不安が強くマイペースな子に10・9・8…と、カウントダウンすると、パニックになっていませんか?勧められた方法が自分の子にうまく効かない?と困っているお母さんに発達障害の子がすんなり行動できるようになる対応法をお伝えします! |
【目次】
1.カウントダウンのに逆ギレするマイペースな娘
「10数えるまでに起きておいで!」
私はよく、「10・9・8・7…」と、マイペースな娘がスムーズに動けるようにカウントダウンで行動を促していました。
朝ずっと布団の中でもごもごしている娘を起こす目的で、私がカウントダウンを始めると娘にスイッチが入ります。
すんなり動いてくれるといいのですが、発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)の娘は、パニックのスイッチが入ります。
「10・9・8・7…」とカウントダウンを始めると、その場であたふた!
…「3・2・1」の頃には、パニックになりながらどうにか滑り込みセーフ!という感じです。
ギリギリ間に合う場合はいいのですが、カウントダウンに間に合わないと倍返し状態です。
娘は逆ギレして、起きてくるどころかまた布団に潜り込み何倍も時間がかかってしまうことも多々ありました。
2.不安が強い発達障害の子の日常
実は、このような状態になってしまうのは発達障害・ASDの子の不安が強くとても繊細な特徴が大きく関わっているのです。
例えば、予定の変更や見通しの立たないできごとに対して、自分にとって安心なのかどうか分からないと不安になります。
多くの人が気にならないようなことでも、ASDの子は物事の細かい点に目がいきやすい特徴があります。
その為、わずかな変化にも大きな不安を感じやすいのです。
しかし、日常生活では急ぐ場面や急な変更がある場面が多々あるため、発達障害の子にとっての生活はとても大変なのです。
マイペースな子は、
「急いで!」「早く!!」
と、追い込まれることが多いのではないかと思います。
しかし、急かされることは予期せぬできごとが発生したのと同じ不安な状態になるのです。
そして、急に追い込まれることでどうしたらいいのかわからない状態。
追い詰めるほど、ますますパニック状態になってしまうのです。
3.対応を〇にしただけ!子どもの特徴に合わせると自信も行動も身に付いた!
娘はカウントダウンの対応ではパニックになってしまうので、私は逆の対応で試してみました!
「10・9・8・7…」ではなく、
「1・2・3・4…」です!
カウントダウンではなく、カウントアップにしてみたのです。
すると、娘は今までにない落ち着いた様子です!
カウントアップなので、あと〇秒の間に~しなければならないという縛られた条件もありません。
カウントアップの対応にして良かった点は、
「今日は30秒で起きれたね!」
「今日は20秒だったね!」
と、毎回娘のできたことを認めてあげることができるのです!
毎回褒められる娘は、今までのように時間に追い詰められてパニックになることもなく、すんなり動けるようになりました!
そして、娘は毎回認められることでどんどん自信を付けていくことができました!
それだけでなく、気づけば自然に行動の習慣も身に付いていたのです!
今ではわざわざ、わたしが数を数える出番はめったにない状態です。
いかがでしたでしょうか?
カウントアップの対応に切り替えたことで、わたしにも娘にも良いこと尽くめになりました。
うちの子はカウントダウンの方法はあってないのかも?と思われた方、
是非、「1・2・3…」の後に認める!という方法を試してみてくださいね!
急かすとパニックになるお子さんへは対応を〇にするだけ!
執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)