「めんどくさい」が口癖の子どもは伸びる!AIにも勝る考える力を育む対応法

 

「めんどくさい」が口癖で、なかなか動かない子どもをなんとかしたい!と思っていませんか?実は、めんどくさいと感じることは『何も考えずに言われた通りに動く事』の何倍も価値があるんです!今回はそんな子どもに考える力を育む対応法をお伝えします。
 

【目次】

 

1.実は「めんどくさい」って悪いことばかりじゃないんです!

 
 
発達障害・グレーゾーンタイプのお子さんは、目の前にある興味関心に引っ張られやすい傾向があります。
 
 
特に、小学校の宿題や明日の準備など「楽しい!」と思えない事には意欲が湧きにくく困っているご家庭も多いかもしれませんね。
 
 
たとえば、
 
・めんどくさい、後でやる、ばかりで全然動かない
・宿題がなかなか進まない
・早くやりなさい!がママの口癖になってきている
 
優しく伝えても、共感しても、何度言っても、最後には強く叱っても全然効果がない…。
 
 
いつも動くのが面倒だから言い訳ばかり!なんとかならないの?と思っていませんか?
 
 
こんなお子さんの様子に、悩まれているお母さんもきっと多いのではないでしょうか。
 
 
ここで、めんどくさいが口ぐせのお子さんに、手を焼いているというお母さんにぜひお伝えしたいことがあります。
 
 
それは、めんどくさいと感じる事は『何も考えずに言われた通りに動く事』の何倍も脳が育つ可能性を秘めている!つまり、子どもの成長にとって大きな価値があるということ。
 
 
もしかしたら、「めんどくさがり思考」のお子さんには隠れた才能が眠っているかもしれません!
 
 
 
 
なぜなら、大人に置き換えて考えてみると、できる大人の面倒くさがりは仕事に効率化を求め、仕事が早く集中力があり仕事ができる人が多いです。
 
 
今まで実際に仕事でお会いした、コンサルタントや企業の社長は、実際そういった方がたくさんいました。
 
 
面倒くさがりな人は、常にもっとラクに進めたい、無駄は省きたい、出来るだけ効率的に動きたいという思考から、プロセスや段取りを工夫するようになります。
 
 
面倒だからこそ「考える」のだそう。
 
 
その為、人から言われた事をそのまま動く事はなく、必ず自分の頭で考えて、
 
「本当にそのやり方が最善なの?」
「そのやり方に無駄はないの?」
「その期間で実現可能なの?」
 
と自問自答しているので、仕事で結果が出せるんです。これが問題発見・解決力です。
 
 
1番残念なのは、真面目だけれど何の疑問も持たずに、言われた事だけを淡々とこなす事が苦にならない人になること。
 
 
言われたらすぐに文句を言わずに、言うことを聞く子は一般的には「いい子だね!」と言われて育ちます。
 
 
ですが、本当にそれだけでこれからの答えのないAI時代を生き抜くことができるでしょうか?
 
 
指示された事に疑問を感じることができると言うことは大切な事なんです。
 
 
めんどくさいと感じる事は、疑問も感じずに言われた事を淡々とこなす事よりも、何倍も価値がある。
 
 
だからこそ、子どもの「めんどくさい」の口ぐせを上手に活かしていきたいですよね!
 
 
その前にまずは、発達凸凹キッズがなぜめんどくさがりなのか?から見ていきましょう。
 
 
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2.なぜ発達障害グレーゾーンの子どもはめんどくさいが口癖なの?

 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんは、物事を同時に進めたり考えたりすることが苦手なお子さんが多いです。
 
 
それは、ワーキングメモリが少ないので、見通しを立てながら行動したり、注意力を持って物事を進めていく事が苦手な事が関係しています。
 
 
特に、小学生のお子さんのめんどくさがる行動で多いのは「宿題」ですよね。
 
 
なぜなら、「宿題をやる」と一言で言っても、発達凸凹キッズにとって、取り掛かるまでにいくつかのハードルがあるからなんです。
 
 
まず、
 
①宿題内容を連絡帳に書く
②出された宿題を持って帰ってくる
③ランドセルから必要なものを出して準備
④実際に宿題スタート!
 
こうして見ると、この中にお子さんにとっていくつか苦手かな?と思われるものがありませんか?
 
 
 
 
宿題のために、あれもこれもしなきゃいけない!そう考えると、お子さんにとって苦手が多い宿題になかなか気持ちが向かないことも理解できるような気がします。
 
 
つまり、やる気がおきるような対応と環境を作ってあげれば、お子さんにとってめんどくさいと思わずにすぐに行動を起こすことにつながるのです。
 
 
そのため、まずはどんな風にハードルを下げてあげるか?という点についても考えてあげることが大切になります。
 
 
このお子さんにとって、めんどくさいNo.1の宿題で、お子さんに「できる!」の自信がつけば、他の対応を後回しにしがちな 学校の準備や習い事の練習なども少しずつやってみよう!に変わっていきます。
 
 
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3.考える力を伸ばすキーワードで問題解決力UP!

 
 

◆準備で行動をサポート

 
 
まず、宿題へのハードルを下げるためにおすすめなのは、学校から帰ったらすぐに宿題の準備だけはしてしまうというものです。
 
 
まずは宿題に取り掛からなくてもいいので、一旦宿題に必要な準備をママが手伝って終えてしまいましょう!
 
 
これをやるだけで、子どもの目に入るので心の準備もできてきますね。
 
 
そして、ママも連絡帳の確認をするついでに準備を手伝うだけなので、そこまで手間はかかりません。
 
 
我が家の発達障害の特性がある小学3年の長女も、1年生の頃は宿題に取り組むまでが大変で、なかなか終わらない宿題に毎日付き合うのが本当に苦痛でした。
 
 
ですが、この宿題の準備の部分を私がサラッと手伝うようになってからは、自分で準備をしていた頃に比べて格段に取り組むまでの時間が短くなりました。
 
 
あとは、おやつを食べながら、いつ宿題やろっか?とお子さんにタイミングを決めさせて見守る。
 
 
この、お子さんにタイミングを決めさせるという点が、めんどくさいが口癖だった子どもに問題を発見させて解決思考に導くポイントになってきます!
 
 
では実際にどんな風に問題発見や解決の力を育てていけば良いのか?についてお話ししていきますね。
 
 

◆言葉でやる気をサポート

 
 
まず、
 
「どうして宿題やらないの?」
 
「どうしてゲームをいつまでもやってるの?」
 
 
このような声かけは今日から封印! 否定的な注目は避けて、
 
 
「今ゲームしてるんだね!どこまで進んだの?」
 
 
など肯定的な声かけから会話をスタートします。
 
 
 
 
そして、どうして?ではなく、次の言葉に変えてみてください。
 
 
どうしたら宿題やりたくなっちゃうかな?まずおやつから食べちゃおうか?」
 
どうしたらもっとゲームをする時間が作れるかな??宿題すぐやっちゃう?」
 
 
など、
 
 
「どうして?」「どうしたら?」に置き換えるだけ!
 
 
面倒くさいと感じる力を、問題解決の力に置き換える魔法の言葉、「どうしたら?」を使って、できるめんどくさがり屋にアップデート!
 
 
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執筆者:成瀬まなみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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