発達障害グレーゾーンの幼児は癇癪が酷くなる特徴があり、お母さんは辛いですよね。子どもにイライラを爆発させた後、落ち込んでいた私も、穏やかに対応でき、子どもと良好なコミュニケーションが取れるようになった方法をお伝えします! |
【目次】
1.癇癪を起こす子どもにイライラ爆発!
2.発達障害の子どもの癇癪とその特性
3.上手くいかない育児にイライラMAXの過去
4.イライラコントロールの鍵は「考える」こと
5.ママがイライラをコントロールできると子どもも変わる!
1.癇癪を起こす子どもにイライラ爆発!
「何でこの子はすぐに癇癪を起こして暴れるんだろう?」
「私だって穏やかにニコニコお母さんになりたいのに!」
「いい加減にして!」
と、イライラして子どもを怒鳴ってしまったことはありませんか?
するとさらに子どもはギャン泣き、泣き止まない子どもを前に、 さらにイライラし、
「私も泣きたい…」
「怒鳴るなんて悪い母親だ」
と自分を責めて、落ち込んでいませんか?
それは本当に、お母さんの育て方が悪いのでしょうか?
いいえ、違います!
誰しもお母さんになるとき、おむつの変え方や授乳の仕方などは教わりますが、自分がイライラした時には、どうしたらいいのかなんて、なかなか教えてもらいませんよね?
やり方を知らないだけ
トレーニングをしていないだけです。
今回は、そのイライラをコントロールする方法と効果についてお話していきます。
2.発達障害の子どもの癇癪とその特性
発達障害の子どもは、癇癪が酷く出る傾向があります。
一旦癇癪が起きてしまうと 一生懸命声をかけても、なかなか落ち着くのが難しい場合があります。
それは、脳の感情をコントロールする部分の発達がゆっくりで、うまく働いていないことが多いからです。
ですから、自分の思い通りにならない状況で、気持ちの処理がうまくいかず、我慢ができない結果として、癇癪が起こります。
本人もコントロールできず困っているんです。
また脳の性質上、ネガティブな感情にとても敏感です。
視覚優位の子も多いですよね。
・真顔なだけで怒られているように感じる
・怒っているお母さんの顔が、鬼のように見える
なんてことがあったりすると、お母さんにとってはちょっとのイライラでも、子どもにとっては怖すぎてパニック! このとき、子どもの脳はフリーズ状態!
どんな声をかけたとしても、お母さんの声は届いていないのです。
3.上手くいかない育児にイライラMAXだった過去
そんな私も、息子が5歳くらいまではイライラ母さんでした。
・公園に行っても順番が守れない
・幼児が遊べる場所に行っても、自分の思い通りにいかないとおもちゃを投げてしまう
・そして癇癪を起こす…
癇癪を起こして暴れている息子を抱えて逃げるように帰ったこともありました。
「なぜ、こんなにも怒りっぽいのか」
「どうやったら子どもを落ち着かせることができるのか」
それが分からず疲れ果てて、 子どもを上手に育てられない自分が惨めに感じて、涙が出ました。
いつか子どもを叩いてしまうかも…当時の私はそんな不安を抱えていました。
4.イライラコントロールの鍵は「考える」こと!
では、一体どうしたらイライラせずにすむのでしょうか?
それは「考える」ことです!
脳は思考すると落ち着くという特性があります。
イライラしていた感情も、考えを巡らせていると自然と落ち着くのです。
それとは逆に癇癪を起こしているとき、子どもは考えることができていません。
そして同時に、お母さんも考えることができていないから、イライラに巻き込まれてしまうのです。
では一口に「考える」と言っても、一体何を考えたらいいのでしょう。
そんな緊迫した状況で、「考える」なんて言っても急には、思い浮かばないかもしれません。
そこで、まずお母さんにして欲しいことは、目の前の子どもの様子から上手に気をそらすことです。
無視ではありません。あえて注目しないということです。
そうは言っても、泣き叫んだり、暴れていたりする子どもを前にしたら、 なかなか冷静でいることは難しいですよね?
もちろん、暴れていて怪我をしそうな時などは、近くの物をどけたり、子どもの安全を確保する必要がありますが、
家事でもして気づかないふりをしながら、落ち着くのを待ってあげてください。
・水を飲む
・別の部屋に行く
・本を読んでみる
そうして気をそらしたら、
「どうして今癇癪をおこしているの?」
「落ち着いたらどんな声をかけようか?」
「褒められるところを探してみよう」
などと、冷静に考えてみましょう。
5.ママがイライラをコントロールできたら子ども変わる!
このように、お母さんがイライラをコントロールできるようになると
癇癪
↓
お母さんに怒られる
↓
ネガティブな経験
といった負のループ がなくなるので、癇癪の続く時間や頻度はぐっと減ります。
癇癪の後、子どもが落ち着いたら「自分で落ち着けたね」と褒めてあげると、
「お母さんは自分の気持ちを分かってくれた」
「自分で落ち着けて良かった」
と安心できます。
また、子どもが自分一人で落ち着けるような言葉を、普段から話し合って決めておくのもいいと思います。
「ま、いっか」 は、息子が気に入って使っていたイライラ対策の言葉です。
思い通りにいかなかったりしても「ま、いっか」と言って、自分で落ち着こうしているのを見て、とても成長を感じました。
イライラをコントロールできるようになると、子どもを叱らずに済むようになり、とても楽になりますよ。
ぜひ、今日から試してみてください。
そして毎日、頑張って育児をしている自分を、たくさん褒めてあげてくださいね。
パステルキッズの学びについて提案しています
執筆者:いせてる
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)