発達障害の子どもの「感情をコントロールできない」を変える!イライラレベルを下げるママの会話術とは

発達障害グレーゾーンの子どもは自分の気持ちを上手に話すことが難しく、玩具など物に当たったりしてしまうことがあります。そんな行動を、お母さんはつい怒ってやめさせることに注目してしまいます。少しの工夫で親子の時間をもっと楽しくしてみませんか?
 

【目次】

 

1.発達障害グレーゾーンの子どもはネガティブな記憶が残りやすい?

 
 
思い出してみてください。
 
 
私たち大人も、昔誰かに言われて嫌だったことや、悲しかった出来事など、今でも鮮明に覚えていることはありませんか?
 
 
子どもは否定的な言葉をかけられると、大人が思っている以上に子どもに悪く伝わり、そのネガティブな記憶が残りやすいと言われています。
 
 
特に発達障害グレーゾーンの子ども達は、脳の特性として、ネガティブな記憶が定着しやすいため、嫌な記憶として根付いてしまいがちです。
 
 
好ましくない行動をしたときに怒っても、子どもは親から「怒られて嫌だった」ことを記憶してしまいます。
 
 
 
 
そうなると、その行動をスムーズにやめることが難しくなるのです。
 
 
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2.感情をコントロールできない子に振り回されていた過去

 
 
現在年中5歳の息子は、自分の気持ちをしゃべることが苦手です。
 
 
玩具で遊んでいるとき、自分の思い通りにいかないことがあるとイライラして、玩具を乱暴に扱ったり投げたりすることがありました。
 
 
「また始まった…」私からため息が出ます。
 
 
そんな場面を見るたびに、私はいつも
 
 
「やめて!」
 
「おもちゃ壊れちゃう!」
 
「そんなことしていると使わせないよ!」
 
 
などと、声を荒げていました。
 
 
子どもにその行動をやめさせることばかりを考えて、言葉をかけていたのです。
 
 
 
 
声を掛けたその時はすぐにやめてはくれるのですが、また翌日には同じ光景を目にして、私が怒ってしまう。
 
 
結局改善することはありません。
 
 
次第に私は、「なんかバカらしくなってきちゃった…」と思うようになってきたのです。
 
 
毎日注意ばかりしている自分に疲れてしまいました。
 
 
口を開けば小言ばかり。指示に注意。これでは、私と一緒にいても楽しくないよね。
 
 
問題行動をする子どもの「感情のコントロール」としていい方法は何かないのかしら?と。
 
 
そこで私は、一緒にいて楽しく過ごしてもらうために、「やめて!」以外に何かないかを考えました。
 
 
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3.注意することばかりに注目しないでください!お母さんの声かけの仕方がポイントです!

 
 
誰でも自分の好きなものや好きなことは楽しめますよね。
 
 
息子は電車が大好き。
 
 
「電車の話に結び付けたら、すんなり聞いてくれるかも!」と、思いつき、息子が玩具を投げた瞬間、こう質問してみたのです!
 
 
「あれ~?乱暴さんがやってきたよ~」
 
「どこからきたのかな~?」
 
「ねぇ、乱暴さんでどこに住んでいるのか知ってる?何線?どこの駅?」
 
 
と、息子の興味を引くようないろいろな質問をしてみます。
 
 
すると…息子の表情が一瞬にして変わりました!
 
 
「えっとねー〇〇線の△△駅に住んでるのかも~」
 
「△△駅は□□駅の次だよね~」
 
 
どんどん話にのってきたのです!
 
 
 
 
しばらく会話を楽しく続けた後、
 
 
私:「それじゃ、乱暴さんを△△駅に連れて行ってあげようね~」
 
息子:「うん!分かった!」
 
 
息子はにっこり答えてくれて、楽しく会話することは大成功でした!
 
 

4.ほんの少しの工夫で親子の笑顔が増えました!

 
 
楽しい時間を過ごすことに成功したその後は、息子の大好きなことについて、親子で楽しくコミュニケーションがとれることが多くなりました。
 
 
極力小言や注意をするのではなく、「やめて!」の代わりになる面白い質問を考えて、息子に伝えるようにしています。
 
 
今までほぼ毎日目にしていた玩具を投げる光景は、ほとんど見ることがなくなりました。
 
 
たまにやってくる「乱暴さん」に遭遇しても、「久々に乱暴さん来たね!」と一声かけると、すんなりやめて次の行動へ移ってくれます。
 
 
発達障害の子どもの感情をコントロールしていくことは、お子さんのことをよく知っているお母さんが、機転を利かせてイライラのレベルを下げてあげるのも一つのコツです。
 
 
お子さんの好きなもの、好きなことは何ですか?
 
 
注意をする前に、「どうしたら子どもの興味を引けるか?」を考えてみてください。
 
 
大好きなお母さんが、自分の好きなものに興味を持って一緒に話ができると、子どもは楽しいですよね!
 
 
 
 
そして、お母さんご自身も子どもと会話をしていくことを面白おかしく楽しんでください。
 
 
そうすればきっと、お子さんもお母さんも、もっと笑顔が増えるはずです!
 
 
 
 
 
困った行動に効く方法探してみてください!
 
 
執筆者:渡辺咲
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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