物欲を抑える?!発達障害・アスペルガータイプの幼児のこだわりを活かしたお年玉活用法

 

見たものをすぐほしい!と言う我が子への対応に困っているママさんへ。発達障害・アスペルガータイプのこだわりを活かしたお金の使い方で、お子さんの物欲をコントロールする秘訣をお伝えします。
 

【目次】

 

1.これほしい!と何でも言う…物欲が強い裏には発達障害・アスペルガー特有のこだわりが隠れていた!

 
 
「あれ買って!」と、目に付いたものをねだってきて、なだめるのが大変なお母さんはいらっしゃいますか?
 
 
全て買ってあげるわけにもいかないし、かといって店内で癇癪を起こされても困る
 
 
与えすぎてもわがままになるんじゃないか?などど考えていくと、スーパーに連れていくのも一苦労ですよね。
 
 
 
 
子どもがおもちゃを欲しがる理由は様々ですが、物欲が強い子にはこんな傾向があります。
 
 
・見たものに興味を惹かれる好奇心
 
・今持っているおもちゃのシリーズをコンプリートしたいというこだわり
 
・発散のしかたが難しい漠然とした不安
 
 
特に発達障害・アスペルガー傾向のお子さんはこだわりを強く持っているので、1つのことを極めるのが得意です。
 
 
そのため、今手元にないシリーズのおもちゃは全て集めたいという欲求にかられていることが大いにあります。
 
 
では特性として受け止めて、何でも買ってあげてよいのでしょうか。
 
 
いいえ。
 
 
言えば買ってもらえる、という誤った認識を子どもがしてしまうと我慢が利かず感情のコントロールの妨げにもなりかねません。
 
 
ではどうしたらいいのでしょうか。
 
 

2.価格の価値が分からない年齢だからこそ、物欲を活かして情報処理能力をあげよう

 
 
 幼児の場合、おそらく大半のお子さんがまだ金銭的な価値をきちんと把握していないと思います。
 
 
もちろん年齢的なものもありますが、発達障害の子どもは情報処理が苦手という特性があるのをご存知でしょうか。
 
 
そもそも情報処理能力とはインプットした情報を整理して的確にアウトプットすることです。
 
 
情報処理が苦手だと、「1,000という数字がどのくらいの量でどれくらいのものが買えるのか」
 
 
ということが頭の中で理解できないために全く予算外の物を選んだり、予算に満たない小さなものを選んだりしてしまいます。
 
 
 
 
ですが、この情報処理はトレーニングを積むことでどんどん能力が上がってきますし、感情のコントロールを上手くするためにとても重要な能力になります。
 
 
 
 
だからこそ未就学児で価格がわからないから…とそのままにしてしまうのはもったいない!
 
 
せっかくの物欲をこのトレーニングに活かして、小学校に上がるまでに情報処理能力の土台を作っていきましょう。
 
 

3.我が家で取り組んだ買い物体験会

 
 
我が家にはアスペルガー傾向のある年中になる息子がいます。
 
 
もともと独占欲が強く、スーパーに行けば「〇〇買って!」と何でも欲しがる子でした。
 
 
彼ももちろん「1,000円」という言葉は知っていても、それがどれくらいの価値でどんなものを買えるのかまでは理解していません。
 
 
数字を読めるのも100まで。
 
 
そのため、これまでは何かご褒美でおもちゃを選んでいても500円の物から5,000円の物まで目についたものを「ほしい」と言っていました。
 
 
「このまま物欲が強くていいのだろうか…」
 
「そもそもお金の価値もわからないのに、単にプレゼントだと言って好きなものを買い与え続けていいのだろうか」
 
「小学生までには物の価値を理解できるようになってほしいな」
 
 
発達障害・アスペルガー傾向のある子は見通しを立てるのが苦手で、視覚優位なお子さんが多いです。
 
 
息子も一度見たものの記憶は鮮明に残るものの、聞いただけでは理解しきれずあまり覚えていませんでした。
 
 
息子の様子を見ていくうちに、何かこの物欲を活かして発達につなげられないか。
 
 
そう思った私はお買い物体験会を息子にしてもらおうと考えました。
 
 
 
 
百聞は一見に如かず。
 
 
お金の価値を話してもまだわからないとしても
 
 
「何でもかんでも好きなものを買えるわけではない。そのためにはお金と言う対価が必要だ。」
 
 
ということを目と身体で感じたら、伝わるのではないか。そう思ったんです。
 
 

3.自分の目と手で体感しよう!お金を実際に使って見通しを立てる

 
 
では実際にどうするのかと言うと、お子さんがご親戚から頂いたお年玉を活用するんです。
 
 
お子さんがいつものように「あれが欲しい」と言ってきたら大チャンス!
 
 
あれかっこいいよね!と共感したうえで
 
 
「ただ、もうお誕生日プレゼントもクリスマスも終わってしまったからお家からは買えないんだ」
 
 
こちらからは買わないことをはっきり提示します。
 
 
そして、
 
 
「だけど、あれがかっこいいのはすごくよくわかるから、おじいちゃんたちからもらった〇〇君のお年玉で買うのはどうかな?」
 
 
とお年玉の存在を伝えましょう。
 
 
おそらく普段お年玉の存在を忘れているので、何かしらの手段を使えばシリーズのおもちゃが手に入ると喜んでお母さんの提案に従うはずです。
 
 
そして本人専用のお財布を渡し、一緒にお年玉を入れていきます。
 
 
ここで「1,000円が5枚あるね。」と価格ではなく枚数で把握させてあげると理解しやすくなります。
 
 
その後実際にお店でショーカードを見せ、
 
 
「(千円の桁)が4だね。〇〇君が持っているのは5枚だから、これ(1,000円)を5枚出したら買えるよ」
 
 
と詳細に伝えてあげたうえで、レジで会計を本人にさせます。
 
 
この一連の流れにより、お金をどれくらい出したらおもちゃが買える、という見通しを体感することができるのです。
 
 
 
 
これを試した結果、我が家ではその後やみくもに「これ買って!」と言わなくなり、おもちゃを大切に扱い、片付け上手にもなりました。
 
 
まだまだ金額がわからないため、細かなサポートは必要になりますが、実際に目と手で経験することで記憶にも大きくインプットすることが可能になります。
 
 
ぜひ挑戦してみてくださいね。
 
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執筆者:仲田なぎさ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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