小学5年生、6年生は立派な反抗期。特に女子は口が立つので、過剰に口出しすると親子バトルになりかねません。多感なこの時期には登校しぶりや不登校のきっかけになることも多く、お母さんの対応をチェンジさせる時期がきています。
【目次】
1.小5の娘 反抗期がひどく親子バトル
子どもが10代になり反抗的でひどい態度をとってくると、毎日些細な事で喧嘩になったり、子どもの危なっかしい言動が心配でハラハラして一言言いたくなったりしませんか?
しかし、反抗期の子どもへよかれと思ってアドバイスしても、逆ギレされてこちらが痛い目に合うということもありますよね…
私も、我が家の小学5年生の娘の反抗期にはとても頭を悩ませました!
娘は、小さな頃からお母さんに甘えたがる子どもでした。そのため親子仲はとても良いと思ってきました。
そのため、まさか娘に反抗期が訪れて、親子仲に亀裂が入るとは思ってもいなかったのです。
敏感で色々なことによく気がつき、学校では無理に周りに合わせてしまうという特性を持っているため、疲れやすい娘。聴覚の過敏さや味覚過敏もあるため学校のザワザワとした音や給食が苦手です。
しかし周りに気を使い、家で言うようなわがままやひょうきんなところを出すことをせず、学校の先生や友達からは優等生扱い。
気持ち的にいっぱいいっぱいになると自宅でイライラしたり、暴言暴力が起きたり、泣いたりすることがありました。
気持ちの不安定さから登校しぶりをすることが増え、不登校になりかけたり、無理をして給食を食べて具合が悪くなってしまったことも。
そんな彼女を見ていて私は、外でなるべくつらい思いを抱えないように、自宅でもあまり暴れないように 、学校や習い事の先生へのフォローはかかせないと思っていました。
給食で苦手なものがあるときは先生に電話して、
「安心して残せるようにちょっと声をかけてもらえますか?」と言ったり、
スケジュール的に疲れすぎるんじゃないかと思った時は、習い事の先生に、
「疲れている様子なので時間を変更してもらえますか?」とお願いしたり。
そんなことを、「私は正しい子育てをしている!」と自信を持って娘の小さい頃から対応してきたんです。
ところがある日のこと。
「もう先生には電話しないで!LINEもしないで!わたし大丈夫なんだから!」
と娘に強く言われ、学校や習い事への配慮を求めることができなくなってしまいました。
2.私って過保護⁈
第二次性徴とともに訪れる反抗期。
これは、子どもの心も体も大人に近づき、自立したい心の現れです。
反抗期は「自分はもう子どもじゃない、一人の大人として認めて欲しい」という心の叫び。
同時にお父さんお母さんは親である前に一人の人間なんだと気づき、自分の親は一体どんな人間なのかを必死にさぐろうとして反発をこころみている時期なんです。
かといって、なんでも一人でできるわけではない。そんなまだ大人としては未完成な子どもを見て、
「自分が産んだ子どもなんだから、何を言ってもいい」
「子どもにはなにも判断できないのだから、親が決めて当たり前」
という感情が自然とでてきてしまうことも多いもの。
しかし、それが、子どもにとっては、
「ウザい!」
「余計なことをするな!」
という心境なのです。
私も、娘からの強い拒否的な言葉により、思春期に入った娘にとっては「もしかして私って過保護なの⁈」と気がつくようになりました。
女の子は口も立つし考え方も冷静で大人びています。同性のお母さんとしては、「なんて生意気な!」とカチンとくることもあるでしょう。
ですが、この時期に親側が気持ちや態度を考え直さないと、反抗期はどんどんひどくなっていきます。
子ども側の要求を、「どうせ子どもの言っていることだから」と誠実に向き合わずにいると、子どもにとっては「この親は相手の気持ちを考えてくれない人。何かあっても何も言いたくない」という認識になりかねません。
反抗期の女子は、難しくなる勉強や複雑な友達関係、自分の容姿など様々な悩みを抱えているのです。
お家がストレスを癒す環境ではないと、学校に行く気力もわかなくなり、登校しぶりや不登校につながることもあります。
そんなことは絶対に避けたいですよね⁈
3.子どもの自立を見守る親になる
発達科学を学ぶ中で、私は子ども達の特性が理解できるようになり、トラブルの解決法を自分で見つける事ができるようになりました。
そして、この子にはこうしなければダメなんだという思い込みがいつしか私の中に生まれていたことに気づきました。
「これって過保護だった? 」
「思春期からは方向転換しないとヤバいんじゃない?」
と気づいたのです。
子どもが苦手なことにぶつかり、怒ったり、八つ当たりしてきたり、元気がなくなってしまう姿を見るのはドキドキ、ハラハラします。
しかし、「手をだすな」と言われたということは、「辛くても自分で乗り越える覚悟」がぼんやりとでも子どもの中にあるのかな?と思い、
我慢して見守る!
口出ししない!
そう決意して、過保護を封じました。
子どもが愚痴や相談を言ってきたタイミングでのみ対応するという子育て方法にチェンジしたのです。
しかし、「自分でやっていくから!」という意思表示があったからといって、すぐに子どもが何もかもうまくやっていけるわけではありません。
経験したことのない出来事に不安になったり、うまくいかなくてイライラしたりすることもあるでしょう。
こんな時の娘の口調は、「は?」「別に」「何言ってんの?」と雑な言い方が増え、ついイラっともするのですが、ここは応戦することなくカウンセラーのモードで接していました。
具体的には「そうなんだね」「そう思うんだね」と肯定も否定もしない反応、そして「他にも何かある?」と聞く姿勢でいることです。
自分の意志や意見をしっかりと持ち始める年齢ですから、その主張を認めてほしいという思いがあります。承認欲求を満たしてあげると娘も落ち着いてきました。
自分の意見を認めてもらえた、という満足感があったようです。
たまに暴言を言われても「はいはい、すみませんね」という風に軽く受け流すようにしました。
4.自分の意志で苦手を乗り越え配慮いらずに
娘の「余計なことしないで」の要求に、自分の過保護さを封印して見守ることに徹底した結果、娘は、
食べられない給食も食べられるようになったり、
残したいものは堂々と残せるようになったり、
自分だけでは行動できないことでも友達に助けてもらって解決できるようになりました!
また、学校で嫌なことがあっても自分で気分転換したりして家でイライラすることもなくなりました。
そのため、学校の先生や習い事の先生への配慮のお願いは一切なくても、自分で気持ちをコントロールして学校生活を送ることができるようになったのです!
小さな頃は発達の特性があって親が守ってあげなければならなかったとしても、子どもによっては成長する中で親の手を必要としなくなることがあるのですね。
皆さんも、子どもが思春期をむかえて親の言うことを聞かなくなった!っと不快感を持つようになったら、これは成長のチャンスかも!ととらえて少し子どもに自由にやらせてあげてください。
お母さんが思っているよりも、子ども達は困難を乗り越える力がありますよ!
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執筆者:すずき真菜
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)