発達障害グレーゾーンの幼児の中には朝の準備に時間がかかり、ママもイライラしっぱなしというご家庭も多いのではないでしょうか。もっと早く行動して欲しい、うちの子準備が遅いと悩んでいるママ達へ、1日のスタートを穏やかに過ごせる方法をお伝えします。 |
【目次】
1.毎朝準備が進まない子どもと、口うるさく注意ばかりするママたち
2.発達障害・グレーゾーンの息子の行動が遅いことに怒り爆発
3.幼児でもサクサク朝のお支度・準備ができる方法
4.一緒に楽しみながら進めることで、自分から進んで準備ができるようになった
1.毎朝準備が進まない子どもと、口うるさく注意ばかりするママたち
お子さんの朝のお支度・準備はスムーズに進んでいますか?
発達障害・グレーゾーンの幼児の中には、登園時間が迫っているのにも関わらず、なかなか準備が進まないという子も多いのではないでしょうか。
すべきことをやらず、いつまでたっても遊んでばかりいて行動しない子どもを目の前に、毎朝口うるさく注意ばかりしているママ達も大勢いらっしゃるはずです。
子どもは、発達障害・グレーゾーンに関わらず、やらなければいけないことがあったとしても、興味がほかに移りやすく、物事も忘れっぽいものです。
なぜかというと、子どもの脳は「今」が全てだからです。「今」遊びたければ、登園時間が迫っていようが、お支度せず遊びたいのが普通です。
特に発達障害・グレーゾーンの子どもは、理解力が乏しく、状況の判断がうまくできない場合もあります。そのような子ども達は、「いま何をするのか」や「次にすることは何か」が分からないこともあるのです。
口うるさく注意をしたり、早くして!と急かしても全く効果はありません。
ママ達が怒ってばかりいたら、一日のスタートは台無しになり、笑顔で送り出すこともできないですよね。
2.発達障害・グレーゾーンの息子の行動が遅いことに怒り爆発
現在年長5歳の息子は、以前はよく、朝起きてもすぐにトイレへ行かなかったり、遊びたいからといってお着替えもせず、好きなことばかりしていました。
最初は、優しく「お着替えしようね」と声を掛けていても、何度言っても行動しない息子を目の前に、私は毎朝イライラしていました。
「何度言ったらお着替えするのー?」
「遅刻するよ!早くして!」
と声を荒げたことは、一度や二度ではありません。
そしてその度に息子もイライラして、しまいには「保育園行きたくない!」と行き渋ることもありました。注意すればするほど、お互いの関係は悪くなるばかり。スムーズに準備が進むことはありませんでした。
3.幼児でもサクサク朝のお支度・準備ができる方法
そんな息子がサクサク動けるようになったのは、息子のある好きなことからヒントを得たからです。
ちょうど息子に、「クイズ」ブームが訪れていた頃。毎日ふたりでクイズの出し合いっこをしていました。
息子は、自分が出したクイズに私が正解すると、「ママすごい!」 と、ものすごく褒めてくれました。簡単なクイズなのに、そこまで褒めてもらえると、大人の私もなんだか嬉しくなりました。
これはもしかしたら使えるかも!
と、思いついたのです。
早速試してみると、とても効果がありました。
登園時間が迫っていても着替えようとしない息子に、
「それではクイズです!保育園へ行く前にすることで〇〇君がまだ終わっていないことはなんでしょうか?」
と問題を出してみました。
すると少し考えて、「お着替え〜!」と答えました。
私が大正解!と大袈裟に褒めると、すぐに着替えはじめたのです。
こんな具合に、次に行動して欲しいことをクイズにして楽しみながら朝の準備を進めるようにしました。
4.一緒に楽しみながら進めることで、自分から進んで準備ができるようになった
遊び感覚で朝のお支度・準備をすることで、息子は今では自分から進んで次の行動へと動くようになってきました。
もちろん今でも日によっては、スムーズに進まない時もあります。
ですが、大好きなクイズで、何をしたらいいのか考えさせる ことで、今何をすべきなのか自分で気付くことができます。
そして何より、私が声を荒げることがなくなったことで、朝の時間が穏やかで平和ですから、笑顔で息子を送り出すことができています。
いつも 「早くして!」とイライラしてばかりいるママ達は、ぜひお子さんの好きなことからヒントを得て、遊びながら一緒に楽しく朝のお支度・準備を進めてみるのはいかがでしょうか。
「より良い親子関係を築く」ヒントをお伝えしています!
執筆者:渡辺咲
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)