発達障害・ADHDの子どもと親子のコミュニケーション~「ふれあい遊び」の効果~

みなさんは親子でふれあい遊びをしたことはありますか? 発達障害・ADHDの子どもと親子のふれあい遊びは、楽しいコミュニケーションということだけでなく、別の効果も生み出す良いこと尽くしの遊びなのです!別の効果とは!?これから解説してきます!
 

【目次】

 

1.発達障害・ADHDの子どもとのコミュニケーション「ふれあい遊び」の効果

 
 
みなさんは、普段お子さんとどんなふれあい遊びをしていますか?
 
 
「いっぽんばしこちょこちょ」や「きゅうりができた」「バスにのって」など、色んなふれあい遊びがありますよね。
 
 
では、ふれあい遊びにはどんな効果があるのでしょうか?
 
 
 
 

◆①楽しいコミュニケーション

 
 
ふれあい遊びは、お家で気軽にできて、大人も子どもも笑顔になれる楽しいコミュニケーションです!
 
 
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の有無に限らず、多くの親子が楽しめる素晴らしいコミュニケーションです。
 
 
親子で向かい合って、お互いの表情がよく見える中で、お母さんが楽しそうに歌を歌ったりリズムをとると「楽しい!」ということが子どもの脳に伝わります。
 
 

◆②スキンシップのコミュニケーション

 
 
例えば、ふれあい遊びの「きゅうりができた」の場合。
 
 
「板ずりキュッキュ~」や「トントン切ってね~」のようにスキンシップをとることで、「触れ合うって楽しい!」「心地よい!」ということがお子さんの脳に伝わります。
 
 
このように、ふれあい遊びは親子のコミュニケーションを通して、子どもの脳に“楽しい記憶”をつくることができるのです。
 
 
そんなふれあい遊びの中でも私が特に効果がスゴイと思うのが、こちょこちょ遊びです!事項では、こちょこちょ遊びの効果について紹介しますね。
 
 

2.こちょこちょ遊びの効果 ~自他の区別ができる!?~

 
 
ふれあい遊びの一つに”こちょこちょ遊び”があります。みなさんは、”こちょこちょ”と聞くとどんなイメージをしますか?
 
 
足の裏をくすぐったり、お腹や背中をくすぐったりをイメージする方が多いのではないのでしょうか。
 
 
くすぐりは奥が深いもので、自分で自分をくすぐってもあまりくすぐったくならないですよね。
 
 
でも、他人にくすぐられると”こそばゆい感覚”があります。なぜでしょう?
 
 
理由は、くすぐられる側は、他人がくすぐっているという”認識”があるから、”こそばゆい感覚”が生まれるのです。
 
 
例えば、自他の区別ができていない赤ちゃんは、月齢が浅い段階だと、くすぐっても反応がなかったりしますが、月齢があがるにつれていつのまにかくすぐったがるようになります。
 
 
くすぐったがるということは、自他の区別ができている証拠でもあります。
 
 
 
 
先日、生後10ヶ月の友人の赤ちゃんに会ったのですが、私が手をもぞもぞと胸の方に近づけてこちょこちょすると、こそばゆそうに笑うのです。
 
 
一度笑ってからは、私が手をもぞもぞして赤ちゃんに近づけるだけで「キテル、キテル~」みたいな、こちょこちょ待ち。
 
 
笑顔で待っている姿がたまらなく可愛くて、その表情と笑顔見たさに何度も繰り返してしまいました(笑)。
 
 
こちょこちょ待ちをしている表情を見ながら、「他人と認識してる~」とマニアックなことを考えて、逆に私が遊んでもらっていた感じです(笑)
 
 
さて、このこちょこちょの場面を想像すると、「くすぐられる側」と「くすぐる側」の双方が笑顔になっている姿が思い浮かびますよね。
 
 
でも、見知らぬ人にくすぐられると、”こそばゆい”感覚よりも”不快”な感覚のほうが勝るという人が多いと思います。
 
 
笑顔になるパターンと不快に感じるパターンは何が違うのでしょうか?
 
 
答えは、相手(くすぐる側)に心を開いているかどうかです。
 
 
つまり、“こちょこちょ遊び”は相手に心を開いてお互いを信頼しあっているからこそ成立する遊びなのです。
 
 
(ただし、感覚過敏があったり、嫌がる子にはしないでくださいね!)
 
 

3.こちょこちょ遊びのラッキーな活用法 ~気持ちの切り替えに活用できる!?~

 
 
次に、こちょこちょ遊びのラッキーな活用法をお伝えします。
 
 
実は、こちょこちょ遊びをとおして、スキンシップを”楽しい記憶”として脳に『強化』しておくと、別の場面で活用することができるのです。
 
 
 
 
それは、“気持ちの切り替えをしてほしい場面”です。
 
 
例えば、お子さんがぐずったときや、何かイライラしているときなど、気持ちを切り替えてほしいなぁ という場面です。
 
 
そんな時、こちょこちょではなくても、ギュッと抱きしめる、そっと肌に触れるなどのスキンシップをとることで、子どもの脳にある”楽しい記憶”や”ポジティブな記憶”を呼び起こし、気持ちの切り替えができるというものです。
 
 
特に、発達障害・ADHDのお子さんは気持ちの切り替えが苦手なケースが多いですよね。
 
 
そんな時、親子のコミュニケーションやスキンシップの”楽しい記憶”が脳にたくさんあると、ぐずったときやイライラしているときに、お母さんがスキンシップをとることで、 イライラがおさまったり、気持ちの切り替えができたりという活用法も期待できるのです。
 
 
もちろん、スキンシップは発達障害ではないお子さんにも有効です!
 
 
どんな触れ方がいいかは、お子さんによって違うので色々試してみるとよいですよ。
 
 
普段何気なくやっているこちょこちょ遊びですが、親子の”楽しい記憶”を作れたり、自他の区別ができることがわかったり、気持ちの切り替えを促せたり。いいこと尽くしな遊びだと思いませんか?
 
 
もし、お子さんがこちょこちょ好きであればぜひ、日常のコミュニケーションとして、活用していただきたいと思います!
 
 
 
 
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執筆者:岩下まい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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