【お悩み相談室】子どもが「学校に行きたくない」と言うのではないかと心配です。もしもの時、どう対応するのが良いのか教えてください。

はっきりした診断は受けていませんが、発達障害・グレーゾーンの子どもがいます。何とか学校に通っていましたが上手くいかないこともあり、「学校に行きたくない」と言い出すのではないかと心配です。子どもが「学校に行きたくない」と言ったらどう対応するのが良いのか今のうちから知りたいです。

 

7歳・男の子のママ

わが子は突然、夏休み明けに1週間の不登校を経験しました。お子さんが「学校に行きたくない」と言ったらどう対応したらよいのか悩みますよね。まずは「行きたくない」と言ったことを悪いことと考えずに落ち着いて対応してあげましょう。わが子へ行った対応をお伝えします。

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー さとうみな

 

【目次】

 

1.わが子が「学校に行きたくない」と言ったらどうしますか?

 
 
わが子が突然、「学校に行きたくない」と言ったら…と考えたことはありますか?
 
 
学校生活がうまく送れているのなら、心配はないので考える方はあまりいないと思います。
 
 
しかし、学校に通ってはいるけど学校生活がうまく送れていないというお子さんをお持ちのお母さんは心配になりますよね。また、全く心配していなかったけれど「学校に行きたくない」と言われることがあるかもしれません。
 
 
子どもの本当の気持ちを普段の様子や言葉から読み取るのはとても難しいことです。
 
 
予想もしていない突然の「学校に行きたくない」はもちろん、心配していたとしても「学校に行きたくない」と言われたら… 親としては不安になりますよね。
 
 

 
 
・理由は何か
・不登校になったらどうしよう
・いじめられていたのかな?
 
などと、様々なことを考えて何とかしようとするかと思います。
 
 
まずは「どうして?」と理由を聞いて原因を知ることが一番だと考えてしまいがちですが、その「どうして?」はお子さんにとっては困ってしまうこともあります。
 
 
本人も理由がはっきり分からないけれど、何か引っかかることがあり、「学校に行きたくない」と感じていることがあるからです。
 
 
特に発達障害・グレーゾーンのお子さんは脳の特性や発達がゆっくりということからも、本人が知らず知らずのうちに学校生活での過ごしにくさを感じていることもあります。
 
 
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2.「学校に行きたくない」は子どものSOS

 
 
発達凸凹の子どもたちにとって学校生活は、苦手を感じることが多く、ストレスをかかえやすいです。
 
 
・集団行動がとれない
・友達と上手くコミュニケーションがとれない
・授業についていけない
・コロナによるマスクや手洗いのストレス
 
など、周りと自分との違いや決まりごとの多い学校という環境に、不安を感じやすい特性があります。
 
 
学校に対して不安を感じた子どもは、安心できる家で過ごすことを望むようになるのです。
 
 
つまり、「学校に行きたくない」という気持ちは子どもが心と体が疲れてしまったというSOSのサインをだしているということです。
 
 
ですから、「学校に行きたくない」と思うことは決して悪いことではありません
 
 
中には「学校に行かなければならない…」と我慢している子もいるでしょう。「行きたくない」と言ったら心配させてしまう…怒られるかも…と思う子もいるでしょう。
 
 
そのような気持ちを持ちながらも自分の心身の不調を伝えてきているのですから、ケアが必要ということです。
 
 

 
 
しかし、子どもが「学校に行きたくない」と言うとお母さんは…
 
 
・勉強が遅れてしまう
・このまま学校に行かなくなったら…
 
などと、見えない先のことに不安が募りますよね。
 
 
すると、 
 
 
・朝に無理やり起こす 
・無理に勉強させようとする
・夢中になっているゲームから遠ざけようする 
 
 
といったことをしてしまいがちです。
 
 
しかし、朝に起きれないことやゲームに夢中になることも、子どもからの心と体が疲れてしまったというSOSのサインです。
 
 
無理やり何かをさせようとするのではなく、このサインとその時の子どもの姿を受け止めてあげるのがまずは先決です。
 
 

 
 

3.息子の初めての不登校は夏休み明け1週間

 
 
我が家には発達凸凹の小学3年生の息子がいます。注意欠陥多動性障害(ADHD)と自閉症スペクトラム(ASD)を併せ持っています。
 
 
一年生の夏休み明けから学校生活が上手くいかなくなり、学年末には朝起きることができなくなり遅刻をするようになりました。
 
 
突然のコロナ休校で三か月学校から離れたこともあり、二年生の始めはスタート良く通えていました。
 
 
コロナウィルスの影響で夏休みは10日ほど。すぐに学校が始まり、夏休みが明けてすぐに1週間ほどではありますが、初めての不登校を経験しました。
 
 

 
 
発達凸凹の息子は
 
・頑張って教室に居るがほぼ授業は受けていない
・友達にちょっかいを出してしまう
・すぐに怒る
・空気が読めない
 
などたくさんの困りごとを抱えて登校していました。
 
 
そんな困りごとを抱えて過ごす学校での時間はとても苦しい時間でもあり、自信を失っていったのでしょう。
 
 
本来は、お友達や先生との関わりが大好きで、何事にも一生懸命取り組むタイプ。長所をいかせばリーダーシップもとれる行動力もあります。
 
 
しかし、発達凸凹の特性や脳の未発達な部分が多い息子にとって、学校生活はなかなかうまくいかなかったようです。ですから、夏休み明けの学校生活が苦しかったのだと思います。
 
 
このような状況で、親が焦って「どうにかしないと」とせかしたりしても逆効果です。
 
 
つまり、何とか学校に行かせようとするのではなく、まずは子どもの心身の疲れをとることが大切です。
 
 
息子が一週間の不登校をした時に、私がどのように息子と過ごしたのかお伝えします。
 
 
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4.「学校に行きたくない」は悪くない!大切にしたい2つのこと

 
 

◆心身の休養

 
 
夏休み明けの初めての不登校。「どうしていかないのだろう?」と訳も分からず、とにかく息子の気持を尊重しました。
 
 
正直心配でしたが、まずは息子の気持を受け止めて心身の休養を優先することが大切だと思ったのです。
 
 
学校を休んだら…
 
 
・テレビやゲームばかりになってしまう…
・生活リズムが崩れる
・不登校になってしまう
 
 
などと心配する方が多いかと思います。
 
 
学校生活でたまったストレスが、朝起きられないやテレビ・ゲームへの執着という症状につながっています。
 
 
実際にそうなったとしても、まずは子どもの気持ちやペースを尊重してあげましょう。
 
 
学校に行かなくなった息子もそうでした。
 
 
最初の数日は
 
・朝はゆっくりと起きて後から一人で朝食を食べる
・ずっとテレビばかり見ている
 
という状況でした。しかし、心と体を休めるためには自分のペースで起きて、好きなテレビで充電と思い見守りました。
 
 
休み始めてすぐに元に戻るとは限りません。
 
 
・勉強が遅れてしまう
・ずっと学校に行かないかもしれない
 
と不安になるかもしれませんが、焦らずに見守りましょう学校というストレスのある場所から離れて過ごすことで気持ちも安定してきます。
 
 

 
 

◆声がけは肯定的な言葉

 
 
子どもの様子が気になって、「そろそろ、今日は学校いけそう?」なんて言ってしまいそうになりますが、学校のことには触れないようにしましょう。
 
 
乱れた生活リズムやゲームばかりの姿に、不安やイライラで否定の声をかけてしまいそうですがそれもNGです。
 
 
私は息子に
 
 
・朝に起きてきたら「おはよう。起きたね」
・ご飯を食べたら「食べたね」
・テレビを見ている時は「テレビ見ているんだね」
 
 
と、息子の行動を実況中継しながら肯定の声をかけていました。
 
 
もしも、ゲームに夢中になっているとしたら、「このゲームのどんなことが楽しいの?」とお子さんの夢中になっているものに興味を持つ声がけも良いでしょう。
 
 
無理に登校しなくて大丈夫です。
 
 
お母さんが、肯定の言葉をかけているうちに十分な休息がとれてきます。すると、子どもにも変化が出始めます。
 
 
・朝に起きられるようになった
・ゲーム以外のことに目が行くようになった
・話をしてくれるようになった
 
 
など、子どもの気持ちが前に進む準備ができ始めたサインです。
 
 
けれどここで焦らずに子どもが自ら動き出すのを待ちましょう。学校に行くように促そうとしてはいけません。
 
 

 
 

5.息子の不登校から学んだこと

 
 
息子も次第に朝に起きて一緒にご飯を食べるようになりました。
 
 
そして、数日たつと、午後には退屈になり、友達にも会いたくなってきた息子。5時間目の授業が終わるころに一人で学校に行って、先生から宿題を受け取りに行くようになりました。
 
 
担任の先生には「僕、明日も休みます」と宣言してくることもありました。「僕はいるよ」という承認欲求の表れだったのでしょう。
 
 
・うまく友達と関われない
・授業は本を読んで受けていない
 
 
そんな学校生活を送っていた息子は、学校に居てもクラスに自分の居場所がない、自分の存在が感じられないといった空虚感を感じていたのだと思います。
 
 
先生も息子の気持を受け止めて、連日放課後に学校へ行く息子に付き合ってくれました。そして、クラスメイトからのメッセージカードを作成してくれました。
 
 
そのメッセージカードを嬉しそうに見ている息子から、「本当は学校でお友達と遊びたいんだろうな…」と感じました。
 
 
休み始めて1週間がたち、お昼ご飯を食べている時に「みんな何しているのかな…学校行ってみようかな」と息子が言いました。
 
 
「昼休みから行ってみる?」なんて軽い返事をしてみると…「うん、行ってみる!」と即答。
 
 
ランドセルも持たずに、野球の練習着のまま突然現れた息子をクラスメイトと先生は笑顔で迎えてくれました。
 
 
そして、「お友達と帰ってくるから大丈夫!」とクラスに入っていったのです。
 
 
この日、満面の笑みで帰宅した息子は次の日から学校に行き始めました。
 
 

 
 
息子の不登校から、
 
・子どもを信じて待つことの大切さ
・お母さん自身が落ち着いて対応することの必要性
 
を学ぶことができました。
 
 
子どもが「学校に行きたくない」と言ったら心配になるのは当然です。しかし、お子さんの心身の休養を一番に考えて落ち着いて対応しましょう。
 
 
まずは子どもの「学校に行きたくない」というその気持ちを受け止めてあげてくださいね。お母さんの落ち着いた姿勢と穏やかな対応が子どもの1番の安心につながります。
 
 
そして、子どもが自分から動き出すときが来ることを信じてください。
 
 
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執筆者:さとうみな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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