夏だ!夏休みだ!海だ!山だ!プールだ!キャンプだ!おまけに宿題もだ…。終わらない、後で苦しむとわかっていてもやる気が出ない。最終日にヒーヒー言うお子さん、いませんか?今回は宿題を目標達成ととらえて、お母さんのサポートの面からお伝えします。 |
【目次】
1.夏休みの宿題がピンチ!目標を達成できない2つの理由とは?
2.目標だけでは不十分!どうして計画を立てることが大切なのか?
3.やる気を出すには、「自分で考える」がベスト!
4.計画通りに進まないときの対処法を子どもに質問してみよう
5.まとめ
1.夏休みの宿題がピンチ!目標を達成できない2つの理由とは?
子どもが目標を立てたものの、結局達成できずに失敗してしまうことはよくありますよね。
せっかく立てた目標が達成できないとき、子どもの様子はどうですか?できなかった…と落ち込んだり、どうせ無理だったんだよ!と開き直ったり、反抗したり、途中から目標の存在すら忘れていたり…
自信を失いがちな発達凸凹の子どもたち。できれば成功体験を多く積んでもらいたいですよね。
では、目標が達成できないのはなぜでしょうか?その理由は2つあります。
①目標が高すぎる
②計画を立てていない
まず、目標が高すぎること。目標は達成するために設定します。少し頑張ればできるような、スモールステップで実現可能な目標を立てることがポイントです。
夏休みの宿題の場合だと、
・最初や最後の5日間だけで終わらせる!
・100ページのドリルを3日で終わらせる!
・1行日記は1回につき10日分書く!
などが高すぎる目標にあたります。
いくら遊ぶ時間を取りたくても、実現不可能な目標を立てたところで、「あーできなかったな」という思いが残るだけ。 これではやる気も失われてしまいます。
スモールステップに分割する方法など、詳しい目標の立てかたについては、こちら読んでみてくださいね!
さて、実現可能な目標を立てたのに、それでも達成できない…これが原因の2つ目、目標達成の施策がなかったり、あいまいだったりするからです。
目標達成のための施策…計画をしっかり組み立てていないのです。
2.目標だけでは不十分!どうして計画を立てることが大切なのか?
目標達成できないのは行動しないから。どう行動すればいいのか示すもの、それが計画です。
例えばどこかに行くにしても、目的地を決めただけだと辿り着きません。電車で行くのか、バスで行くのか、はたまた歩くのか。目的地までの到達手段を洗い出し、どの手段で行くのか検討しますよね。
この洗い出し&検討作業が計画にあたります。目標までの筋みちですね。
目標設定だけで計画を立てていないと、
①達成をイメージできないから行動できない
②不測の事態が起こったときにリカバリーができない
ということが起こります。
ここで夏休みの宿題を考えてみましょう。
子どもたちにとっての目標は「8月31日までに宿題を終わらせること」ですよね。
8月31日に終われば良いなーと思っているだけで計画を立てないと、具体的に毎日どう行動していくかイメージできません。
100ページのドリルを毎日1ページやれば100日かかるわけです。これでは間に合いません。1日に何ページずつ進めたら8月31日までに終わるのか?と具体的に考える必要があるのです。
1日に3ページずつやれば終わる!と気づくことができれば、目標を達成しているイメージができ、やる気が生まれます。
また、万が一予定が入って宿題ができない日があったとしても、最初にしっかり計画を立てていればどうしたらリカバーできるのか作戦を立てられます。
「1日3ページドリルをする」という計画で、できない日があったのなら、次の日6ページする、3日間は4ページずつする、など考えられますね。
3.やる気を出すには、「自分で考える」がベスト!
目標達成に計画が必要だとわかりましたが、実際に行動するのは子どもです。
やる気をキープして取り組むためには、子ども自ら計画を立てられるように、お母さんがサポートすることが大切です。
おさえるポイントは、
①子どもと一緒に目標までの全体のボリュームを把握
②感想文など時間がかかるものは、好きなものから着手
③毎日やるものは、ワクワクして取り組める工夫を用意
の3つです。
夏休みの宿題であれば、宿題をすべて整理して、何がどれだけあるか子どもと一緒に把握しましょう。
そのなかで、ドリルや絵日記のような量は多いけれど毎日少しずつ継続的にやるものについては、
「ドリルは〇ページあるね。毎日何ページやったら終わるかな?」
と質問して、子どもが自分で考えられるように導きます。自分で考えることは、やる気に直結します!
1日分できたら、シールやスタンプをカレンダーに貼ったり、まとめてやったら大きいスタンプにしたり、進捗を「見える化」するのもオススメ。
「今日の分は完璧だね!」などの声かけもいいですね。ワクワクして取り組める工夫で、やる気がしぼむのを予防しましょう。
また、工作やポスター、読書感想文など完成までに時間がかかるものについては、「どれからやりたい?」と聞いて、まずやる順番を決めましょう。
好きなものや得意なものはスムーズに始められますが、苦手意識のあるものほど大きなエネルギーが必要です。
まずは、よりスムーズに始めるため、好きなものから取り組むよう促しましょう。その工程と必要な時間を相談しながら決めていきましょう。
どうしても苦手なものについては、お母さんがしっかりサポートできる日に一緒にやった方が上手くいくでしょう。
次の工程を指示してできたら褒めてあげたり、くじけそうなときは励ましてあげたり、やる気が落ちてきたら適度に休憩を入れてあげたりしてスムーズに進むようにサポートしてあげてください。
4.計画通りに進まないときの対処法を子どもに質問してみよう
目標を立てた!計画もバッチリ!
でも実は、これだけでは不十分なんです。
夏休みに限らず、子どもの世界には誘惑がいっぱい。
ゲームがしたい!
友だちと遊びたい!
なんかめんどくさい!
友だちと遊びたい!
なんかめんどくさい!
だからすぐに宿題をしなくなってしまうんですね。お母さん自身も、「計画を立てたけどいつまでちゃんとその通りにできるかしら?」と疑問を持っていませんか?
そう、計画は簡単に頓挫してしまうものなんです。
そこでもう一手!計画通りに進まないときにどうするかも計画を立てるときに決めてしまえばいいのです。
「宿題をやっているとき、どんなことが大変かな?どんな問題が起こりそう?」
と子どもに質問してみましょう。この質問をすることで、目標達成までにどんなハードルが待ち受けているか子ども自身がイメージできます。
「宿題の前に友だちが遊びに来るかも!」
「急にゲームしたい気分になるかも…」
「風邪をひいたらどうしよう?」
「急にゲームしたい気分になるかも…」
「風邪をひいたらどうしよう?」
など、具体的なハードルを思い浮かべることができます。そのひとつひとつを、「じゃあどうしようか?」と子どもに聞いてあげてください。
「友だちには明日にしようって言って、明日の分まで終わらせる!」
「3時までには帰ってきて、宿題は夕方にやる!」
「タイマー使って20分だけゲームしたら、宿題やる!」
「次の日に2日分やる!」
「3時までには帰ってきて、宿題は夕方にやる!」
「タイマー使って20分だけゲームしたら、宿題やる!」
「次の日に2日分やる!」
など、答えは1つではありませんよね。いろんなパターンでシミュレーションできるのです。
お母さんは、その案が妥当かどうかは別として、まず「なるほど!よく考えたね」と褒めてあげてください。
子どもの考えを尊重し、子どもが自由に意見を言えるような環境や親子関係を築いていくことに気を配りましょう。
5.まとめ
今回は、夏休みの宿題の攻略方法をお伝えしました。まとめると、以下のようになります。
目標達成できない理由は2つ
・目標が高すぎる →達成可能なレベルに。大きな目標は小さく分割
・目標が高すぎる →達成可能なレベルに。大きな目標は小さく分割
・計画を立てていない →行動がイメージできるよう数値などを活用
計画を立てる際に気をつけたい事は3つ
①子どもと一緒に目標までの全体のボリュームを把握
①子どもと一緒に目標までの全体のボリュームを把握
②感想文など時間がかかるものは、好きなものから着手
③毎日やるものは、ワクワクして取り組める工夫を用意
計画どおりに進まない時の対処法
計画を立てる時点で、何が行動を阻害するか、対策まで含めて洗い出す
計画を立てる時点で、何が行動を阻害するか、対策まで含めて洗い出す
長い長い夏休み。子どもが宿題を計画通り進めることももちろん大切ですが、貴重な休みを思いっきり楽しめるようサポートしてあげましょう。
夏遊びも満喫!宿題もストレスフリーにこなして、ポジティブに新学期を迎えられる事を祈っています。
夏休みの宿題が終わらない子、やる気が出ない子のサポート方法、お伝えします!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)