子育てが楽しくなった!ゆったりIQっ子の子育ての不安を「明るい未来に変える」コミュニケーションを伝えたいトレーナーの想い

 

わが子が育てにくい感じた時、自分の子育てに不安を感じてしまいますよね。子育てが楽しくなった経験から、同じように悩み辛い思いをしているお母さんと一緒に手をつないで明るい未来を歩んでいきたいと活動しているトレーナーへのインタビューをしました。
 

【目次】

 

1. 「仕事できる大人に育てる」ことでゆったりIQっ子の子育ての不安はなくなる

 
 
自分の子どもが周りの子どもと何か違うなあと育てづらさを感じ始めると、自分の子育てがうまくできていないからなのではないかと思い、自分に自信をなくしてしまっているお母さんがたくさんいます。
 
 
「どうしてうちの子は周りの子のように普通にできないのか…」
 
「こんなにいろいろしているのにどうして上手くいかないのだろう…」
 
「発達相談をしても様子をみましょうと言われて何も変わらない」
 
「母親の自分のせい?」
 
 
などと、お母さんが一人で苦しい思いを抱え込んでしまい、ますます子育てが苦痛になって親子ともに苦しい思いをすることになってしまいます。
 
 
パステル総研の発達科学コミュニケーションで活動しているトレーナーやリサーチャーも同じように自分の子育てに悩み、苦しい思いをしてきたお母さんたちです。
 
 
その苦しい子育てを乗り越えて、今は自分の子どもの専門家となって子どもの発達をお家で伸ばしながら日々研究と実践をかさねて活動をしています。
 
 
その活動の思いは様々で
 
 
・子育てで悩むお母さんを一人にしたくない
 
・子どもひとりひとりの個性を伸ばすお母さんの発達支援方法を伝えたい
 
・子どもの数ほどパステルカラーがあり一人一人がキラキラ輝く未来を作りたい
 
・自分と同じ思いのお母さんを救いたい
 
・お母さんはお母さんの人生を歩んでほしい
 
 
など、たくさんの思いがあります。
 
 
そんなたくさんの思いを抱いて活明るい未来を見つめつつ、新たな挑戦をしながら活動している発達科学コミュニケーション(発コミュ)トレーナーをご紹介します。
 
 
 
 
今回、お話を伺ったのはトレーナーの笹原みらいさんです。笹原さんはゆったりIQっ子で小学生の娘さんと中学生の息子さん二人のお子さんを育てています。
 
 
笹原さんの子育てやトレーナーとしての活動、発コミュとの出会いなどたくさんお話を伺いました。
 
 
こちらの記事は3回に分けてお伝えするインタビューの第1回目になります。
 
 

 

発コミュと出会う前の笹原さんがどのような子育てをしていたのか、実際に娘さんの転籍を経験したからこその対応についてなど、たくさんのお話を詳しくお伝えしていきます。
 
 

ーーー笹原さんよろしくお願いします。まずは笹原さんについて教えていただきたいと思います。自己紹介していただけますか?

 
 

 
 
「私は、ゆったり IQ っ子の行動力を引き出して仕事する大人に育てるご機嫌ママ、発達科学コミュニケーション笹原みらいです。
 
ゆったりIQっ子が将来、仕事につけるのかと未来が不安でたまらないお母さんが今の子育てが楽しく幸せになるだけではなく、子どもの未来が明るく感じられるコミュニケーションを心がけてお伝えしています。」
 
 

ーーーありがとうございます。「ご機嫌ママになる」がキーワードですよね。やはり、すぐカリカリ怒ってしまうお母さんってたくさんいると思うんですけれども、笹原さんは元々ご機嫌ママだったのでしょうか?

 
 
「実は、過去の私は子育てに苦手意識があり、あんまり子育てが楽しめないお母さんでした。
 
私は新卒以来27年、会社員として勤めてきました。
 
メーカーで技術職をしていました。仕事が好きで、子どもが0歳の時から保育所に預けて仕事に邁進してきました。
 
私にとっては子育てより仕事が楽で、仕事だけしていればいい夫が羨ましくて仕方がないというような、そんなお母さんだったのです。
 
子どもにはもちろん愛情はあるんですが、下の子どもは四十歳過ぎての高齢での出産っていうこともあり、実際の育児が体力的にも大変ということもありました。
 
実は上の子どもも育てにくいタイプで、自分なりに一生懸命子育てしているものの、なかなか思いどおりにならないことだけが辛くてたまりませんでした。
 
ですから、早く子どもが大きくなってほしい 、早く自立してほしいという風に願っているお母さんだったんです。ですから最初からご機嫌ママではありませんでした。」
 
 

 
 
◆ポイント解説
 
 
発コミュを実践している方からは、「私が機嫌が良くてニコニコしていると、子どもがサクッと動くんです!」というお話をよく聞きます。
 
 
それぐらい、お母さんが笑顔でいること、ストレスなくご機嫌で毎日を楽しむことが大切なんです!
 
 
周りに左右されて感情が浮き沈みしてしまいますが、毎日ご機嫌で過ごせる状態を意図的に作って行く笹原さんのゴールがとても魅力的に感じました。
 
 
そんな笹原さんもかつては子育てより仕事が好きなお母さんだったとのこと。 
 
 
何がきっかけで笹原さんの子育てへの気持が変わり、ご機嫌ママへと変身していったのかお話しを伺っていきます。
 
 

2.つらい子育てが変わった!発達科学コミュニケーション

 
 
新卒依頼27年もの年月を会社員として勤め、0歳から子どもを保育所に預けて働いていたほど仕事が好き。仕事だけしていればよい旦那さんが羨ましかったと語る笹原さん。
 
 
そんな笹原さんの子育てに変化が表れたきっかけや、ご機嫌ママになることで子育てや子どもの成長にどのようなメリットがあるのお話ししていただきます。
 
 

ーーー働くことが好きで子育てを楽しめていなかったという過去のお話をしてくださいましたが、子育てを楽しめるようになったきっかけは何ですか?

 
 
「はい、きっかけは娘の発達障害が分かってどうしていいかと悩んだ時に、発達科学コミュニケーションの上級者講座を受講したことです。
 
学んだことを実践していくうちに自分が子どもにむける目を変えていくことができました。すると、だんだんと子育てが楽しめるようになっていったのです。」
 

ーーー発コミュを受講して子育てが楽しめるようになったんですね!お子さんの様子はどうでしょうか?

 
 
「子育てが楽しいと思えて穏やかに接するうちに、子どもが伸びてきました。
 
発コミュを受講する前はイライラを爆発させていたママでしたが、今ではほとんどイライラすることや子どもを怒ることもありません。
 
こうなると子どもたちと穏やかに楽しいコミュニケーションを取れるようになってきました。
 
家の中の雰囲気が良くなり、高校受験を控えた中3の気難しいタイプのお兄ちゃんもゆったり IQ の妹も二人ともそれぞれ成長が見られています。
 
子どもを自立させるのが子育てしている親ならば誰しもが願っていることですよね。
 
それにはまずは、お母さんがご機嫌ママになって子どもの見る目を肯定的に変えていくことが必要です。
 
ママが肯定的になれば、子どもたちは安心安全の家庭環境の中で自然に自分で成長していく力を伸ばしていくのではないかなと感じています。」
 
 

 
 

◆ポイント解説

 
 
子育てより仕事のほうが好きだったという笹原さん。二人のお子さんを育てる中で子育てが「辛い」から「楽しめるようになった」のは発コミュに出会い、受講したことがきっかけだったとのこと。
 
 
子どもが自然と自分で成長していく力を伸ばしていくには『お母さんがご機嫌ママになって子どもの見る目を肯定的に変えて行く』ことが大切だということをお話ししていただきました。
 
 
子育てを楽しめるようになるには、まずはお母さんが変わるというのが一つのポイントになるのではないかと思います。
 
 

3.ゆったりIQっ子とはどのような子?大切なのは子どものSOSに気が付いて対応すること

 
 
笹原さんの娘さんはゆったりIQっ子という事で支援級に在籍しております。
 
 
子育てが楽しめるようになってきたという中でも、ゆったり IQ のお子さんはお母さんにとってはもどかしい面があると思います。
 
 
何でこれができないんだろうとか、こんな困った特性があるなっていうこととかもきっと日常生活の中にたくさんあると思います 。
 
 
そこでゆったりIQっ子の特徴や実際に笹原さんが娘さんにしている対応について伺っていきます。
 
 
 
 

ーーーゆったりIQ っ子は、どんな特徴があるお子さんなんですか?

 
 
「ゆったり IQ っ子という言葉はですね、私が作った言葉なんですけれども、知的発達が平均より少々遅れているような子どもたちのことを指しています。
 
そんな子どものことをゆたり IQ っ子って呼んでいます。
 
境界知能の子や知的障害の程度が軽めで、地域の普通の小学校に在籍しているような子たちのことですね。
 
ゆったり IQ っ子っていうのは勉強が苦手ということが多いですよね。一言で勉強ができない苦手だって言っても、いろいろな苦手の内容があるんですよね。
 
例えば、見る力や聞く力が弱い、手と目の協調が弱いとかですね。また、理解する力や考える力が弱いっていうようなこともあります。
 
こういったものは、もともとの脳の機能が低いという特性からくるものなんですよね。
 
もともとの脳の機能が少し低い特性である子どもは学校で苦しい思いをすることがけっこう多いんです。」
 
 
 
 
 

ーーーどうして学校で苦しい思いをすることが多いのでしょうか?

 
 
「学校ってほとんどが勉強する時間になっているんですよね。一日の大半を過ごす学校で、給食と休み時間以外は勉強じゃないですか。
 
そのような学校生活の中で、子どもの身になって考えてみると勉強が分からない状況って本当に不安になりますよね。
 
周りが先生の説明に『はい』と手をあげて答えてるのに、自分は先生が何を言ってるのかわからない。問題に答えられない。そういう状況って不安で不安で仕方がないですよね。
 
例えば、
 
・こんな不安さから教室に居られなくなって飛び出してしまうかもしれない
 
・勉強なんて興味ない!なんて言って自分からわざとふざけてしまってやる気のないような態度をとってしまう
 
・おとなしい子だと意味もわからないでただ座っているだけで、わからない授業中はその時間をやりすごしているだけになってしまう
 
このような状況が続くと学校にも行きたくなくなってしまうということにもつながってしまいますよね。
 
こんなことって、子どもからの SOS のサインなのです。
 
この子たちは『自分は困っている』ことを上手に伝えることができないのですよね。
 
一人で困っていて、けれど周りから見たら困っているような行動をしてしまっているという事があるんです。
 
この子たちは、困っていることを言葉で伝えたりすることができないことも多いのです。
 
ですから、周りから問題って思われるような行動をとっている子は必死にSOSを発していると気が付いてほしいんです」
 
 
 
 

ーーー子どものSOSに気がつくことが大切との事ですが、そのSOSに気がついたらどのように対応したらよいのでしょうか?

 
 
「ゆったりIQっ子でも行動できたら脳も発達しますし、できることも増えてきます。子どもが行動するためには必要なことがあるんです。それは自信なんですね 。
 
学校では周りと比べてできないと感じるということが多いですから、なかなか自信がつくことはないですよね。
 
だからこそ、お家でお母さんがしっかりと子どもに自信を付けるような関わりをしていくことが大事なんです。
 
自信をつける関わりというのは、お母さんがいつも子どものことを肯定的に見てあげるということですね。子どもは、たくさんできていることがあるはずなんです。
 
 
人と比べないで、その子なりにできていることを『できているね』って褒めてあげる。それが子どもが伸びる声がけになります。
 
 

◆ポイント解説

 
 
笹原さんは、学校という場所の本質をとらえていると感じました。
 
 
学校では友達と一緒に遊んで集団行動を学ぶという一面もあるけれども、圧倒的に勉強する時間が長いのが現実です。
 
 
ここの時間を無視して考えることはできないということです。
 
 
もしかしたら、「友達と一緒に遊んで学んで、楽しく帰ってきてくれたらいい!勉強なんてどうでもいい」という方もいらっしゃるかもしれません。
 
 
しかし、子どもにとっては「ただ座っているだけでも、耐え難いくらい辛い」という状況なんです。
 
 
だからこそ、家庭や学校の環境を整えていくことが必要になります。
 
 
次項では学校の環境を整えるという点での笹原さんの決断についてお話を伺っていきます。
 
 
 

4.転籍への不安を○○に変えることで気持ちが楽になる!大切なのはお母さんの心の余裕

 
 
笹原さんの娘さんは現在支援級に在籍しています。1年生では普通級に在籍していましたが、学習の遅れから2年生への進級のタイミングで支援級への転籍を決断しました。
 
 
まもなく新年度がもうすぐ始まるという時期で、来年から支援級で頑張ろうと転籍を考えているお母さんの中にも不安を抱えているお母さんがいると思います。
 
 
心機一転して、新たに子どもには頑張って欲しいと思う一方で、環境を変えただけでそんなに上手く行くのかな…という不安を抱えていませんか?
 
 
実際に転籍してみないと分からないことばかりですが、お母さんが不安と上手に付き合う対応を伺っていきます。
 
 

ーーーこれからの3ヶ月で支援級に転籍するにあたって、たくさんの不安があると思います。笹原さんはどうやって不安を払しょくされましたか?

 
 
「誰しも、新しい環境になることや変化があるっていうことには不安を持ってしまうっていうことはありますよね。
 
それはなんでなのかと言いますと…人間は未知のものや新しいことに対して不安を感じるようにできているからなのです。
 
むやみやたらに新しいものを取り入れてしまうと、すぐに自分の命の危険に直結してしまうという古代からの人間なのですね。なるべく慎重に動けるように不安という感情で好奇心とかが抑えられるようにできているのです。
 
ですから私たちは、知らないことに対して不安になってしまって当然なんですよね。不安は新しい環境に飛び込む時に誰にでも出てくる感情なのです。
 
それでは、どうやって不安を解消していくかという事をニつお話しします。
 
 

 
 
まず一つ目は 、徹底的に何に不安を感じているのかいうのを書き出してみてください。そして、分からないことがなくなるまで行動することです。
 
例えば、
 
・直接、転籍を希望する学校に見学に行って話を聞く
・電話をして問い合わせる
・徹底的にネットとかで情報を調べる 
 
などして、その不安を払拭するように行動するのが良いかと思います。
 
 
二つ目は、書き出してみた不安の中にも自分ではコントロールできないことがあります。そのコントロールできない不安に対して、最悪のことを考えておくという事です。
 
『もしそうなったらどうする?』と先に考えて、その時はどう行動したらよいのかを考えておくことです。
 
そうしておくことで、不安なことに対して悩まずに判断できますし、考えておくことで自分でも安心感がでてきます。
 
最悪なことを具体的に考えてみると、意外と解決策があっったり、とんでもなく悪いことにはならないことが分かってくるのです。
 
『何があってもどうにかなる』って言うような気持ちができたりするのです。
 
例えばですが、先生との相性って結構重要なことだと思うんですが、こちらがどんな先生になるかなんて始まってみないと分からないことです。
 
では、『先生との相性が最悪だったらどうしようかなぁ』と考えた時に、お母さんとしては自分がコントロールできることを考えればいいんです。
 
・学校休ませてみようかな
・校長先生に話をしに行って、対応をちょっとお願いしようかな
・上記二つを試してもだめなら、転校してみようかな
 
など、対応策というのは結構あるんですよね。
 
そして早々に、そんな最悪の結果にはならないだろうなって冷静な気持ちにもなります。このような感じでやってみてくださいね。」
 
 
 
 

◆ポイント解説

 
 
転籍を予定されているお母さんには、たくさんの不安があります。
 
 
まず、正体の見えない漠然とした「不安」を、具体的な「心配事」に変えることが大切です。笹原さんの考え方はぜひ取り入れたいですね!
 
 
笹原さんもおっしゃっていたように今は情報がすぐに手に入れられる社会ですし、合理的配慮や転籍も珍しいものではなくなりました。
 
 
親が持つ具体的な心配事に対して、「こういうときはこうしていますよ」という対応策を提示してくれる人は必ずいます。
 
 
その対応策が我が子にとっていいかどうかを判断するためにも、お母さんが自分自身で行動して様々な情報を知って不安を心配に変えて、余裕を持って動くというのがすごく大事だなと思いました。
 
 
そして、お母さんが生きてきた選択肢一個の学校教育の時代の常識にいかにとらわれないかという事がすごく大事というのが笹原さんのお話を聞いて強く感じました。
 
 
例えば、『引っ越しもしていないのに転校なんて…』のような固定概念をいかに脱ぎ捨てて、その時の子どもの最善を選択し続けることで、子どもの人生はガラリと変わります。
 
 
お母さんが固定概念を壊し続けることが、パステルキッズの子育てで最も大切なことではないかと感じました。
 
 
次回は笹原みらいさんと発コミュとの出会いやお子さんの成長・変化について伺っていきます。どのようなお話が聞けるのか楽しみしてください。
 
 
支援級転籍で「家でも学校でも」子どもが伸びる秘密がわかります。
 
 
▼▼▼支援級転籍に不安を感じるなら、ぜひこの本を読んでみてくださいね!▼▼▼
 
 
1月22日のNicotto!ライブで笹原さんに直接話を聞くことができます!
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執筆者:さとうみな
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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