娘は現在、小学校1年生で発達障害ADHD傾向があります。そのため忘れ物が多くて困っています。言葉で伝えても忘れてきてしまうので、何かほかに良い方法はありませんか?
6歳・女の子のママ
小学校は、自分で気をつけなくては忘れ物をする機会が多くなってしまいがちですよね。今回は我が家の娘の事例をご紹介し、忘れ物対策として効果的な方法をお伝えします。
発達科学コミュニケーションリサーチャー みずおち梨絵
【目次】
1.発達障害ADHD傾向の子どもにもタイプがあるんです!
2.忘れ物が減らない状況に凹む娘
3.行きも帰りも忘れ物ゼロ!我が家で実践した2つのこと
◆①動線重視で置き場所を確保〜登校編〜
◆②目につくところに大好きなものを〜下校編〜
1.発達障害ADHD傾向の子どもにもタイプがあるんです!
発達障害・注意欠如多動性障害(ADHD)と聞くと、常に動いているイメージや、常に落ち着きがないという印象を持たれる方も多いのではないでしょうか?
多動の部分も持ち合わせているのですが、実は不注意傾向があるお子さんも多く存在しているんです。両方持ち合わせているお子さんもいれば、どちらかが強く優勢になっているお子さんもいます。
多動のお子さんだと、
・気になるものへまっしぐらに行ってしまう
・座っていられず立ち歩いてしまう
など。また不注意が優勢のお子さんだと、
・ケアレスミスが多くなってしまう
・忘れ物が多くなってしまう
・頭の中が忙しく集中力が途切れやすい
といった困りごとがあります。
これらは、脳の特性によるものですので、故意に本人がおこなっているわけでもなく、自分で気をつけようと思ってもなかなか改善することが難しいのです。
大人になれば自分の注意次第では、改善に向けて動き出すことができるのかもしれません。しかし、子どものうちはなかなか自分でどうにかするには困難かと思います。
そこで、今回は、不注意優勢のお子さんに多い「忘れ物対策」をご紹介したいと思います。実際に、我が家で実践しており、格段に娘の忘れ物がゼロになっていますのでご参考にしていただけたら幸いです。
2.忘れ物が減らない状況に凹む娘
ここで我が家の小学校1年生の娘の話しをさせてください。
娘は発達障害ADHD傾向の不注意優勢型です。常に頭の中は今やっていることとは違うことを考えている時間の多い子です。
そのため聞き逃しや集中力に欠けることも多く、入学してまもなく忘れ物に悩まされるようになりました。
家から持っていくものはまだいいのです。問題は小学校から持ち帰ってくる物の忘れ物です。
家でしたら、私や他の家族もいるので気をつけてあげられるのですが、さすがに学校から持ち帰るものまでは手助けしてはあげられません。
あるときは、上履きを裸のままで持ち帰り!
また別の日には、ランドセル開けたら水筒が1本入っているだけ!
週末にはロッカーに全て入れ手ぶらで帰ってくる始末。
娘の小学校は基本的に忘れ物は下校後に取りに行ってはダメという決まりがあります。しかし、忘れ物により家で学習できないことが増えても困ります。
忘れ物があるたびに娘へは伝えていましたが、忘れてしまうものはどうにもならないんですよね。
娘も半べそをかきながら、自分の忘れ物の回数を気にするようになっていきました。そこで我が家は娘と相談して、家からも学校からも忘れ物をしない対策を2つ実行しています。
次項で説明していきますね。
3.行きも帰りも忘れ物ゼロ!我が家で実践した2つのこと
先ほどもお伝えしましたが、忘れてしまうものは忘れてしまうんですよね。どんなに気をつけていても難しい場合があります。
そこで、我が家ではこれから紹介する2つのことを実践しています。
◆①動線重視で置き場所を確保〜登校編〜
家を出るまでに通るところ、邪魔なところに忘れたくないものを置いておきます。いやでも目につくところです。
一例ですが、娘はハンカチ・ティッシュの入った移動ポケットを忘れていくことがあります。ですので、その移動ポケットはランドセルの上に積んでおきます。
ランドセルを背負う際には非常に邪魔なんですよね。ですから気がつくんです。
体操着袋も玄関の靴を履く直前の場所、そのまま歩いて行ったらつまづくよね?的な場所に置いておきます。
控えめに言っても邪魔なんです!ですが、邪魔だからこそ気がつくんです!
ランドセルも玄関のど真ん中に置いておく日もあるほどです。絶対に忘れないのでおすすめですよ。
親の私たちにとっても非常に邪魔ですが、子どもが学校へ登校するまでの我慢です。
◆②目につくところに大好きなものを〜下校編〜
ランドセルのフタを開けた際に、一番目につく場所に付箋や写真を貼ることです。
付箋には、「〇〇をかならずもちかえる!」や、写真を切り抜いて吹き出しにメッセージを記入する。
我が家では、娘が愛してやまない愛犬の写真をプリントして切り抜き、吹き出しにメッセージを書いて貼っています。
見るつもりがなくても、つい見てしまうんですよね。ですから忘れることを予防することができるのです!
付箋も今は可愛いものもありますが、目につきやすいカラーや、あまり小さくないものがおすすめです。貼る場所の色に対し、目立つカラーが良いと思います。
また写真等を使う際には、大好きなアイドル・キャラクターなどもおすすめです!大好きなものだからこそ意識することへ繋がっていきます。
我が家の1年生の娘も小学校生活が始まったばかり。学年が上がるにつれ持ち物も増えていくのでしょうが、今から気をつけることで忘れ物を防止することができるようになることを信じています!
忘れ物ゼロに近づけるよう一緒に頑張りましょう!
こちらの記事でも、忘れ物対策のご紹介をしています。あわせてチェックしてみてくださいね。
忘れ物ゼロへ!今日からできる方法をご紹介!
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)