グレーゾーン トレーナーの声

「ダウン症キッズを働く人に育てるママになる!」~将来、子どももママも豊かな人生を送るために発コミュを届けるトレーナーへのインタビュー~

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ダウン症の子育てに将来の不安を抱えているお母さんはいませんか?わが子の子育てを通して「ダウン症キッズを働く人に育てるママになる!」ことを決め、同じ子育てで悩んでいるお母さんたちをサポートしたいと活動をしているトレーナーにお話を伺いました。
 

【目次】

 

私も子育てに悩む苦しい毎日を過ごしていました…

 
 
わが子との出会いを楽しみにしていたのに、「ダウン症」という告知を受け、子育てに悩んでいるお母さんはいませんか?
 
 
「ダウン症は頑固で切り替えが苦手」という世間一般的な事だけを言われて、自分がいなくなったら生きていくことはできるのだろうか…将来に不安を抱いている方は多いのではないでしょうか。
 
 
自分の子どもが周りの子どもと違うことで育てづらさを感じ始めると、自分の子育てがうまくできていないからなのではないかと思い、自信をなくしてしまっているお母さんがたくさんいます。
 
 
「どうしてうちの子は周りの子のように普通にできないのか…」
 
「こんなにいろいろしているのにどうして上手くいかないのだろう…」
 
「発達相談をしても様子をみましょうと言われて何も変わらない」
 
「母親の自分のせい?」
 
 
などと、お母さんが一人で苦しい思いを抱え込んでしまい、ますます子育てが苦痛になって親子ともに苦しい思いをすることになってしまいます。
 
 
パステル総研の発達科学コミュニケーションで活動しているトレーナーやリサーチャーも同じように自分の子育てに悩み、苦しい思いをしてきたお母さんたちです。
 
 
その苦しい子育てを乗り越えて、今は自分の子どもの専門家となって子どもの発達をお家で伸ばしながら日々研究と実践をかさねて活動をしています。
 
 

 
 
その活動の思いは様々で
 
 
・子育てで悩むお母さんを一人にしたくない
 
・子どもひとりひとりの個性を伸ばすお母さんの発達支援方法を伝えたい
 
・子どもの数ほどパステルカラーがあり一人一人がキラキラ輝く未来を作りたい
 
・自分と同じ思いのお母さんを救いたい
 
・お母さんはお母さんの人生を歩んでほしい
 
 
など、たくさんの思いがあります。
 
 
そんなたくさんの思いを抱いて活明るい未来を見つめつつ、新たな挑戦をしながら活動している発達科学コミュニケーション(発コミュ)トレーナーをご紹介します。
 
 
今回インタビューをさせていただいたのは、発コミュ初のダウン症の子育ての専門家として活動をしている発コミュトレーナーの松下かよさんです。
 
 

2.発コミュ初のダウン症の子育ての専門家が誕生!「この子らしい幸せとは何?将来働く人に育てたい!」という思いとは

 
 
ご自身もダウン症の男の子の子育てをされている松下さん。ダウン症の子育ての将来の不安から抜け出して明るい未来を描けるようになり、どのような思いで発コミュでの活動をしているのかについてお話を伺っていきます。
 
 

ーーーでは最初に松下さんについて教えていただきたいので、簡単に自己紹介をお願いします。

 
 
「はい、私は親子のコミュニケーションをスムーズにしてダウン症キッズを働く人に育てるママになる発達科学コミュニケーショントレーナーの松下かよです 。
 
私は 、切り替えができない頑固なダウン症キッズが自分で考えて動き出す力を育てる専門家です。
 
私自身も、5歳のダウン症の男の子を育てています。
 
生後1ヶ月で次男がダウン症であることを告知されたとき、医師から『この子にはこの子らしい幸せがあるから』と告げられました。
 
しかし、『この子らしさの幸せとは何か?私たちは違うのか?』ということに悩み続けた子育てでした。
 
 

 
 
そして、自分の子どもが不幸な障害者であるという自分の価値観に苦しみました。
 
そんな私が発コミュトレーナーとして起業し、ダウン症の子どもが生まれる前に描いた未来より豊かな世界にいます。
 
発コミュには、自分の人生を豊かにするチャンスが潜んでいると私は思っています。ダウン症の子どももママも常識を飛び越えて、もっと豊かな人生を生きて行くためのお手伝いをさせていただきます。」
 
 

◆ポイント解説

 
 
妊娠中は誰もが「こんな風に子育てをしたいな!」と色々と夢が膨らむもの。生まれた子どもに障害の診断を受けたお母さんは、本当に地獄に突き落とされたような気分になると思います。
 
 
しかし、今もう、そこから妊娠中よりも豊かな人生を自ら切り開いている松下さんが本当に素晴らしいと感じました。
 
 
ダウン症の子どもの発達をお家で伸ばして「働く人に育てる」ためにママのサポートをして、子どもだけではなくお母さん自身が今よりも豊かな人生を生きていくチャンスをつかんでほしい!
 
 
そのために、同じ悩みを抱えるお母さんに発コミュを届けていきたいという思いが伝わってきました。
 
 

 
 

3.子どもの成長が喜べない…ダウン症の子どもを持つお母さんの悩みとは?

 
 
発コミュ初のダウン症の専門家として活動されている松下さん。
 
 
しかし、世の中にはまだ、ダウン症のことを知らない方や、ダウン症の子育ては一体どういうところに困っているのかを知らない方の方が多いと思います。
 
 
実際にダウン症のわが子を育てている松下さんだからこそわかる、ダウン症キッズの子育てについて伺いたいと思います。
 
 

ーーーダウン症のお子さんを育てるにあたって、お母さんたちは一番どんなことに困っているんですか?

 
 
「個別相談でお母さんからのお話をお聞きしたり、ダウン症の子どもを持つお母さんのお友達と話をしたりしてきて一番感じているのが、お母さんが孤独になっていることです。
 
同じ子育てをしている人が圧倒的に少ないですし、人目も気になりますし、社会の中でどうしても孤立していってしまうです。
 
例えば、1歳半検診に行った時もダウン症なのはうちの子だけでした。道でお散歩してても、公園に遊びに行ってもうちの子だけなんです。
 
『なんで私だけなんだろう。なんでうちだけなんだろう』と思いながら過ごしていました。
 
さらに、ダウン症の子どもを持つお母さんは、未来にずっと不安を抱えたまま子育てをしています。
 
子どもが成長していくにつれて他の子どもとの違いが目立つようになって、本当だったら嬉しいはずの成長も喜べないお母さんもいます。
 
お母さんたちが孤独や子どもの将来に不安を感じながら、日々発生する問題にも対応して必死に子育てをしています。私もずっとこの状態でした。」
 
 

 
 

ーーー松下さん自身も孤独や子どもの将来に不安を感じ、日々発生する問題に対応しながら必死に子育てをしていたとのことですが、今の松下さんに変化したきっかけについて教えてください!

 
 
「私が孤独や不安を感じながらも必死に子育てをしていた状態から抜け出すためにしたことは、『開き直って人目をおいといて、子どもの存在を認めていくこと』でした。
 
そうすることで、『ダウン症でいい、もうダウン症の子がいてもいい、そのままでいい』と認めることにしました。
 
それは諦めることとは違って、今までの自分の価値観を捨てて新しい子どもとの価値観を作っていくという事でした。
 
子ども自身も周りに理解されない孤独を沢山感じています。
 
だからこそ、お母さんが自分一人で解決しようと思うのではなくて、たくさんの人に助けてもらいながら子育てをして欲しいと思います。」
 
 

◆ポイント解説

 
 
1歳半検診や公園に遊びに行っても『どうして家だけなんだろう…』と感じ、辛い経験をしてきた松下さん。
 
 
本当は嬉しいはずの子どもの成長が喜べないお母さんがいるという言葉が心に刺さりました。
 
 
ダウン症に限らず、発達障害のお子さんでも同じだと思いますが、特に障害が重ければ重いほど未来に対して不安を感じているお母さんはたくさんいます。
 
 
そういう子どもの未来に不安を抱えたお母さんが『お子さんを働く人にする』という目標に向かっていることに希望を感じました。
 
 
働くということは自立の象徴です。育てにくい子に悩むお母さんなら誰もが、子どもが自分で自分の人生切り開いて、働いて食べていけることに魅力を感じるのではないでしょうか?
 
 

4.非常識な子育てでダウン症の息子が将来働く人になるための「やらせないお手伝い」

 
 
松下さんのお子さんはまだ5歳。これからもまだまだ子育てが続きます。
 
 
そこでダウン症の息子さんが将来働ける人になるために、日々の子育ての中で松下さんが大切にしていることやどのようなことに取り組んでいるかについて伺っていきます。
 
 

ーーー息子さんをダウン症でも働ける人にするために、今どのようなことを大事にして子育てしていらっしゃいますか?

 
 
「まずは、働く時に必要な物っていうのはお金とか対価ではなく、『人の役に立たっていうことを嬉しい』と感じられるその気持ちが大切だと思ってます。
 
そこで、子どもに少しずつお手伝いをしてもらっています。
 
『ありがとう助かったよ』
『いてくれて助けてくれてありがとう』
 
という気持ちをいつも伝えています。
 
 
このような言葉かけをすることで、
 
『役に立つって嬉しいんだ』
『何かすると周りの人が喜んでくれるんだ』
 
という気持ちを大切に育てています。」
 
 

 
 

ーーー働く人になるにはやはり「誰かのために自分が動く、結果喜びを感じる」というのはすごく大事ですよね!

 
 
「そうですね。『さあ、お手伝いしよう』と声をかけても難しいので、私は偶然に起きた事をすごく大事にしています。
 
例えば、息子が何かちょっと物を退けた時に『あ、ありがとう。これどけたかったんだよ。よく分かってくれたね。』と言うようにしています。
 
これは、本人が本当はお手伝いしようと思ったことではないんですけど、お手伝いになったという事です。
 
ダウン症の子は「これをやらせよう」と思ってお手伝いを頼んでも、なかなかうまくいきません。
 
ですから、偶然起こったことを見逃さないようにそして、それをこまめに褒めていくようにしています。
 
ダウン症の子が偶然にやったことに対して『役に立ったよ』や『ありがとう』と声をかけて、やらせないお手伝いを通した褒め言葉が本人の中で『嬉しいなあ』という気持ちになるように育てています。」
 
 

 
 

ーーー 子育てをする中で、他に松下さんが大事にされていることはありますか?

 
 
「現在、障害者を雇用している企業などに話をお伺いして、どういう人が社会で障害を持ちながらも活躍しているかという事をお聞きしています。
 
今はこういう ITの時代ですが、みなさん、『一番大切なのは純粋さや周りの人を明るくする力』だとおっしゃっているですよね。
 
ですから、 そういう部分を失わずに育てていこうと思っています。」
 
 

◆ポイント解説

 
 
お手伝いをお願いするといっても、特に小さい子どもは動いてくれるとも限らないし、お手伝いをしてもお母さんがフォローしてあげないといけない状況になるのでお母さんがしんどくなることもありますよね。
 
 
しかし、松下さんから、子どもが意図してやったことではないところに意味づけをしてあげて、偶然の行動をちゃんと見逃さずに声をかけてあげるという新しい方法をお聞きすることができました。
 
 
子ども自身も、こういった経験を通して「これはいいことだ」とか、「お母さんの役に立てた!」という感覚が育っていくのではないかと思います。
 
 
やらせようとしてもなかなか動くことができないお子さんに悩んでいる方は、ぜひ試していただきたいと思います!
 
 
偶然の出来事を見逃さずに意味づけをしていく「やらせないお手伝い」での子育て方法は障害の有無に関係なく行うことができますね。
 
 
また、息子さんがまだ年中さんの段階で、会社に話を聞くという行動力が本当に素晴らしいなと思いました。
 
 
逆に言うと、それくらい将来に対して不安を抱えていらっしゃって、松下さんご自身がそれを払拭するために自ら動かれているんですね。
 
 
将来が不安なのはみんな同じ。ですが、松下さんほど自ら行動することで不安を払しょくしているママはごくわずかではないでしょうか?
 
 
松下さんのトレーナーとしての思いや子育てに対する思い、実際の子育て方法をお話ししていただきました。
 
 
素晴らしい行動力に同じダウン症の子育てをしているお母さんにとってとても心強い存在であると感じました。
 
 
次回は、松下さんが発コミュと出会ったキッカケや現在に至るまでの松下さん自身のことについてお話を伺っていきます。お楽しみに!
 
 
 
 
11月6日のNicotto!ライブに松下さんが出演します!直接話を聞きたい方、ぜひお越しください
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執筆者:さとうみな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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