グレーゾーン トレーナーの声

生きていくのに精一杯だったお母さんを変えた我が子の言葉~将来の不安を明るい未来にするために選択したこと~

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子育ても家庭状況も悪くなり、心身共に苦しいという方もいるかと思います。発コミュトレーナーの松下かよさんも同じ経験をしています。ダウン症の子育ての専門家としてトレーナ―の道を選択し、将来の不安を明るい未来に変えたストーリーをお伝えします。
 

【目次】

 

1.辛い家庭状況を変えたのはダウン症の次男の言葉で気が付いた「自分が変わらないといけない」という気持ち

 
 
発達科学ラボで活躍しているとトレーナーやリサーチャーは、もともとは自身の子どもの発達凸凹からくる困りごとに悩んでいたお母さんです。
 
 
発達科学コミュニケーションを学んで、自身の子育て方法を変え、子どもと向き合い親子ともに成長してきました。
 
 
その経験を生かして、自分と同じように子育てに悩んでいるお母さんに発コミュを伝える講師として活躍するトレーナーと、パステル総研で記事を執筆したり教材を作るリサーチャーがいます。
 
 
自分の子どもの専門家となって日々子育てと研究を繰り返しながら活躍している人にインタビューをして、活動に対する思いやかつての苦しかった子育てについてお伝えしています。
 
 
今回のトレーナーの松下かよさんにお話を伺いました。
 
 
松下さんはダウン症の息子さんの子育てを通して、発コミュ初のダウン症の専門家として活動しています。
 
 
そんな松下さんに、今回は発コミュに出会ったキッカケやトレーナーとして活動している中で抱いている思いについてお聞きしました。
 
 
1回目のインタビューはこちらからご覧ください。
 
 
 

ーーー松下さんが発コミュに出会ったきっかけについて教えてください。

 
 
「うちには小学校5年生の長男と年中の男女の双子がいて、双子の一人がダウン症です。発コミュに出会ったきっかけは長男の不登校でした。
 
2年前に長男が不登校になり、『人が怖い。学校が怖い』という日々でした。なんとか学校に行かせないといけない!と思い、息子の手を引っ張っていく毎日でした。
 
そんな私に、長男は抵抗し、荒れて暴言も暴力もたくさんありました。
 
長男を何とかするために、病院やカウンセリングとあらゆる所に行きましたが、バトルが終わりませんでした。そして、私が長男と同じぐらい怒ったり泣いたりする毎日でした。
 
 

 
 
そのような状況が1年近く続いたある日、私がいつものように長男を引っ張って、長男が抵抗している時のことです。
 
ダウン症の次男が私に『もうやめて。もう十分だよ』と言ってきたんです。
 
その時はまだ3歳だったんですけれども、今まで部屋の隅っこで見ていた3歳のダウン症の男の子がそのバトルを止めに入ってくるなんて思ってもみませんでした。
 
あんな状況に1年も耐えてきた次男が止めに入って、この時やっと「私が悪いんだ」って思ったんです。
 
それまでは、悪いのは長男で、長男をなんとか元に戻すために相談する場所を探していたんです。
 
しかし、次男の行動で初めて親である私自身が変わらなくてはいけないと思って探して出会ったのが発コミュでした。
 
この時は、不登校の長男、家庭の雰囲気が苦しくて元気を失って登園できなくなってしまった長女、体調が崩れてしまったダウン症の次男という状況で、本当に苦しくてたまりませんでした。
 
朝起きてから夜寝るまで誰かが泣いて怒って、どうしたらきょうだいが分散して暮らせるのか?ということばかりを考えていて…もう生きていくのに精一杯でした。」
 
 

ーーーどのようにして発コミュと出会われたんですか?

 
 
「まずはインターネットで検索して発コミュを知りました。お母さん達自身が子育てをするなかで、おうちで発達支援を実践されているということに出会ったのが初めてだったのですごく衝撃を受けました」
 
 

◆ポイント解説

 
 
とても辛い状況の中で、最後の最後で松下さんの気持ちに変化を与えたのが3歳のダウン症の次男君だったとのこと。
 
 
次男君の『もうやめて。もう十分だよ』という言葉で自分自身が変わらないといけないと決意して出会った発コミュ。そこで受けた衝撃が松下さんの人生が変わるキッカケになったということですね。
 
 

2.自分自身を変えるのに自分一人では無理!だから選んだ環境が発コミュです

 
 
わが子の言葉で自分自身が変わらなくてはいけないと気が付いた松下さん。
 
 
お母さん自身が自分で子どもの発達支援を実践していくというスタイルに衝撃を受けたとのことでしたが、個別相談から受講までどのような気持ちで決断したのか伺っていきます。
 
 

ーーー発コミュを受講しよう!と決断したときの想いについて教えてください!

 
 
「個別相談を受けた時に、やはり自分自身が変わらないと子どもが駄目になってしまうということに気がつきました。
 
しかし、今まで何十年も生きてきて、『自分は正しい』『自分は子どものためにこれだけやってきてる』という思いや、自分自身を変えることは凄く大変なことで、自分一人では無理だということに気がついたんです。
 
それで、師匠や仲間のいる環境で学んで実践するのが一番確実で近道だと思いました。
 
また、子どもを子ども園に入れるために働かなくてはいけないのに働けなくて、このままだと家族が一緒に過ごすことができないと思いトレーナーとしての受講を決断しました」
 
 

 
 

◆ポイント解説

 
 
「何を変えなきゃいけない」「自分が変わろう」と気づいたり決意したりすることはそこまで難しいことではないと思います。
 
 
この情報があふれた社会では、自分とは違う考えに出会うことや、自分が知らなかった知識に出会うことはとても簡単だからです。
 
 
しかし、そこから実際に「変わるためにこうしよう」と行動するというところまで行きつける人は多くありません。
 
 
自分が変わるための環境づくりとして発コミュに入った松下さんの強い気持ちがとても伝わりました。
 
 

3.ダウン症の子育ての専門家として明るい将来を歩み始めたのは家族が変わったからこその決意!

 
 
強い思いで発コミュを学び始めた松下さん。発コミュに出会ったのが子育てのターニングポイントでしたね。
 
 
今度は、具体的なトレーナー活動や、発コミュを通してお子さんがどのように変化したかなどについて伺っていきます。
 
 

ーーー子育てや自分自身を変え、トレーナーとして活動する上でどんな変化がありましたか?

 
 
「トレーナーとしてのターニングポイントは、子ども達がすごく変わって私を応援してくれるようになったことです。
 
長男は小学5年生ですので、もう自分の気持ちを話すことができます。
 
『お母さんが発コミュをやってくれてよかった。僕の人生が変わった。僕の将来稼ぐお金が億単位に変わったね!』
 
と言ってくれたんです。
 
家族から『お母さんが変わったんだ』と言ってもらえたのはすごく励みになりました。
 
先ほどお話ししたように苦しい子育てだったので、夫もすごく大変で、いつも言い合いばかりしてたんです。
 
しかし、発コミュを始めてからは夫も変わり、私が朝のトレーニングをしていると、朝の支度や食事の支度をするようになってくれました。」
 
 

ーーー発コミュを実践してお子さんにはどんな変化がありましたか?

 
 
「子ども全員に発コミュを実践していたところ、ダウン症の次男に一番効果が出たと感じました。
 
言いたいことが十分に言えないので、怒ると手が出たり、嫌な事は座り込んで拒否していたのですが、発コミュを始めて2ヶ月ぐらいでそれが全くなくなったのです。
 
それで、『ダウン症のお子さんとダウン症のお子さんを育てるお母さんに発コミュをお伝えできるのは私だけだ!』と思い、ダウン症の専門家になることを決意しました。」
 
 

 
 

◆ポイント解説

 
 
もともとは長男君の不登校が原因でお家の中が大変だったという理由から始めた発コミュでしたが、旦那さんにも変化があり、家庭内の雰囲気も良くなったといううれしいお話を聞くことができました!
 
 
発コミュが家族全員に届いて好循環を起こしたといってもいいのではないでしょうか?
 
 
家族の中でも一番の効果を感じたのがダウン症の次男君だったとのこと。そこに松下さんが着目されて今活動しているというお話を聞くことができました。
 
 
ダウン症のお子さんとダウン症のお子さんを育てるお母さんに発コミュを伝えることができるのは自分だけだと感じたことに強い決意を感じました。
 
 

4.大変な子育ては一人でするものではない!ダウン症の子育てに悩むお母さんへ伝えたい想い

 
 
ダウン症の息子君に一番早く効果が出たと実感したことで、ダウン症の専門家として発コミュを伝えることができるのは自分しかいないと決意をした松下さん。
 
 
ダウン症の子どもの子育てにはどのような困りごや悩みを抱えているのか、どのような対応をしたことで息子くんに変化が出たのかについて伺っていきます。
 
 

ーーーダウン症のお子さんを育てるお母さんは、きっとお子さんの将来の不安や育てにくさに悩んでいると思うのですが、具体的にどんな対応をすればいいんでしょうか?

 
 
「ダウン症で一番初めに言われることが、
 
・頑固
・切り替えができない
 
という2つです。
 
病院とか療育の相談に行ってもこの相談が多いですし、お母さん達も困っていらっしゃる方がとても多い印象です。
 
ですから、これは特性だから仕方がないと捉えている方も多いんです。
 
しかし、少し見方を変えて
 
・本当にこれは変わらないことなのか
・なぜ、切り替えができないのか
 
ということをよく見てあげると、子どもの気持ちが見えてきます。」
 
 

ーーー頑固さや切り替えの悪さは特性だけど、対応策があるんですね!実際に松下さんの息子さんはどう変化・成長しましたか?

 
 
「うちも、まず毎日お風呂やトイレに行くのも歯を磨くのも全部嫌で、全部に時間がかかっていました。
 
服を無理やり脱がせてお風呂に連れて行ったり、歯も足も全部押さえつけて歯磨きしたりしていました。そういうのが毎日繰り返されて…そうしないとできないっていと私も思い込んでいました。
 
ですが、発コミュでたくさん褒めるところを見つけて褒めて続けていくと、だんだんこちらの言うことも分かってくれるようになりました。すると、こちらの言うことにも応じるという姿勢が出てくるようになりました
 
 

 
 
頑固さが和らぎ、すごく素直さが出てきたことで、少し余裕が出てきたように感じます。
 
今まで何でもかんでも嫌いやだったのですが、『やってみようかな』や『そんなに嫌なことじゃなかったな』と本人が分かってくるようになり、切り替えることができるようになってきました。」
 
 

ーーー「褒める」こと以外に何かポイントはありますか?

 
 
嫌だという気持ちをすごく大事にしました。『今嫌なんだね。』や『今これしてるから嫌なんだね』という本人が言葉にできない気持ちを私が言葉にするようにして、気持ちを受け止めるという事をまず一番に行うようにしました。」
 
 

ーーー息子くんの変化や具体的な対応について教えていただきました。このご経験から、お母さんたちにどのような思いを伝えたいと思っていますか?

 
 
「グレーゾーンのお子さんや私のようにダウン症のお子さんがいて、日々の暮らしがすごく大変であったり、ご自身が描いていた未来が全く違ってしまっていたと思っているお母さんがいるかと思います。
 
 
発達科学コミュニケーションでは私のようにどん底の育児から立ち直って、これまでよりも豊かな未来を描いている仲間がたくさんいます。ですから、苦しいのは一人だけではなくて、大変な子育ては一人でするものではないと思っています。」
 
 

◆ポイント解説

 
 
褒めるということで子どもが素直に動けるようになったり、いつも動けるようになってくれることにより松下さん自身にも余裕が出てきたことが分かりました。
 
 
余裕があるからこそ、子どもの気持ちを受け止めて言葉にしてあげられるようになっていったという松下さんの実体験は同じダウン症のこどもの子育てに悩み、困っているお母さんにとって明るい光となるのではないでしょうか。
 
 
苦しいのは一人だけではなくて、大変な子育ては一人でするものではないという言葉から松下さんのトレーナーとしての心強さを感じられました。
 
 
次回は松下さんの素顔や今後の夢について伺っていきます。ぜひ、お楽しみしてくださいね。
 
 
 
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執筆者:さとうみな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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