GW明けに学校に行き渋りするお子さんにどう対処したらいいのか迷っているお母さん!学校に行きたくないと言われると、行かせなくてはいけないと思ってしまいますね。 この記事ではお子さんのメンタルを悪化させないで五月病を回復させる3つの対応をお伝えします!
【目次】
1.GW明け子どもが学校に行き渋りをするのはもしかして五月病?
2.GW明けに行き渋りを起こしてしまう理由とは
◆新しい環境にがんばって対応して疲れが出る
◆少し慣れたころにGWがあり緊張がゆるむ
3.ゆったりIQの娘の行きしぶり
4.行き渋りを緩和する学校連携とお家での対応
◆まずは気持ちを受け止める
◆学校との連携
◆疲れを癒す対応
1.GW明け子どもが学校に行き渋りをするのはもしかして五月病?
新学期が始まりGW明けに急に学校に行けなくなる子がいます。
突然行き渋りが始まったとおもいがちですが、実は新学期の登校渋りの原因は、春休み前から続いていた不安からくる緊張が続いていたこともあると言われています。
「五月病」という言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。
五月病は病院でつく診断名ではなく、環境の変化からストレスをため込んでしまい、それが原因で心身が不調になる症状がでたりすることをいいます。
よく新入社員が五月病になるケースがあると言われますが、子どもにだって五月病はあります。
具体的には、
朝なかなか起きられない、朝おなかが痛い、頭が痛いと身体に不調が出る
やる気がない、疲れや元気がない様子が見られることがあります。
このことから、学校に行きたくないと登校しぶりをしたり、登校拒否をすることも出てきます。
まだ新学年は始まったばかり、良い状態でスタートすることが子どもの成長にとっても大切になるんです。
ここで対応につまずくとこの後、長く行き渋りをすることになったり、不登校に発展してしまう場合もあります。
ですから、行き渋りが悪化しないうちに早めに対応して、この五月の一山を超えていくことが大切なのです。
今日は我が家の娘が行き渋りをしてその対応をとった経験から、この新学期が始まり行き渋りをするお子さんへの対応ついてお伝えしますね!
2.GW明けに行き渋りを起こしてしまう理由とは
GW明けに行き渋りをしてしまう理由についてお伝えしますね!
◆新しい環境にがんばって対応して疲れが出る
4月の進級や新入学など、子どもたちは新しい環境の変化からの疲れから行き渋りをすることがあります。
発達障害・自閉症スペクトラムの子どもですと、新しいことが苦手なことが多いのです。
通常大人でも、転勤などがあり新しい環境に身をおくことは、それなりにストレスになるし、新しい生活に慣れるまで大変ですよね。
ましてや脳の発達が未熟な子どものこと。
子どもなりに必死に新しい環境に順応しようとかんばっていたはずです。
先生も変わり、友達も変わり、教室も変わり、これまでとはやり方も新しくなっている4月です。
さらには、感覚過敏などがある脳の特性で、新しい環境が実は子どもたちにはしんどいものである可能性があります。
また、進級でお兄さんお姉さんになったんだから!となにかと先生や親御さんから求められるものも大きくなりプレッシャーを感じていることもあるかもしれません。
◆少し慣れたころにGWがあり緊張がゆるむ
少し学校に通って慣れた4月末にGW(ゴールデンウィーク)がありますね。
その頑張りがふっとゆるんだ頃に原因不明の心身の不調になることがあるんです。
頑張って緊張の糸がぴんと張っている時には不調はでません。
ですが、疲れが知らず知らずに蓄積されていると、少しほっとしたところに不調が出てくるのです。
次項では我が家の娘がGW明けに行き渋りをした経験をお伝えします。
3.ゆったりIQの娘の行きしぶり
娘はゆったりIQで自閉傾向もある子です。
娘はGW 明けに急に学校へ行き渋りしだしたことがあるんです。
いつもなら学校に行くのがめんどうだなー、休みたいなーなんて言うことがあります。
娘は真面目にルールを守りたいタイプの子で基本学校は行くもの、行かねばならぬ、と考えています。
通常ならば休みたいと言っても、そんな時には「休みたいんだねー」と共感して話を聞いてあげるだけで、自分から「行く!」と決心して行動を始めることが多いのです。
その日はいつもとちょっと様子が違いました。
ちょっと動いては布団にすぐに横になろうとして動き出せない様子だったのです。
なんだかとても疲れているようにみえたので
「疲れたのかな?お休みしてもいいよ」
と声をかけると
この日は「じゃあ休む」と言っていましたので学校にお休みの連絡をいれました。
お休みの連絡を入れたことを伝えると安心したようにゲームを始めたのです。
休んだのにゲーム?って思いがちですが、そこはそのままゲームをさせておくことにしました。
少し時間が経った後に、
「どうしたの?学校でなんかあったの?」
と、聞くとぽつぽつと話をしてくれました。
「交流の教室に移動するのが疲れる」
「運動会のダンスがわからなくて嫌だ」
という気持ちを話してくれました。
私は子どもから行きしぶりをしたくなる気持ちを聞いて、先生に相談に行くことにしたのです。
次項では実際どうしたかお伝えしますね。
4.行き渋りを緩和する学校連携とお家での対応
◆まずは気持ちを受け止める
行きしぶりを始めたお子さんには、まず学校に行きたくない気持ちをそのまま受け止てあげてください。
「そうかー、学校に行きたくないんだね。」
と、まずは学校に行きたくない気持ちを受け止めるだけでいいです。
受け止めてからの対応は2つあります。学校との連携と、お家での対応です。
◆学校との連携
子どもの気持ちが理解できたのなら学校と家庭との連携が必要です。
学校に原因があってもなくても、やはり先生との共通認識を持っていた方がいいですよね。現在のおうちでのお子さんの様子をお伝えします。
学校での様子を聞いて、このあとの様子を見てほしいことをお願いします。
学校での集団活動に大きなストレスがあったり、不調の原因が隠れていることがあるからです。
お子さんの様子や気持ちを聞いて、もしかして学校でなにか問題がある可能性が考えられる場合は、学校に相談して環境調整をお願いすることがいいでしょう。
実は娘が行きしぶりをしたとき、支援級から交流級に行くのが疲れること、ダンスの練習がわからなくて嫌だと言っていたことをお伝えしたところ先生は驚いていました。
学校ではとてもがんばっていて、ダンスが嫌な様子はみじんも見せていなかったのです。
交流級に行くのを嫌がる支援級のお友達を元気付けて、一緒に行こうと誘ったり、運動会の練習も学校では意欲的にがんばっている様子です。
先生は娘は意欲があり、がんばれる子だと期待して伸ばしてあげたいと思ってくださっていることも感じました。
わたしは、学校の様子をお聴きして、本人はがんばりすぎるほどがんばっているのだろうなと感じました。
先生のお気持ちはうれしいのですが、このまま疲れて学校に行けなくなると学校での成長機会そのものを奪うことになります。
ですから、今の娘の状態を見て学校に楽しく行けるように、緩い対応をしていだたくようにお願いしたのです。
すると先生から
・交流級に行くことをしばらく辞めて支援級で過ごさせる
・運動会のダンスは支援級で練習をして、自信が付いてから交流級の練習に参加する
というご提案を受けたので同意しました。
娘にこのことを話すと学校に行く気になり、また元気に学校に行くことができました。
そして、支援級でダンスの振りを覚えてから交流で合流してダンスを練習し、運動会本番では皆と一緒にダンスを踊ることができたのです。
手厚く対応していただける支援級だからということもあるかもしれませんが、お母さんが初めから学校に対応をとっていただくなんて無理なのでは?と考えるのではなく、一度は先生に相談するのいいでしょう。
我が家のケースのように学校では家庭の様子と違っていることがあります。
学校側も対応が取れるものと取れないものがあるかもしれませんが、普段から先生と連携を取って行くと、学校と家庭で共通認識が持てて子どもにとって良い対応ができるのです。
まずは初めからあきらめないで相談してみることをおすすめします。
◆疲れを癒す対応
お家ではゆっくり子どもが好きなことをして過ごしたり、睡眠をしっかりとれる工夫をします。
おいしいものを一緒に食べたり、一緒に好きなビデオをみたりしてゆっくりすごしてください。
できていることを褒めて肯定することは、発達に特性がある子にとって普段の生活から常に必要です。
行きしぶりをしている時は普段より多く褒めたり、楽しく過ごすことや緩めの対応にしてお家で安心感を持たせることが大事です。
学校を休んでいるときにも、少し余裕が出てくると楽しみにしている授業や給食からなら行きたい!と言うことがあったので、遅刻して学校に行くことにしました。
3時間目から学校に行き、帰宅した娘は晴れやかな顔で「学校たのしかった!行ってよかった!」と言っていました。
先生にもご協力いただき、負荷を軽くしていただくことでその後は普通通り元気に学校にいけるようになりました!
学校を一度休ませてしまうと休み癖がついてしまう、と考えるお母さんもいらっしゃるかもしれません。
また、お母さんの常識では
学校に行くのが当たり前!
学校を休んでゲームなんてもってのほか!
給食だけ食べに行くなんてダメ!
と、思うことがあるかもしれません。
ですが、心のエネルギーが満タンになれば、子どもは自分から動き出すのです。
元気が出るまでは癒しの対応で、子どもに無理がかからないように先生と連携し、子どもが楽に過ごせる環境調整しながらゆっくり休ませる対応をすることが大切です。
登校しぶりをするお子さんに寄り添って、SOSのサインを見逃さず早めに対応していってくださいね!
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執筆者:笹原みらい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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