伝えることを我慢する発達障害の子どもが発言できるようになるコミュニケーションとは

言葉で気持ちを伝えることが苦手なお子さんに悩んでいませんか?自分の思いを言葉にできないまま我慢している発達障害の子どもは多くいます。コミュニケーション能力をグンッと育てることは実は簡単!お母さんがすぐにできる対応をお伝えしています。
 

【目次】

 

1.思いを言葉で伝えることができずに我慢する娘

 
 
イヤだを言えない、本音はやりたくないのに断れないお子さんはいませんか?
 
 
例えば、本当は「今日は疲れたから家で遊びたい」と思っているのに、お友達から「今日は公園でドッヂしよ!」と誘われると、「…うん。」と、ついつい相手へ合わせて自分の気持ちを抑え込んででしまう
 
 
そんな子どもを見ていると「ちゃんと本当のことを伝えればいいのに…!」と、お母さんは心配になっちゃいますよね。
 
 
 
 
私にも自分の思いを言葉で伝えることができずに我慢する発達障害グレーゾーンの小学生高学年の娘がいます。
 
 
本当は、自分がゲームをやりたくても、「このゲームやりたい!次やらせて~!」と、勢いよく周りからせがまれるとイヤだと断れないのです。
 
 
一見、相手に合わせる優しい子のように見えるかもしれないですが、本人はとても辛い状態でした。
 
 
自分の思いを言葉で伝えられず思いを消すことを積み重ねていくことで発達障害自閉症スペクトラム(ASD)傾向の娘は、言葉の代わりに身体症状の腹痛として現わすようになりました。
 
 
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2.放置されがち!?発達障害の子どもの成長をSTOPさせるワナ

 
 
娘のように、心の中の言葉を発信できずに内に溜め込んでしまう子は要注意です。
 
 
特に、発達障害・自閉症スペクトラム(ASD)タイプの子は、思いを言葉で伝えることが苦手な子どももいるので気を付けてあげたいですね!
 
 
もう小学生だから言葉も発達し、コミュニケーションをとれる能力があることから見逃してしまいがちなことがあるんです。
 
 
本当は伝えたい思いが内にあってもどのように伝えたらいいのか、どうすれば自分の思いを解ってもらえるのか、その方法がわからないのです。
 
 
そして、伝える方法がわからず自分で解決することができないので
 
 
自分は言いたい事を伝えられないから我慢すればいいんだ…。
 
 
頑張って話してもどうせ解ってもらえないし…。
 
 
と、理解してもらうことに対してのあきらめモードが染み付いてしまうのです。
 
 
子どもが思いを言葉で伝えられないことを放置してしまうと、コミュニケーション能力や言葉の発達の部分の成長を停滞させてしまうことと同じことになります。
 
 
これでは、いつまで経っても人に合わせて我慢ばかりしなければいけない子どもになってしまいます。
 
 
反対に子どもが言葉で思いを伝えれるように促してあげるには、伝わる体験を沢山積み重ねていくことが大切!
 
 
「自分の思いはちゃんと伝わるんだ!」
 
という伝わる体験こそが、子どものコミュニケーション能力や言葉の発達を加速させていくのです。
 
 
常に自分の思いを消していたあきらめモードの娘は、これからお伝えすることを実践したことで、徐々に言葉で思いを伝えれる場面が増えていきました。
 
 
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3.お母さんが〇〇するとコミュニケーション能力が育つ!

 
 
私が心がけて行ったことは、娘の思いを代弁することです。
 
 
「今日はちょっと疲れてるから外じゃなくて家の中で遊びたいんだよね!?」
 
 
「〇〇ちゃんも、ちょうどそのゲームがやりたかったんだよね!●●ちゃんもやりたいんだ!順番きめてみる?」
 
 
「おかわり欲しいんだよね!?」
 
 
「そろそろ眠たいね」
 
 
など、何気ない言葉でも娘の思っていることや言いたい事を読みとり、私が言葉にしてあげました。
 
 
 
 
そうすると、
 
 
お母さんは私のことを解ってくれている。
 
自分の思いを理解してくれる!
 
 
という感情が、自分が発した言葉でなくても伝わる体験になるのです。
 
 
そして、伝わる成功体験を沢山することで子どもは伝えることの大切さを体感します。そして、自分の思いを発信しようとするのです。
 
 
娘の思いを代弁するようになってからは、娘は徐々に私や妹にたいして気持ちを伝えてくれるようになっていきました。
 
 
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というような欲求は伝えやすいようです。
 
 
お家の中で成功体験を積めると、徐々に仲の良い友達へも自分のしたいことを伝える事ができるようになっていきました。
 
 
「イヤだ」という断りの言葉は、まだスムーズに言えない場面がまだ多いですが、そのような場面時は「今は嫌みたいだよ」と、私が手助けをしてあげています。
 
 
子どもの思いを解釈してあげすぎると返って話せなくなるのでは?という不安もあるかもしれないですが、伝わる成功体験なしでコミュニケーション能力や言葉の発達を加速させることはとても困難なことです。
 
 
お母さんの読みとる努力次第で、子どもはどんどんコミュニケーションや言葉の力を身に付けることが可能なんです。
 
 
是非お子さんとの会話を楽しみながら、沢山子どもの気持ちを表現してあげてみてくださいね!
 
 
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執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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