発達障害の子どもが自分でイライラを解消できるようになるママの対応法 

子どものイライラ、対応に困ってはないですか?発達障害の子は特にイライラの解消が得意でないことが多く、周りも影響されて余計にイライラなんてこともあるかもしれません。今回はそんな子どものイライラを自分で解消できるようになる方法をお伝えします。 
 

【目次】

 

1.発達障害の子のイライラ、困っていませんか?

 
 
子どもがイライラした時、お母さんはどのような対応をされていますか?  
 
 
温かく過ごしやすい気候になるにつれ、子どもたちは活発に活動し始める時期ですが、なぜか発達障害グレーゾーンの子ども達の中には、この時期イライラが募る子が多いのです。  
 
 
季節の変わり目、進級しての環境の変化、お友達との関係の変化、勉強も1段階難しくなる…
 
 
こういったことが次々と続く春は、発達障害・グレーゾーンの子どもにとっては大きな負担になるのです。  
 
 
 
 
5月病…なんて言葉もあるように、大人でもこの時期の環境の変化の負担は大きいもの。  
 
 
毎日頑張って学校に通っているだけでイライラが募ってくるのも仕方のないことかもしれませんね。  
 
 
けれども、色々あってイライラしちゃうから仕方がないよね、と納得がいかないのがイライラをぶつけられてしまうママですよね。  
 
 
今回は子どものイライラにどう対応したらいいのか、お伝えしたいと思います。
 
 
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2.子どものイライラが連鎖?まわりの雰囲気を悪くする

 
 
発達障害の子の中には感情のコントロールが苦手な子がいます。  
 
 
これは嫌な記憶がいつまでも保持されて、その気持ちがいつまでも感情を支配することでイライラしたり、癇癪を起したりしてしまうのです。  
 
 
発達障害の子は脳の成長がゆっくりな部分があることでイライラしても、それをアウトプットして解消する方法をまだ十分に身につけられていないことも原因の1つです。  
 
 
結果的に、身近な家族に対してイライラを発散させるようにぐずったり、物に当たったりあからさまに不機嫌になったりします。  
 
 
幼稚園に通うような小さな子の場合には、それでも「仕方がないね」と周りに受け入れられるかもしれませんが、小学校中学年や高学年ともなるとそうはいかなくなります。  
 
 
 
 
周りの子から、あの子すぐにイライラして感じが悪いと思われてしまうと、だんだんとお友達付き合いにも影響を及ぼしてくるようになります。  
 
 
わが家の娘ももれなく、イライラが募った時には、ドアをバタンを大きな音を立てて閉めたり、口調がきつくなったり…。  
 
 
さらにこちらから話しかけると「うるさい!」「今は何も言わないで!」と怒るといった様子がありました。  
 
 
そんな様子に
 
「ママは何も悪くないでしょ!」
「そんな態度はないんじゃない?」
 
と言い返しては、子どもが余計にムキになってしまい、事態は険悪になるばかりで何もいいことは起こりませんでした。
 
 
一体どう対応すればいいのでしょうか?  
 
 
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3.まずは子どもを落ち着かせる

 
 
そんな子どものイライラに、このままだと関係が悪くなるかも、と心配した私がとった対応をお伝えします。 
 
 

◆①子どもとそっと距離を置く  

 
 
子どもがイライラしている時に、子どもの態度を否定したり、これはこうしたらいいんじゃないの?など正論をぶつけたりすると、火に油を注ぐことになってしまいます。  
 
 
「分かっているけど、できないの!」なんて叱られてしまったり、屁理屈をこねられたり。余計にお互いがイライラしてしまいますよね。  
 
 
もしくは諭したところでウルウルされると、ママが悪いわけ?とこちらの気分も悪くなってしまいます。  
 
 
そんな時には、一旦お互いの距離をおくことをオススメします。  
 
 
ママが家事をしたり、本を読んでみたり、ネットサーフィンをしたりなど、子どものイライラから離れて注目しなくてもいい状況をつくるのです。  
 
 
そうすることでママも子どもも気持ちをクールダウンすることができます。  
 
 
 
 

◆②「そうだね」と子どもの気持ちに共感する  

 
 
子どものイライラが落ち着いてきたら、一旦子どもに「ちゃんと穏やかになれたね」というOKのサインを送ります。  
 
 
実際に言葉に出して「ちゃんとできたね」と伝えることもいいですし、子どもの性格や年齢、その時の状況によっては目を合わせてにっこりするだけでもいいと思います。  
 
 
そして、子どもが話をし始めたら内容はどうであれ、まずは一旦受け止めて、共感するようにしてください。  
 
 
そうすることで、「何かあってもママに話をしたらいいんだ」ということが習慣として分かってきます。
 
 

4.10歳を過ぎたらやってもらいたい!自分の感情のコントロール

 
 
小さなお子さんがイライラした時には、①②の対応を繰り返していくことでコントロールしていきますが、大きくなってくるとこれだけでは物足りません。  
 
 
学校にはママはいませんから、自分でなんとかイライラを解消できる術を身につけ、少しずつ自分でもバランスを取ってもらいたいところです。  
 
 
そう思って、私が子どもに伝えていることが  「自分の気持ち・感情は自分のもの」 ということ。  
 
 
 
 
自分の感情の面倒を見られるのは、最終的には周りの誰かではなく自分自身ですよね。  
 
 
嫌なことがあっても誰かのせいにしてばかりいては、わが子にとって成長のさまたげになってしまうと思うのです。 
 
 
これを突き放されたと感じさせないように、そっと伝えるのは難しいのですが、子どもの気持ちが安定したタイミングで伝えています。 
 
 
そうすることで、最近ではイライラすると、何か作ろうかな?と気を紛らわせられる創作活動を始めたり、帰ってすぐにお風呂に入るなど、自分でバランスをとろうとする様子も見えてきました。  
 
 
もちろん、うまく解消できないで「ぎゅーして」と言ってくることもありますが、娘が自分でなんとか解消しようとする様子に嬉しく思っています。  
 
 
だんだんと大きくなって、関わる人が多くなる中で子どもたちも自分の感情と向き合う機会も多くなってくるかと思います。
 
 
そんな時のために、少しずつ自分で感情をコントロールする練習を積んでおくことは、無駄にはならないはずです。
 
 
皆さんのお子さんと関わるときの参考にしていただけると嬉しいです。  
 
 
 
 
 
 
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執筆者:井上喜美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

 

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