発達の凸凹が強みになる!ママの声かけで子どもが進んでお仕事したくなるこども社長メソッドの専門家トレーナーへのインタビュー

発達の凸凹が強みになる!ママの声かけで子どもが進んでお仕事したくなるこども社長メソッドの専門家トレーナーにお話を聞きました。自分の子育てに苦労し、何がきっかけとなり今の活動をしているのか経緯とその活動内容をお伝えします!
 

【目次】

 

1. みんな先の見えない子育てに悩むお母さんでした

 
 
集団生活でみんなとペースを合わせられない
 
自分だけのルールがあり物の貸し借りが苦手
 
間違っている事が許せず、正義感からお友達とよく衝突してしまう
 
 
こんな風に悩まれている方は多いのではないでしょうか。
 
 
パステル総研の発達科学コミュニケーションで活動しているトレーナーやリサーチャーも同じように自分の子育てに悩み、苦しい思いをしてきたお母さんたちです。
 
 
その苦しい子育てを乗り越えて、今は自分の子どもの専門家となって子どもの発達をお家で伸ばしながら日々研究と実践をかさねて活動をしています。
 
 
今回は、お悩みを解決した後に、『やりぬく力』を育てる新たな挑戦をしながら活動している発達科学コミュニケーション(発コミュ)トレーナーをご紹介します。
 
 

 
 

2.発達の凸凹が強みになる!!サポートをしています

 
 
今回は発コミュトレーナーの成瀬まなみさんにインタビューをしました。
 
 
成瀬さんがどのような思いで発コミュでの活動をしているのか、ご専門について伺っていきます。
 
 

ーーー成瀬さんよろしくお願いします。まずは成瀬さんについて教えていただきたいので、簡単な自己紹介をおねがいします。

 
 
 
 
「発達の凸凹が強みになる!ママの声かけで子どもが進んでお仕事したくなるこども社長メソッドの専門家発達科学コミュニケーショントレーナーの成瀬まなみです。
 
”やらせないお手伝い”から 未来を描く力が育つ! 逆算子育ての新常識を開発しました。
 
発達凸凹のお子さんの子育てと、キャリア教育の関係性について日々研究し講座でお伝えしたり、SNS、メルマガ、ブログ、パステル総研などで発信しています。
 
発コミュトレーナーになる前は、経営学の大学院、社会人向けのビジネス研修や、経営人材の育成を行う会社に勤務していました」
 
 

ーーーパステルキッズを育てるママは、我が子の将来に不安を感じている方がとても多いですよね。「キャリア教育」と聞くと魅力を感じる方も多いと思いますが、特に低年齢の子はどう取り組んだらいいか悩みます…

 
 
「なぜ小さな子どもにキャリア教育なのか?という点についてお話しさせて頂くと、一言で言えば、子育てのゴールは我が子に自分で生きていく力をつけていくということだからです。
 
その間には、どんな学校に進学する、どんな事を学ぶ、など色々な通過点があると思うんですけれども、最終ゴールは、子どもが自分で進む道を選び、夢に向かって歩み続けるという事だと思うんですね。
 
その為に、今までの常識では通用しない、答えのない時代に必要な能力は、今ビジネスの場でも教育の場でも非認知能力だと言われています。その非認知能力は発達凸凹キッズにとって強みになる可能性を表しているんです。
 
それはなぜかと言うと、AIに仕事を奪われない数値化できない力として、やり抜く力、探究心、創造力、やる気などがありますが、その力はもともと発達凸凹キッズの困りごとの延長線上にあります。困りごとだと思っていた事を強みにしていける可能性があるんです。
 
 
だからこそお子さんの苦手ではなく得意な事にフォーカスしたコミュニケーションをする事で、お子さんは自分を信じて、ぐんぐん自分の力で突き抜けていくことができるので、お母さんにはぜひその力を信じてもらいんです。
 
親子遊びを通して、将来のお仕事につながる思考力を学ぶことができるワークを発達科学コミュニケーション本講座にプラスしてご用意しています。
 
お子さんの自信とやり抜く力を一緒に育てていくお手伝いをさせていただきたいと思っています」
 
 

◆ポイント解説

 
 
パステルキッズを育てるママならだれもが悩む、「将来」の問題。
 
 
将来どんな能力が必要か?を考えた時、やり抜く力・探求心などの「非認知能力」はまさにパステルキッズの得意分野であり、子どもの今だからこそ思いっきり磨ける力でもあります。
 
 
成瀬さんは人材育成の会社にお勤めだった時、多くの起業家と一緒にお仕事をしてきたそうですが、ほとんどの方が「パステル」の特性を持っていた方だったそうです。
 
 
みなさん、得意をどんどん尖らせて、苦手は他の人にお願いしながら会社を経営されていたそうです。
 
 
そのような方たちと一緒に仕事をしてきた成瀬さんだからこそ、パステルキッズの子どもたちのチカラを本気で伸ばしたい!と活動されてるんですね。
 
 

 

 

3.こども社長メソッドって?

 
 
ご自身の子育てを変えることができた実体験をもとに活動されている成瀬さんがご専門にされている「こども社長メソッド」についてお伺いします。
 
 

ーーーこども社長メソッドはどういうものでどういう効果を狙ったものなのでしょうか?

 
 
「こども社長メソッドは、4つの簡単なワークを通しておしごとに興味を持ってもらい、この先身につけるべき視点や、思考法について楽しく学ぶことを目的としています。
 
このワークでは、おしごとをする上で大事になってくるビジネスマインドの、 大切な軸である『やりぬく力』を育てる事ができます。
 
なぜやり抜く力が大切なのか?というと、さまざまな分野で成功する人に共通する特徴として、長期的な目標を達成しようとする情熱と粘り強さ、すなわちやり抜く力を持っているという研究結果があるんです。
 
オリンピック選手などを見てもまさに、この力があっての結果なのがわかると思います」
 
 
 
 

ーーーなるほど!確かに長年オリンピック出場を目指して努力を続けているアスリートの方の特集をよく目にします。この「やり抜く力」はどうやって伸ばせばいいのでしょうか?

 
 
「やり抜く力を伸ばすステップは4つあります。
 
①興味(自分のやっている事を心から楽しむ)
 
②練習(少しでも成長するように毎日続ける)
 
③目的(自分のやっている事が大切で・意味のある事なんだと信じる)
 
④希望(成功体験を繰り返して粘り強さをつちかう事で希望が生まれる)
 
と言われています。
 
私の「こども社長メソッド」のワークも、この4つのステップを軸として考えながら設計しました」
 
 

ーーーということは、「こども社長メソッド」のワークに取り組めば、「やり抜く力」がついちゃうんですね!具体的にどんなことに取り組むか、教えてください!

 
 
「1つ目はこども社長プロジェクトと題して、お手伝いの一歩先までやってみることで積極性や自主性を身につけるワークを用意しています。
 
お子さんに自分でお手伝いをする内容を決めてもらい、会社名をつけたり、簡単な企業理念(会社として大事にしたいこと・目的など)も考えていきます。
 
2つ目は問題解決を学ぶワークです。自分の身の回りの不便を見つけ、そこからどうしたら使いやすくなるか、こんなものがあったら便利になるんじゃないか?などを考えていきます。
 
これは我が家でやってみていちばん楽しいワークでした。
 
『今使っているもので不便だと思うものはないかな?例えば…』のように家の中の不便なものを探していき、どうしたらもっと使いやすくなるか?などの アイディアについて話していきます。四次元ポケットの中身を考えていくような楽しいワークです。
 
 
 
 
3つ目はマーケティングの基本を学ぶワークです。『誰に、どのような価値をどのように提供するか?』というマーケティングの基礎を”ママを喜ばせちゃおう大作戦”として計画・ヒアリング・実行していきます♪
 
4つ目は企画から考えよう!企画力、先を見通す力、 行動力を育てるワークです。
 
具体的には、家族でのおでかけをお子さんにプロデュースしてもらいます!
 
低学年のお子さんでも取り組めるように、まずは身近な公園へのお出かけなどでいいんです!『何時に出発する?』『どこでお昼食べる?』『何でそこまでいこうか?』など楽しんで一緒にプランをたててもらいたいと思います」
 
 

ーーー将来必要となるスキルが習得できるよう、緻密に計算されたワークだと感じました。けれど、1つ1つはとても簡単そうで、小さい子でも取り組めそうですよね!実際に成瀬さんのおうちでも取り組まれているんですよね?

 
 
「はい、わが家も小学3年生と、1年生の娘が取り組んでいます。
 
子どもたちの責任感や自立心だけでなく、お仕事するって楽しいんだな!自由に考えていいんだなってことを感じられるので、本当に自分から動く、仕事を見つけるという視点が養える事を実感中です!
 
どういう特性のある子にあっているという指定は特にないんですけども、ADHDタイプのお子さんは人の役にたちたい!というサービス精神や好奇心が旺盛なので、楽しんで参加していただけると思います。
 
ASD傾向のお子さんも自分でルーティーンを作る心地よさだったり、 段取り力がついたりするので、向いていると思います」
 
 
 

◆ポイント解説

 
 
メソッドには、問題解決の力やマーケティング、企画力とかそういったビジネスの基本的なスキルをしっかり盛り込まれたワークになっていて、それが楽しみながらできるというのが魅力的です。
 
 
内容も難しすぎず、取り組みやすそうで、継続的に毎日やると、本当に子どもがドンドン伸びて将来の夢の実現が近くなるのではないかと、ワクワクしてきます。
 
 

4.やらせないお手伝いとは?

 
 
子どもにやらせたくなるお手伝いですが、成瀬さんの「やらせないお手伝い」のメソッドについて伺っていきます。
 
 

ーーーやらせないお手伝いはどういうものなのでしょうか?

 
 
やらせないお手伝いというのは、ママがやらせるのではなく、お子さんが自分から動き出すので、『やらせないお手伝い』というお伝えの仕方をしています。
 
ここでポイントなのは、お手伝いをやると決めたのに、なかなか子どもが動いてくれない時の対応です。
 
 

 
 
ママとしては自分で決めたことなんだから動いてほしい。だから『やらない時はどうしたらいいですか?』というご質問をいただきます。
 
私の答えは、 やらない時は、無理にやらせなくていい、です
 
イヤイヤやらせてしまうと、楽しくないので続かないからです。やらせないお手伝いにするためのポイントは段階的に二つあります。
 
まず、自分で決めたのに忘れてしまって動かない場合。 うちもそうなんですけど、ワーキングメモリが弱いと、やる気はすごくあったのに、やる事自体を忘れてしまっているという事があるんですね。
 
そんな時に『なんでやらないの?』というのではなくて、『社長、今日は何時からお仕事の予定でしょうか?』みたいにママ目線ではなく、社員として聞いてみてください」
 
 

ーーーなるほど!ママが社員とか、秘書とかになればいいんですね!おもしろそうです!

 
 
「低学年までのお子さんだったら、大体それで動いてくれる事も結構あります。
 
次に面倒だからやりたくないという場合。一度だけ『じゃあ今日のお仕事はどうします?社長?』と軽く聞いてみてください。
 
そこで、『明日やる?』とか『今日はママにやってほしいのか?』というのを考えてもらいます。そこでママにやって欲しいと言われたら、『えっ?いいの?ママやりたかったんだよね〜』と思いっきり楽しそうにやります。
 
ぜひここは女優になっていただきたいんです!そうすると、翌日からまた大体やってくれます。
 
イライラしない・やらせないというポイントは、お手伝いすることをこちら側があまり期待しない
 
やってくれた時にはおもいっきり褒める!『ありがとうや助かったよ〜!ママのヒーローだね!』という風に伝えていくと、だんだんと自分から動けるようになっていきます。
 
 
 
 
未来を描く力というのは、自分で興味を広げて、自信をもって決断し、行動できる事です。そして、その自信から、自分にはできる!とさまざまなことにチャレンジしていける打たれ強さだと思っています。
 
最初はご褒美が目的でお手伝いをしていた子ども達が、自然と家族の一員としての責任をはたす自分に自信を持つ事ができ、やり抜く力が育っていきます。
 
そのやり抜く力は、先ほどもお伝えしたように、この先子ども達が社会で生き抜く上で大切な力になるので、このワークを通して未来を描く力を親子で楽しく身につけていっていただきたいです」
 
 

◆ポイント解説

 
 
お手伝いといっても、お手伝いではないというところがポイントですね。
 
 
ママが「やってください」と言うのではなくて、子どもが自らやるということで、子どものやる気を引き出すメソッドということが分かりました。
 
 
あくまでも仕事だから、ママは社員とか秘書になってあげて「社長」と呼びかけるのがポイントのようです。
 
 
お手伝いは、ママも大変だからやってほしくてお願いすることが多いと思うので、やってくれないと「なんでやらないの?」ってなりがちですね。
 
 
このメソッドでは、お仕事なので、明日に延期しても他の誰かにその仕事を振っても良いわけですね。
 
 
 
お仕事と言われると違和感がなくなるのが、すごく不思議で、言葉の力ってすごいなと感動しました!
 
 
次回は、成瀬さんの発コミュとの出会いから現在までについてお話を伺っていきます。お楽しみに!
 
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執筆者:山田ちあき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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