不安や緊張が強い発達障害・グレーゾーンの子どもは、他人からの注目を極度に怖がることが多いです。幼稚園や集団の中でみんなの視線を一気に集める、お返事のときが恐怖や苦手を感じる状況の1つ。まずはハードルを低く設定して、緊張を和らげる方法で自信をつけていきましょう。 |
【目次】
1.不安や緊張が強い発達障害・グレーゾーンの子どもは注目されることが苦手
2.出席確認の返事ができない我が子の例
3.幼稚園の先生との連携で、緊張を和らげる方法を
4.人と同じは求めない!スモールステップで「できる!」を重ねる。
1.不安や緊張が強い発達障害・グレーゾーンの子どもは注目されることが苦手
発達障害・グレーゾーンの幼児の中には他人の視線や注目に恐怖を感じ、極度に不安や緊張が強くなる子どもがいます。
お友だちの目が自分に集まることに言いようもない恐怖を感じる。
自分が返事をすることによりみんなの注目が私にむいてしまう…
過敏に反応することで大きな不安や緊張に繋がり、フリーズしてしまいます。
幼稚園生活で、一番不安や緊張が強くなるのは、出席確認の返事のときです。
周りがガヤガヤにぎやかなときは、しっかり返事ができることも多いのです。このときだけ返事ができないのは本人が一番困っています。
先生が僕(私)の名前を呼んでいることはわかっている。返事をしなくてはいけないこともわかっている。
でも、できない…声を出さなきゃ!と思えば思うほど、萎縮してしまうんですよね。
2.出席確認の返事ができない我が子の例
我が家の娘は現在、幼稚園の年中です。
入園して年少での初めての個人面談で、担任の先生から出席のお返事ができないと聞かされました。
家で返事遊びをしていた時にはまったく問題なかったので、園ではできていないと聞いたときには驚きと疑問が一気に襲ってきました。
しかもクラスの中で返事ができないのは我が子だけ…一体なぜ?
返事ができない理由を我が子に聞いてもこれといった回答は得られません。
園生活や先生に慣れたらできるようになるでしょう!と担任の先生と相談し、年少の時期を過ごしましたが、結局一年間、娘は返事をすることはありませんでした。
3.担任の先生との連携で、緊張を和らげる方法
慣れ親しんだ年少のクラスから、年中になりクラス替えがありました。担任の先生も変わり、新しいお友だちもできました。
そんな中で、相変わらず出席確認の返事ができない娘。
さすがにこのままではいけないと思い、担任の先生に1つお願い事をすることにしました。
それは、声を出して返事をするのではなく、先生の方を見て挙手をするということ。
声は出さない分、ハードルは下がるため、娘にとっても実践しやすいのではないかと考えた結果でした。
4.人と同じは求めない!スモールステップで成功体験を
担任の先生にお願いし、娘の苦手をご理解頂いてからは、挙手で出席確認をしてもらっています。
娘も実際、挙手で先生とコミュニケーションが取れたという小さな自信につながっているようです。
幼稚園のような集団で過ごすことは、人と同じ行動が求められる場面が多々ありますね。
しかし発達障害・グレーゾーンの子どもは、私たち大人には思いも寄らないことで苦手や恐怖を感じていることがあります。
なぜ我が子だけ、こんな簡単なこともできないの?と、お母さんの不安や焦る気持ちは痛いほどよくわかります。
まずは人と同じを求めるのではなく、本人の緊張を和らげる方法を取り入れて、苦手な気持ちや恐怖心を減らしてあげませんか?
人と同じでなくて良い!スモールステップで子どもの「できた!」の自信を多く積み上げることが一番重要です。
急がば回れ!です。一見遠回りのように思えますが、まずはしっかり自信をつけていく方がその後の発達がスムーズにになります。
返事ができなくて困っているお子さんがいらっしゃったら、ぜひお母さんがこの方法を先生に提案してみてくださいね。
我が子におこなった対応が、あなたの困りごとの解決のヒントになれば幸いです。
不安や恐怖を感じやすいとお悩みの方へ、解決のヒントをこちらの記事でもお知らせしています。ぜひチェックしてみてくださいね!
苦手なことも視点を変えて自信につなげる方法はこちらから!
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)