発達障害・グレーゾーンの子どもとのお出かけトラブルを解消!夏休みのお出かけを楽しむために事前に工夫できることがあります!

発達障害・グレーゾーンの子どものママの中には、外出時のトラブルが不安で積極的に外出を楽しめないという声があります。ここではどんなトラブルがあるのか、親子で外出が楽しめるにはどうすればいいのか、アンケート結果を交えながらご紹介します。
 
 

【目次】

【アンケート概要】
・調査期間:2019年6月5日~2019年6月9日
・調査方法:インターネット調査
・対象  :発達科学コミュニケーショントレーナーまたはリサーチャー、受講生、 メルマガ会員 計101名
 

1.夏休みの外出で予想されるトラブルワースト5!

 
 
7月に入り夏休みの予定を立てているご家庭も多いのではないでしょうか。今年は「どこに行こうか?」「何をしようかな?」と考えるとワクワクしてきますね!
 
 
一方、発達障害・グレーゾーンの子どもの親の中には、外出時のトラブルが不安で積極的に外出を楽しめなかったり、遠出することを諦めているご家庭もあるようです。
 
 
親が外出中にトラブルを気にして楽しめないとなると、子どもも注意されたり怒られたりすることが増えてしまい、夏休みのお出かけが辛い思い出になってしまいます。
 
 
夏休みのお出かけがネガティブな記憶として子どもの脳に記憶されてしまうと、子ども自身が外出したがらなくなることもあります。子どもが行動・経験することは、脳の発達に必要な栄養になります。
 
 
 
 
せっかくの夏休み、子どもの行動量が下がらないようにして、普段できない経験をさせてあげたいですよね。
 
 
外出時のトラブルが不安な場合は、事前にトラブルを予想し、対応策を考えておきましょう。
 
 
夏休みの外出時、発達障害・グレーゾーンの子どもに予想されるトラブルには、どんなことがあるのでしょうか?アンケートの結果をご覧ください。
 
 
Q.夏休みのお出かけで予想されるトラブルはなんですか?
 
 
夏休みのお出かけで予想されるトラブルはなんですか? 
 
 
アンケートで多かった予想されるトラブルワースト5をご紹介します!
 
 
1位:ぐずったり怒りだしてしまう(33.7%)
2位:疲れやすい(29.5%)
3位:落ち着きなく動き回る(22.1%)
4位:偏食がある(13.7%)
5位:不安感が強くて楽しめない(11.6%) でした。
 
 
このようなトラブルはなぜ起きるのでしょうか?一因として、発達障害・グレーゾーンの子どもの特性を理解しておくと対応がしやすくなります。
 
 

2.外出トラブルはなぜ起こるのか理由を知って、対応策を考えましょう!

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもと一緒に外出するとき、子どもがぐずぐずし始めたり、落ち着きがなかったりすると、お母さんも「なんとかしなきゃ!」焦って疲れてしまうことってありますよね。
 
 
外出のトラブルになる行動には、子どもが持っている特性が関係していると考えられます。
 
 
不安が強い思いついたらすぐ行動してしまうなど、子ども自身が気をつけようと思っていてもどうしてもできないなどの特性に加え、いつもと違う環境であることがトラブルを引き起こしやすくしています。
 
 
外出トラブルの対応策について、特性と合わせて順番に見ていきましょう。
 
 
◆トラブル❶:ぐずったり怒りだしてしまう◆
 
 
公共の場で、子どもがぐずったり怒りだしてしまうと目立ちやすく、お母さんも早くどうにかしたいという思いから、つい怒ってしまいますよね。でも、いくらお母さんが怒ってもぐずぐずがひどくなるだけ。
 
 
子どもの気持ちが切り替えられるように、お母さんのコミュニケーションを工夫してみましょう!
 
 
<行動の切り替えがうまくできない>
子どもがほしいものが買ってもらえないなど、行動の切り替えがうまくできない特性がある場合、まずは場所を変えましょう!
 
 
ほしいものが目の前にあると、欲求も抑えられず、ぐずり続けます。
 
 
外出中にぐずり始めたら、今いるところから移動して気分を変えることをやってみてくださいね。景色が変わるだけで、気持ちも落ち着くことができます。
 
 
<こだわりが強い>
「どうしても青い電車に乗りたい!」などのこだわりが強いという特性がある場合は、可能な限りこだわりに付き合えるような計画にしておくといいですね。
 
 
ただ、事故などで予定していた青い電車に乗れずぐずりそうな場合、他の電車の写真を見せて別の電車を提案してみたり、子どもに選ばせてあげると次の行動にうつしやすくなりますよ。
 
 
 
 
 ◆トラブル❷:疲れやすい◆
 
 
<起こりやすい特性>
発達障害・グレーゾーンの子どもで、光や音などの刺激を受けやすい感覚過敏がある場合、外出先ではストレスが高まり疲れやすくなってしまいます。
 
 
また、注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性がある場合は、新しい環境に興奮しすぎて疲れやすくなることもあります。
 
 
せっかくのお出かけだからと、あれもこれもと予定を詰め込みたくなりますが、疲れると動きたくないとグダグダになったり、機嫌が悪くグズグズになります。そうなってしまうと、予定通りに観光ができずお母さんもイライラしてしまいますよね。
 
 
<対策>
特に夏休みの外出は気温も高く、大人でも疲れやすくなります。外出中は、こまめに休憩をとるようにし、前もって休憩できる場所や時間予定にいれておくと安心ですね。
 
 
子どもの様子を見ながら、疲れてきたなと思ったら、早めに帰宅したり予定を変更することも考えましょう。
 
 
◆トラブル❸:落ち着きなく動き回る◆
 
 
<起こりやすい特性>
ADHDの特性がある場合、興味のあるものがあれば、衝動が抑えられずにそれに向かって突進していくという場面も多くなりがちです。
 
 
<対策>
電車やバスに乗るとき、食事のときなど、じっとしてほしい時間の前は、体を動かせる時間をとるのも一つの方法です。動き回れる時間休憩する時間を意識して予定を立てましょう。そして、じっと座ることができていたら、しっかり褒めてあげてくださいね。
 
 
衝動的な動きを抑えるのに大事なのが、コミュニケーションです。子どもは飽きると何かしようとするので、子どもの気を紛らわせるために、話し続けるというのも大事です。
 
 
話の内容は何でもいいので、子どもが食いついてきそうなアニメの話や好きなものの話をして、注意を何かに向かせておくと、衝動的な動き少しは抑えられますよ。
 
 
 
 
 ◆トラブル❹:偏食がある◆
 
 
<起こりやすい特性>
発達障害・グレーゾーンの子どもは感覚過敏がある場合、偏食が強い子どもも少なくありません。偏食は食感などをとても不快に感じているので、無理強いしないことが大切です。
 
 
<対策>
外出先では、食べられるものが限られてくる場合もあるかもしれません。前もって、好きなメニューがあるレストランを調べておくと安心ですね。
 
 
ただ、家族での外食も楽しい時間になるように、子どもが食べられるものだけ食べれればOK割り切れると、お母さんも子どもも気持ちが楽になりますよ。
 
 
◆トラブル❺:不安が強くて楽しめない◆
 
 
<起こりやすい特性>
発達障害・グレーゾーンの子どもは、イメージすること目の前にないこと想像するのが苦手なので、予定の変更見通しの立たない出来事に対しての不安が強くなります
 
 
不安が強くなると「次は何をするの?」と何回も聞かれたり、慣れない場所で渋滞や電車の遅れなどの、見通しが立たない待ち時間ができたりすると、落ち着かず不機嫌になったり、パニックを起こすことがあります。
 
 
<対策>
不安を軽減するためには、前もって予定を伝えておきましょう。このとき、できるだけ細かく、1日の流れをイメージさせながら伝えましょう。
 
 
ここで、予定通りにいかなくなったときにすることや、予定していた乗り物に乗れなくても別の選択肢もあることなどを、あらかじめ伝えるようにするとパニックを予防できます。
 
 

3.発達障害・グレーゾーンの子どもも楽しめる!家庭で工夫できることを知って楽しいお出かけに!

 
 
家族そろっての外出、とくに遠出となると長期の夏休みや冬休みなどに限られてきますよね。せっかくお金と時間をかけて外出するなら、しっかり準備しておくことをオススメします!
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもも親も楽しめる時間となるように予定を立てていきたいですね。アンケートの結果をもとに、外出前に家庭で工夫できる点についてご紹介します。
 
 
Q.お出かけの際に工夫されていることはなんですか?
 
 
お出かけの際に工夫されていることはなんですか?
 
 
工夫している点で多かったことは、
 
疲れさせないために余裕を持ったスケジュールを組む(67.1%)
 
外出先は子どもが好きそうな場所を選ぶ(63.3%)
 
暑すぎない・空いている時間帯を選んで出かける(40.5%)
 
お出かけ先について事前に写真などを見せて子どもと一緒に確認する(31.6%)
 
持ち物リストを作って子どもと一緒に確認する(13.9%)
 
でした。
 
 
<スケジュールの組み方>
外出先では余裕を持ったスケジュールを組み、疲れさせないよう休憩できる場所時間あらかじめ確保しておきましょう。
 
 
<時間・時期>
出かける時間帯や時期としては、比較的過ごしやすい午前中夕方に外での活動を予定したり、日中やお盆休み、土日など混雑する時期を可能な限り避けることで、子どもが疲れたり不機嫌になるのを予防できます。
 
 
<場所>
外出先は、子どもが好きそうな場所を選ぶという意見も多く、不安が強い子どもが不安より興味が勝るよう配慮したり、子どもが退屈してぐずったりすることがないように計画を立てると良さそうです。
 
 
<子どもと一緒にやること>
予定を立てるときは、子どもと一緒にお出かけ先について調べたり、事前に写真などを見せて確認したり、持ち物リストを作って子どもと確認をしましょう。そうすることで、子ども自身が見通しを立てる準備をすることができますね。
 
 
子どもの特性を理解していれば、外出先でのトラブルはある程度予想できます。子どものタイプに応じた対応策をあらかじめ考えておくだけで、親も余裕を持って対処することができます。
 
 
トラブルが起こるのを避けて行動範囲を減らしてしまうより、事前の準備と対応策で乗り切りたいですね。今年の夏休みのお出かけはトラブルを心配せず、お出かけを通して子どもの脳をぐんぐん発達させ、親子で楽しい時間を過ごしてもらいたいと思います!
 
 
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お出かけの準備については「発達障害・グレーゾーンの子どもと夏休みのお出かけ計画で準備段階から楽しもう!」で詳しくお伝えしています
 
 
 
執筆者:楢橋真咲子
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
 
 
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