娘は現在、小学生です。今まで発達検査を受けたことがなかったのですが、自治体の相談機関と相談をして発達検査を受けることになりました。本人にどのように説明をして連れて行こうか悩んでいます。
6歳・女の子のママ
初めての発達検査、どのように伝えて行くのか悩みますよね。我が家も同じ境遇を経験したことがあります。今後の親子関係を良好に保つ誠実な対応をお伝えします。
発達科学コミュニケーションリサーチャー みずおち梨絵
【目次】
1.親子ともに神経をすり減らす発達検査
新学期が始まり、少しずつ新しい環境にもなれてきた頃でしょうか?
お子さんによっては、慣れと同時に緊張感が切れ、困りごとが目立ってきてしまうなんてこともあるかもしれません。
そろそろ発達検査を受けてみようかな?と思われている方はおられませんか?
実際に、1学期中盤に担任の先生から自治体などの発達相談を促され、そこで発達検査という流れが一般的なように思われます。
1学期の様子を見て、来学期以降に支援をどうするか悩まれることが多いのです。自治体にもよりけりですが、公的な支援を受けるには、発達検査が必須という自治体も少なくありません。
検査の種類は違ったとしても、お子さんを納得させて検査会場に連れていくことが大切ですよね。
これから、発達検査を受ける方に、どのようにお子さんに説明をしたら良いか迷うこともあるかと思います。とても繊細な問題です。
そして、検査を受けるお子さんはもちろん、結果・今後のことなどを考えると親子ともに神経がすり減る思いがする発達検査は一番最初の関門かもしれません。
今回は、我が家の実例を挙げ、今後も親子の良好な関係が築ける伝え方をお伝えします。
2.これでいいの?違和感を感じた対応方法
ここで我が家の話をさせていただきます。私には小学生の娘がいます。
発達相談へは幼稚園の頃から通ってはいましたが、発達検査は受けたことがありませんでした。
小学校へ入学し、公的な支援を考え始めたときに初めて発達検査を受けることになりました。
自治体の相談機関と、発達検査の日時を決め受けることが決まりました。無事に予約が取れ、安心したのも束の間、最初の壁にぶち当たりました。
それは、「どう伝えて連れて行くのか問題!」。
娘は心から納得できないと絶対に動かないタイプ!伝え方を一歩間違えたら、当日に連れて行くことが難しくなるだろう…いやいや次回もまた然り。
良い伝え方はあるか自治体の担当者にアドバイスを求めました。そこで得られた回答が、「優しいお姉さんとゲームをやって遊ぶ!」で良いですよ!と。
えっ?いいの?
大きな違和感が私の頭の中に生まれた瞬間でした。この子の知能数が出るのに?向こう数年間はこの結果がついて回るのに?
しかも、ゲームじゃないじゃん!と、子どもがわかったときに、嘘つかれたって気持ちにはならないかな?と。
自分で置き換えて考えても、アドバイスされた対応方法が、あまりにも他人事に感じたのを覚えています。これは、他のママ友の間で話によく上がることでもあります。
そこで私が子どもだったら、どう伝えて欲しいかを置き換えて考えることにしました。娘にはこの伝え方がとても納得いったようで、当日も嫌がることなく検査に向かうことができました。
お子さんのタイプにもよるとは思いますが、何が正解かは分かりません。しかし、どう伝えるにしても、お子さんとの信頼関係を崩さないよう伝えてあげて欲しいと思います。
3.やっぱり誠実が一番!親子の信頼関係も良好に
タイトルにもありますが、やっぱり誠実が一番です!子どもとはいえ、一人の立派な人間です。
優しいお姉さんとゲームでも、嘘ではないかもしれませんが、あまりにも軽すぎますよね。
我が家では、検査の本質をそのまま伝えることにしました。
「あなたの得意と苦手を知る検査なんだよ。たくさん伸ばせるところがわかるし、困ったときには助けてもらうことができるようにもなるからね!」と。
本質を伝えた上で、「先生とゲームみたいなことをやったり、聞かれたことに答えたりするらしいんだ!」という感じです。
同じような違和感を感じているママ友は、皆さんこのようにまずは本質を伝えて連れて行かれています。
実際、私もこのように伝えて、今は本当に良かったと思っています。
私たち親はずっと関わり続けます。
言葉が少し足りないだけで、信頼関係って簡単に壊れてしまうこともあるのです。
何より信頼関係が必要だと思うからこそ、このアドバイスに違和感を持ったのだと思います。
中には、ゲームと伝えられ連れて行かれたお子さんがゲームは得意なのにできないところがあった…と帰りに涙を流されたことがあります。
でも、違う伝え方をしていれば防げたかもしれない!今後の親子の信頼関係にも関わってきます。
大切なお子さんの知能がわかる重大な検査。必要以上に緊張を持たせることは違うと思いますが、こちらも誠実に対応したいところですよね。
1学期中に環境を整えたい方は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね!
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)