発達障害に関わらず幼児のお子さんがいる親御さんは、就学に向けて文字の読み書きなど、早く勉強を開始させたいと考える方も多いですよね。幼児が決して「やらされている」と感じずに遊びながら楽しく学習ができる方法とコツをお伝えします。 |
【目次】
1.発達障害に関わらず幼児期に大切な「遊び」
幼児をお持ちのお母さんたちの中には、就学前にひらがなの読み書きを覚えさせた方がいいのだろうかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
特に発達障害グレーゾーンのお子さんがいるご家庭は、その他にも就学に向けての不安や心配があり、せめて読み書きはマスターしておきたいと、焦っている方もいるかもしれません。
最近では早い子だと、年少からお友達とお手紙のやり取りをしているとも聞きます。
周りの子どもが既にひらがなの読み書きができると知ると、焦ってしまいますよね。
他の子と比べてしまうと、余計に不安になる気持ちよく分かります。
ですが、決して焦らないでください!
小学校入学までのおおよそ4歳から6歳は、「遊びがとても重要な時期」です。
体を使って遊ぶことなど、この時期にしかできない体験をとにかく沢山積ませてあげることが、本当に大切なのです。
なぜなら、遊びこそが「子どもの脳を育てるポイント」だからです。
遊び中心!
そして、子どもが文字の読み書きに興味を持ったタイミングを見逃さない!
学習をはじめるのはそれからです。
それくらい、お母さん達が大らかな気持ちで過ごすことが大切なのではないでしょうか?
2.綺麗に書けないことや間違えることを恐れていた息子
我が家の年中の息子は、視覚優位タイプです。
2歳になる前から文字や数字に興味を持ちはじめました。
自分でも読むことへの自信があるせいか、
「ママ聞いてて〜」
「僕読めるよ〜」
と昔からよく披露をしてくれていました。
そんな息子を見ていると、「読むのはマスターしたから、次は書くことを教えてみよう」と欲が出てしまいました…
「読めるんだから書けるでしょ!」
息子の「書きたい!」という気持ちが出てくる前に、半ば無理矢理学習をさせようとしてしまったのです。
決して「してはいけない対応」ですよね。
当時はそれすら分かりませんでした。
やりたくないことを無理矢理やらされていた息子は、綺麗に書けないことや間違えることをとても嫌がりました。
できないと怒ったりグズついたりするので、私もも次第にイライラしてきて
「書きたくないならやらなくていいっ!」
と、激しい口調で怒りをぶつけてしまった時もあります。
今思えば本当にかわいそうなことをしました。
「ママが書いて」
「一緒に書いて」
「書けない、分からない」
どんどん自信をなくしていく息子。
息子の自信をなくさせたままではマズイ!
やっとこんなことさせていたらダメだと気が付いたのです。
3.幼児をお持ちのお母さん必見!子どもの「好き」に合わせて楽しく学習する方法とコツとは?
そこで私が考えた方法は…
大きな紙を床いっぱいに広げ、そこに自作の「ひらがな穴埋め問題」を書くことです。
最初の目標は、「私が楽しそうに遊んでいる姿を見てもらう」こと。
い□ご
みか□
□んご
こんな風に大きな紙にダイナミックに文字を書き込み、楽しそうに独り言をいいながら遊んでいると、息子はすぐに興味を持ってくれました。
「いちごだー!ここはみかん!次はりんごー!」と大喜びです。
ここで「書いてみる?」は言いません!
このような遊びを数日に一度、しばらくの間続けました。
そして、ちょうど地下鉄にハマり出したタイミングと重なった時に、駅名穴埋めを作ってみると…
なんと自分で鉛筆を持ち、「僕が書きたい!」と言ったのです。
そこからは、私の役目は褒め係です!
「上手だね」
「さすがだよ」
「とってもバランスよく書けてる!」
決して「もっとこうやって書くんだよ」など、否定的な声掛けはせずに、ひたすら褒めることを徹底しました。
こうして少しずつ自信を取り戻した息子は、前回のクリスマスにはサンタさんとトナカイさんにひとりでお手紙を書くことができました!
ポイントは、
① ママが楽しく遊ぶ
② 子どもの「好き」に合わせる
③ 興味を持った瞬間を見逃さない
④ ポジティブな声掛け・褒め
この4つです。
どうか、私のように無理矢理教え込もうとして、子どもの自信を奪うようなことはしないでくださいね。
親子で楽しく遊びながら文字の練習をする参考にしていただければと思います!
発達障害グレーゾーンの子の就学に向けての情報はこちらから!
執筆者:渡辺咲
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)