることですよね。
 
 
このように、実際にリサーチと体験を繰り返して防災対策を進めています。
 
 
せっかく準備しても、万が一の「そのとき」に子どもに合わないと意味がない。これを判断の土台にして、定期的なリサーチを欠かさないようにしてます。
 
 
被災経験のない私でも、これだけはと思ってやっている防災対策をご紹介しました。我が家の防災対策がみなさんの参考になれば幸いです。
 
 
パステル総研では、東日本大震災で被災したママの体験談も掲載しています。ぜひ併せてチェックしてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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