発達障害の子どもが進んでお手伝いをし始める対応の鉄則!

春休みに親が子どもにやってほしいことといえば「お手伝い」!言葉の発達がのんびりしている発達障害の子どもにどうやったらお母さんの声かけが響くでしょうか?親の対応を少し変えて子どもから進んでお手伝いしてもらうコツをお伝えします!
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもが自らお手伝いを始める秘密とは?

 
 
3学期もあっという間に終わり、春休みの時期がやってきました。
 
 
短いお休みながら、子どもと長くいる時間が増えると、いいところも悪いところも子どもの行動がよく見えるようになります。
 
 
日々の生活で親が子どもたちにやってほしいなと思うことが「お手伝い」
 
 
子どもがまだ小さいときは、「自分でやった方が早いし」とか「これをさせるにはまだ早いかな」とか思うこともあります。
 
 
しかし、小学生にもなればいろいろなことにチャレンジしてほしいし、できることも増えてほしいと思うのが親の気持ちです。
 
 
しかし、子どもにとって親から頼まれたお手伝いは面倒そのもの。
 
 
「面倒くさい」「そんなのできない」と全くやる気を起こさないこともよくあることです。
 
 
親からすれば、「これくらいのことお手伝いしてよ」と思いがちですが、脳は行動を起こすときに大きな負荷がかかるのです。
 
 
 
 
自分がやりたいことならスムーズに進みますが、自分ができるか分からないことをやるのは脳にとっては大きな負担になります。
 
 
その上、発達障害の子どもは不安感を持ちやすい特性があり、自己肯定感も低めです。
 
 
言葉の発達もゆっくりで、理解することが難しい場合もあります。
 
 
そんな時、お母さんからのお願いがうまくできるか分からないと思った途端、行動することにブレーキがかかり、「面倒くさい」につながってしまうのです。
 
 
さらに、自分がお手伝いすることでお母さんが喜ぶことに気づいていないことが多く、お手伝いを進んでやろうという気持ちが起きないのです。
 
 
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2.お手伝いしない子どもの行動だけを見てイライラしていた私

 
 
発達障害の息子が、小学3年生になる春休みだった頃のことです。
 
 
私がお手伝いを頼んでも「嫌だ」「やりたくない」「面倒くさい」と息子は言ってばかりでした。
 
 
その息子の行動だけを見て私はイライラする毎日でした。
 
 
 
 
本当はお手伝いしてもらうことで子どもの成長も感じたいと思っているのに、息子への対応が全くうまくいきません。
 
 
その頃はなぜやってくれないのだろう、とどうしていいかわからずにいました。
 
 
せっかく子どもと一緒にいられる時間に親子でイライラしたくない、少しでも楽しい時間を過ごしたいと思った私は、まず自分の行動を変えることにしました。
 
 
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3.お母さんの声かけが変わると、進んでお手伝いをする子どもになります!

 
 
私は、まずお手伝いのことは一旦置いて、子どもの行動そのものに注目するようにしました。
 
 
発達障害の息子が自分から主体的に動くことができるように、息子ができていることにしっかり声をかけていく対応に変えていきました。
 
 
といっても、難しいことではありません。
 
 
「コップにお茶入れられたね」
 
「机の上に宿題準備できたね」
 
 
など、できている行動を言葉に出してどんどん伝えるようにしました。
 
 
言葉の発達が遅い息子は、耳からの情報が入りにくい特性があるので、ゆっくり伝えました
 
 
同時に、ハイタッチやサムアップなど、視覚からの情報も一緒に伝え、私が喜んでいることがよりわかるように心がけました。
 
 
そうすると、子どもも少しずつ自分の行動にやる気が出てきたようでした
 
 
 
 
自分が行動することでお母さんが喜んでいるということを実感し、息子自身もお手伝いに対しての抵抗が減ってきました。
 
 
今までは、私の都合で声かけをしていて、子どもが何をやっているときなのかをあまり見ていませんでした。
 
 
私は子どもの様子を見て、一旦行動が落ち着いたときに声をかけるようにしました。そうすることで、私自身も息子の行動を理解できるようになりました。
 
 
以前は息子の行動を変えることに必死でしたが、大切なのはまず私自身の行動を変えることでした。
 
 
息子への声かけを変えたことで、息子の行動も少しずつ変化していきました。
 
 
その結果、お手伝い自体も以前と比べて協力的になり、グーンとできることが増えました。
 
 
最近では、私が声かけをしなくても自らお手伝いしてくれることもあります。
 
 
いかがでしたか?
 
 
これから子どもと過ごす時間が増える春休みは、子どもが成長できるチャンスの時期です。
 
 
お母さんの行動を少し変えることで、どんどんお手伝いする子どもになります。
 
 
親子で楽しく過ごすために、ぜひお試しくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:筒井ともこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
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