発達障害・グレーゾーンの子どものネガティブな言葉に、ママもイラッとして言い返してしまい、親子ケンカに発展してしまった経験はありませんか?ママが、言い返す前にあるワンフレーズを付け加えるだけで、親子の穏やかな会話がぐんっと増えます! |
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンの子どもの発言に、ママもついイライラ!
2.子どもが「バカ!」「最悪!」などネガティブな発言するワケ
3.ママが子どもの言葉にイラッとした時に使える!マルっ包み込むワンフレーズ
1.発達障害・グレーゾーンの子どもの発言に、ママもついイライラ!
ママは、毎日慌ただしいですよね!
疲れているときや、心に余裕がないとき、子どもの言葉に思わずムカッとして言い返したり、イライラしてしまったりするときありませんか?
私にはあります。
私は、診断はついておりませんが、発達障害傾向の小学生2年生の息子と2歳の娘を持つママです。
息子は何か気に入らないことや思い通りにならないことがあると、イライラして、私にネガティブな言葉で当たってくることがよくありました。
「ママのせいでこうなったんだ!」
「もう最悪!」
息子のネガティブな言葉を聞くたびに、私自身もうつうつとした気分に…。
「私のせいにしないでよ」「最悪って何よ」と、その言葉をそのまま受け止めてしまい、私自身も息子の気分に巻き込まれイライラした気持ちになっていました。
最終的に、私自身が「ママのせいじゃないでしょ!」「どうしてそんな言い方するの!」と、イライラした気持ちをぶつけてしまい、さらに親子ケンカに発展しまう始末…。
私自身も悪循環だなと頭では分かっていたのですが、その当時は、どうすればいいのか対応方法が分かりませんでした。
しかし、息子の特性について学ぶうちに、息子がネガティブな言葉をぶつけてきても、私が応答するときの話し方にあるワンフレーズの言葉を挟むことで変化が起きました。
私自身、以前よりもイラっとすることなく冷静に言葉を受け止めることができたのです。
息子も以前より落ち着いて喋ることができ、お互い、親子ケンカまで発展して言い争う機会がぐんっと減ったのです。
2.子どもが「バカ!」「最悪!」などネガティブな発言するワケ
そもそも、子どもはなぜ「ママのせいだ!」「もう最悪!」「バカ!」などの短絡的な言葉を言ってしまうのでしょうか。
発達障害・グレーゾーンの子どもに限らず、子どもの脳は、大人に比べてまだ未熟です。
そのため、子どもは自分の気持ちを表現するための言葉を持ち合わせていなかったり、自分の気持ちを上手く表現できない場合があります。
もし、子どもの本音は「話を聞いてくれなくて寂しい」・「転んで痛くて悔しかった」だったとしても、子どもは全部「最悪だ!」の一言で表現したりするのです。
例えば、私たち大人も、家族や上司に、「自分の気持ちを知ってもらいたい」という気持ちがあるのに相手に自分の思いを言葉にしてうまく伝えられなかったことないでしょうか。
大人だって気持ちを表現することが難しい場合があるのですから、子どもだとなおさら難しい場合がありますよね。
子どもの言葉を真に受け、ママが反応してイライラして言い返してしまうと、言い争いになり、やがて、親子ケンカに発展してしまいます。
親子ケンカもきょうだいケンカも、すべてのケンカの原因は「理解不足」が原因です。
自分が相手に対して十分な理解ができていなかったとき、逆に、相手が自分のことを十分に理解してくれなかったときの誤解や認識のズレがケンカを引き起こします。
だから、子どもが相手の気持ちを考えずに、ぶっきらぼうな言葉を口にしてしまったとき、ママはイラっとしてしまうんですよね。
なにより、子どもの言葉を真に受けて対応してしまうと、ママがしんどいですよね。
子どもが思い通りにいかなくてイライラしているときなどに、ネガティブな言葉で訴えてきたら、その言葉通りに真に受けないで、受け止めることが大切なのです!
3.ママが子どもの言葉にイラッとした時に使える!マルっ包み込むワンフレーズ
子どもは、ネガティブな言葉でも、大人のように遠回しな言い方はせず、ストレートに発言しますよね。
ママも意識していないと、子どものネガティブな気持ちに巻き込まれてしまいます。
そこで、ママが応答するときに、あるワンフレーズを使って、ネガティブな言葉に振り回されないようにしていきましょう!
子どもの気分に巻き込まれることなく、まるでミットのように直接当たることを防いで受け止めることができるんですよ。
それは、子どもがネガティブな言葉をぶつけてきたときに、ママが子どもを受け入れる言葉から会話を返していくことです! 子どものイライラを、ママが吸収してあげるのです。
今回は、子どもの言葉を受け入れる言葉として、以下をご紹介します。
「そっか」
「そう思うんだね」
「なるほどね~」
これらの言葉は、子どもの言った言葉を肯定するでも否定するでもありません。
すべての答え、意見に対して受け入れようとする姿勢が感じられる言葉です。物事をありのまま受け入れようとして理解を示している言葉です。
「いいか?悪いか?」、「賛成か?反対か?」など大人の良し悪しで判断せず、まずはママが一旦子どもの気持ちを受け入れることが大切です。
子どもの言葉を受け入れているうちに、声をかけているうちに、子どもが何を感じているのか何を考えているのか理解できるようになります。
一旦、ママが受容する言葉を返すことで、子どももママが自分の気持ちを受け止めてくれていると感じることができます。
私たち大人も、ネガティブな出来事があって、話し相手に思わずグチを漏らすときってありますよね。
その際、「グチなんて言わないでよ!」「こうすればよかったんじゃない?」と言われるより、「そっか、辛かったんだね」と相手に言葉を受け入れてもらえた方が、気持ちが楽になりませんか。
子どもの言葉を受け⼊れようという心を、言葉や態度で示していくことが大事です。
子どもがネガティブな言葉をぶつけてきたときは、しばらく、「そっか」、「そう思うんだね」と受け止める言葉をかけ続けてみてください。
話し始めたら、最後まで話をさえぎらずによく聞いてあげてください。最後まで聞くことで、子どもの思いや考えが整理され、子どもは安⼼します。これは大人でも同じですね。
そして、子供のトゲトゲしたネガティブな言葉をを受け⽌めて、包み込んであげてください。
子どもの心に寄り添い、共感することで、子どもの⼼はどんどんまぁるくなってきます。
ママだってイライラしちゃうときあります!子どもの言葉についカッとなって言い返してしまうときもあるでしょう。
でも、こういった困ったときに使えるワンフレーズを頭の片隅に覚えておくだけで、いざというときに、ネガティブな言葉の直球にあたることなく、一歩引いて対応できます。
ママが子どもの話を冷静に聞けるようになると、子どももママの話を聞いてくれるようになります。そうすると、親子の会話が弾んで円滑なコミュニケーションがどんどん取れるようになってきますよ。
子どもの発言にイラっとして、思わず言い返してしまいそうになるときに、「そっかそっか」とまずは受け止めて使ってみてくださいね。
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執筆者:なつきみき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)